たかのてるこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東京で生活しているといつの間にか忘れてしまう、心の開き方を思い出させてくれます。
もちろんただの旅行記としても笑えて楽しめます。
彼女の他者との関わり方は、出会った人との時間の一瞬一瞬を大切にしよう、楽しい時間を過ごそう、というもので、そんなの当たり前と思うかもしれませんが、実のところ自分を振り返ってみると案外そうでもなかったのでは、と。
彼女の他者に対する姿勢はすごく勇気をくれます。心をオープンにするってどういうことなのか、教えてくれる、思い出させてくれました。
(海外)旅行前に読めば、それだけで向こうでより楽しく過ごす準備になりそうな一冊です。
旅行の予定がなくても、普段の生活で一 -
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ネタバレラスト近くの文章より抜粋。
先のことは誰にもわからない。分かっているのは、私は一生、自分が自分であることから逃げることはできないということ。
ただ、この先どんなことが待ち受けていようと、自分の中に生まれるさまざまな感情を、そのときどきできちんと噛みしめたいとだけは思う。それが、どれだけ楽しくどれだけ苦しいことだとしても。
この大地に足をつけ、この目をしっかと見開いて、流れるままに進んでいこう。自分のことが分からないのであれば、分からないままに進めばいい。もしかしたら、自分のことなんて分かった気にならない方が幸せなのかもしれない。先のことが分からなければ分からないほど、私は自由でいられる -
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周りに遠慮ばかりして縮こまってて何の意味がある?自分は自分、好きなように生きればいーじゃん!広い世界に自分みたいなのがいたっていーじゃん!
上記は、我が道をいきすぎるジプシーとの交流から、たかのさんが導き出した答えのひとつ。会社を辞め日々悲嘆に暮れていた私は、この本に大変勇気をもらった。
たかのさんは、超人的なコミュニケーション力と行動力で旅先の人とすぐ打ち解けてしまう旅の申し子のような人だ。旅好きだけどシャイな自分とは全然違う世界観を持ってるのだと、この本を読むまでは思ってたし憧れてた。でもルーマニアに旅した当時のたかのさんはまだ会社員だったこともあり、やはり周りの視線が気になったり肩身 -
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面白かった〜。最高。
病院の待合室で読みながらマスクの下はニヤニヤ。
なんで?そんなことある?書いてあるのは日本では絶対経験できないことだらけ。そして筆者しかできなかったことだらけ。そもそもインド行ってもガンジス河入りたくない…ましてや死体も浮いているそこでバタフライなんて。表紙おもしろすぎ。
この本を読むとインド楽しそう!行きたい!と思うが、筆者だからこそできたこと。絶対私なんかが気軽に行くとどこかに連れ去られるか無事だとしても病気もらってきて海外なんてこりごり、になりそう。
でも、それほど振り切って海外を体験してきたからこそ学べないこととか感じられないことがたくさんあって、なるほどな〜 -
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ネタバレ今回は失恋によってダライ・ラマの言葉に出逢い、ダライ・ラマと面会するまでのチベット文化圏の旅を記した旅行記。
前回のラオスでのシノヤンとのその後が気になっていたので、お別れすることになってしまったのは残念だった。
でも、ダライ・ラマに突き動かされるたかのさんの今回の旅も、とても素敵だった。
まず、ラダックに住む人々の穏やかさや平穏な雰囲気が文章や写真から伝わってきて、まさに環境が人を作るのだと思った。
チベット仏教が根付いているからこそ、そこに住む人々も心穏やかになるのではないかと思う。
高地だから食べられるものも限られているけれど、それでも足るを知り、循環させて生きている彼らの豊かさが羨 -
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ネタバレ郷に入っては郷に従えと、ラマダーンをするたかのさんはやっぱり強い。日没中は食事ができるとはいえ、日中は水も飲んではいけないなんて厳しすぎて、私にはできる自信がない。
でもたかのさんが経験したように、断食明けの食事の美味しさはきっとひとしおで、食べ物の有り難さを感じられる素晴らしい機会なんだと思う。
旅行記を読んでいると、毎回「旅は出会い」だと思わずにはいられないけれど、今回もまさに「旅は出会い」だった。
