【感想・ネタバレ】ガンジス河でバタフライのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年12月19日

東京で生活しているといつの間にか忘れてしまう、心の開き方を思い出させてくれます。

もちろんただの旅行記としても笑えて楽しめます。

彼女の他者との関わり方は、出会った人との時間の一瞬一瞬を大切にしよう、楽しい時間を過ごそう、というもので、そんなの当たり前と思うかもしれませんが、実のところ自分を振り...続きを読む返ってみると案外そうでもなかったのでは、と。

彼女の他者に対する姿勢はすごく勇気をくれます。心をオープンにするってどういうことなのか、教えてくれる、思い出させてくれました。

(海外)旅行前に読めば、それだけで向こうでより楽しく過ごす準備になりそうな一冊です。
旅行の予定がなくても、普段の生活で一期一会をより大切にしたいというマインドを持たせてくれると思います。

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Posted by ブクログ 2023年09月17日

たかのてるこさんの本にはまり中。
この本もとても面白くて、風邪気味のちょっと元気ないときに読んだけどすごくパワーをもらえた。
気に入った言葉は、
「世界中どこの国の人も、メシ食ってクソして寝てる毎日を過ごして、私の生活とそう変わりない」
これ、言われてみれば当たり前のことなのに、なんか目から鱗だった...続きを読む
なんで、すぐ他人と自分を比較しちゃうんだろう。実際にはそう変わらないのに。
あと、あとがきの「日常も小さな旅」という言葉も、とても素敵だなと思った。

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Posted by ブクログ 2022年05月31日

元気をもらいました!出版されたのはしばらく前。あの頃は若者たちがこぞって猿岩石になって、世界を旅してました。僕はそんな人たちに憧れてはいたけど勇気がなく、国内で過ごしていた一人です。でも、この本を読むと旅、特に人との出会いの楽しさを体験させてもらった気持ちになります。

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Posted by ブクログ 2023年09月02日

 大学時代、思い切って一人旅をしてみれば良かったと思った。周りにそんな人、いなかったから、そういう発想もなかった。
 インドに行くと何か変わるかな。家に泊めてくれたり、料理を振る舞ってくれたり、本気で心配してくれたり、旅人にそこまでする?一方で、貧富の差は激しい。カースト。旅人には親切なのに、同じ人...続きを読む種のカースト以下の人にはとことん冷たいという矛盾。
 ガンジス河でバタフライ。死体にだって触れちゃう。インドでは自殺や寿命を全うできなかった人、貧乏な人は火葬されることなく、ガンジス河に流されてしまうらしい。
 世界が平等だったら、インド人はもっと幸せ?陰と陽、昼と夜、月と太陽、理想と現実、金持ちと貧乏、シーソーみたいなバランスで世の中は成り立っている。お金があることが幸せではない。
 仕事場に行って帰ってを繰り返す毎日でも、同じ日はない。その時はその時しかない。その時を懸命に生きる。人と出会い、時間を共有し、思い出を紡いで行く。それが人生。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月17日

ずっと読みたいと思っていた本。
今更ながら読み始めるとどんどん引き込まれて、すごくおもしろかった!!
時に笑える話もあり、そして深く考えさせられる話もあり。
涙する場面もあった。
たかのさんが旅したこの当時より今のインドはものすごく発展して、きっとずいぶん変わったんだろう。
でもガンジス川はずっと変...続きを読むわらずこれからも大切な生活の一部。
それはとても素敵なことのような気がする。

『人は全てが永遠に続いていくと思っているが、実は自分自身も周りの人たちも少しずつ変わっている。』と作中でたかのさんは書いている。
永遠や不変など世界のどこなもなくて、明日が来るのが当たり前でもない。
毎日少しずつ変わっていき、そしていつか必ず終わりがくる。
わかってはいたけど、日々を大切に大切に噛み締めて生きていかなければと改めて感じた。

※旅行者のお腹を悩ませる国ランキング上位のインドで食べたいものを食べたい時に欲望のままに食べ、ガンジス川の水までも飲みまくったのに何ともないお腹を持っているたかのさんがとてもうらやましい。

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Posted by ブクログ 2023年06月10日

自分に自信がなかった、皆んなの前との自分にギャップがあるというてるこさんに親近感を覚え読み進めたが、そんな親近感が払底するほど魅力的だった。
知らない世界を知っている著者が羨ましいと思ってしまうが自分自身も旅に出たくてうずうずしている。
20歳の私が今読んでよかった。
生きていくのが楽しみになった。...続きを読む
素敵な人の周りには素敵な人が集まると実感した!