誠実で秀才なカリッドとの出会いが、たかのさんのモロッコ旅をより素晴らしいものにしている。
イスラムでは、人間はもともと弱い存在であることを前提にしている。だから酒を禁止したり、女性はベール -
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ネタバレたかのさんの本は2冊目。今回もとても面白かった。読みやすいし、リズムが良くてスラスラ読むことができる。
リビドー・ウォーズの章は読んでいてなかなか辛かったけれど、最後に伏線回収というか、その場面も含めて旅の意味がうまく纏められていた。
旅は、人との出会いによって自分を見つめ直すことなんだと知った。
今回の旅は前回と違って、現地で出会った旅人と共に旅をしている期間が長い。スギやん、塚田くん、ミケルは本当に優しくて思いやりがある人たちで、この3人に出会えた著者は運がいい。
特に極寒の砂漠の夜でのミケルの優しさには痺れた。私も著者と同じように、あの状況でミケルのように勇敢な行動を取れる自信がない -
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てるこさん、若い!!まだ就職する前の若さ溢れる、何でも知りたがるエネルギッシュな若い女の子らしいてるこさんがいる。てるこさんは、何歳になってもエネルギッシュで相変わらずどこでも恋に落ちるけど、、。
カリッドの人生に私は関われないのが無性に寂しい、数年後に今頃何してるかな?って思い出すんだろうなぁ っててるこさんはカリッドと涙涙の別れの後にバスの中で考えるんだよね泣泣 なんでこんなに、寂しい別れを経験しなきゃいけないのに、旅に出るんだろう?って。日本にいたら幸せボケしそうだから、誰も私のことをしらない外国で一日一日を噛み締めたいみたいなことてるこさん言ってたな。
言葉があまり通じなくても、心が通 -
購入済み
ジプシー文化に触れられる
ジプシーというと盗みを働く良くない人々という偏見があったのですが、この本でジプシーの生き方や文化、日常生活を知ることができ、大変興味深かったです。衣装や家の中の写真もカラフルで見ていて楽しいです。ジプシーとコミュニケーションを取る筆者の勇気・積極性も凄いと思います。
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2019年4冊目。次に行きたい国はモロッコであることと、『ガンジス河でバタフライ』がとても面白かったので、たかのてるこさん再び。
おもしろおかしい出来事や表現、人々との温かいやりとりは変わらず楽しめたのだが、『ガンジス川〜』とは異なる、濃密な内容だった。
意外な方向に話が進んで、もはや切ないことこの上ない。こんな内容は全く思っていなかった!
モロッコ旅での恋と、九死に一生の大ピンチを通して、たかのさんが、自分の人生について、生き方について、家族について…深く見つめ直し、答えを出している。
カリッドは本当にかっこいい。こんなひとが現実世界にいるとは。
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内容(「BOOK」データベースより)
人生最悪の大失恋に絶望するさなか、“世界一ラブ&ピースなお坊さま”の笑顔に出会って一念発起。「この笑顔に直接会って、未来を明るく変えたい!」。心に暗雲を抱えながらも、人生を賭けた、てるこの無謀な大冒険が始まった!生のダライ・ラマに出会うまでの長い道のり一部始終、感動の私的ノンフィクション。旅人OL、再びインドへ。
真っ直ぐな人なんだろうなあと文章から伝わってきます。しかも今回はダライ・ラマ法王に会いに行くとは無謀ですがこの行動力が羨ましくて仕方が有りませんです。
ダライ・ラマ法王っとお会いするシーンでは、ヒートアップするたかのさんの心と、法王の真 -
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著者は 行動力と実行力がある。
その飽くなき追及、猪突猛進ぶりは 目を見張る。
ラオスの人に失恋して、ダライラマの笑顔のニュースに出会い。
ダライラマに会おうとするのである。
そのために チベットに行き、チベットの状況を知り
チベットにおける自由のなさに、心を痛める。
インドのリトルチベット ラダックにいく。
ここで、であった 学校の先生 カルマと不思議な体験をする。
輪廻転生という仏教の考えが、現実に起こった少女に出会う。
前世の記憶がある少女で、前はイスラム教徒の子供だった。
自分と前世の記憶がある少女。それを、包み込む
前世の両親と現世の両親に囲まれる。
ラダクの人々は、「生きとし