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Posted by ブクログ 2021年08月16日

面白かった〜。最高。
病院の待合室で読みながらマスクの下はニヤニヤ。

なんで?そんなことある?書いてあるのは日本では絶対経験できないことだらけ。そして筆者しかできなかったことだらけ。そもそもインド行ってもガンジス河入りたくない…ましてや死体も浮いているそこでバタフライなんて。表紙おもしろすぎ。

...続きを読むこの本を読むとインド楽しそう!行きたい!と思うが、筆者だからこそできたこと。絶対私なんかが気軽に行くとどこかに連れ去られるか無事だとしても病気もらってきて海外なんてこりごり、になりそう。
でも、それほど振り切って海外を体験してきたからこそ学べないこととか感じられないことがたくさんあって、なるほどな〜がたくさんでした。インドで生活できたら日本で何があろうもへこたれないだろうし大したことないなあ、と思いそうだな。尊敬。

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Posted by ブクログ 2021年05月06日

とにかく面白かったです!
旅の臨場感が伝わってくるというか、読んでてとても刺激的な気分になりました。
こんな旅行、しかも女性1人で!
同性として、勇気と挑戦しようかなと思わせてもらえる一冊でした。
また、インド人のヒンドゥー教文化にも興味が湧いてきました。
機会があれば、ヒンドゥー教についても勉強し...続きを読むたいです。(特に神話とか、面白そうですよね!)

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Posted by ブクログ 2021年03月21日

思いつきで海外へ飛び立ってしまうてるこさん。
それもインドへ。小心者とあったが、並外れた行動力には驚いた。
1人旅なのに、いつも周りには誰かがいて。無計画だからこその自由気ままな旅。異文化で、カースト制度等の心が痛むようなこともあるけど、明るく陽気で個性的なインドの人々のことが写真付きで載っていて、...続きを読むインドに対する印象がこの本を読んでかなり変わった。ところどころクスッとしてしまう内容もあり、サクサクと読めた。他の本もぜひ読みたいと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年02月09日

ずっと読みたいと思っていた本。海外旅行ができない今の状況だからこそ、よりこの本の良さが引き立つ気がする。とても読みやすいので、訪れたことがない街の様子も比較的簡単に想像することができた。実際はもっと刺激的なんだろうけど。

著者のことは全く知らなかったけれど、明るいお調子者の性格ではあるが小心者、と...続きを読むいう点には驚いた。
「今の自分は本当の自分ではない。すごい人になりたい。」私も日々そんなふうに思って、悶々と過ごしている。いつの時代も行動するのは勇気がいること。何もせず、できない理由を並べて今の状況に居座る方が楽に決まってる。
でも、行動すれば必ず得られるものはある。自分で考えて動くことに無駄なことなんてないと、この本は教えてくれる。

観光地を訪れたり、現地の食べ物を楽しんだりするのも旅の良さではあるが、一番の醍醐味はやはり人との出会いであり、交流である。悲しくなる理由も楽しくなる理由も人であると著者は語っている。

この世に永遠は無い。だからこそ時間はかけがえのないもの。
早く私も、ガイドブックに頼らない自分だけの旅がしたい。バラナシには必ず寄って、ガンジス河に昇る朝日を見る。
どんな事でも、行動するのに遅すぎることはないから。
初めの第一歩、万歳!

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Posted by ブクログ 2024年03月29日

たかのてるこさん、有名な方のようだけど今まで知らず、初読み。面白かった!危険を顧みないチャレンジ精神に、驚き笑い、一緒に旅しているような気分になった。人が大好き!という気持ちは、世界をフラットにするのだな。
『旅した国が増えれば増えるだけ、心の中の国境が取り払われていき、そのたびに自由になれるような...続きを読む気がする。』
素敵な言葉だなと思った。まだ行ったことのない場所へ、旅したくなった。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

香港、シンガポール、マレーシアのアジア編と、インド編の2つの旅の紀行文。
著者が大学生時代に行った一人旅の話。
バイタリティーに溢れた著者の行動は、時に無謀にも思うけれど多くの人が憧れるだろう。
ガンジス河で沐浴なんて衛生上問題があるだろうが、本書を読んで少しだけ楽しそうだなと思った。
本書を読んで...続きを読むいると、彼女の生命力溢れる生き方に爽快感を覚える。
そして、あまり興味のなかったインドに行ってみたくなった。いや、行こうと思う。
あとがきで、「人はきっと、自分の出すパワーのはねっかえりで生きているのでしょう」とあるけれど、本当にその通りだと思う。
著者を見習って、パワフルに生きていきたい。

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Posted by ブクログ 2023年12月31日

異国での衝撃と人の温かさに触れて揺れ動く筆者の感情が伝わってきました。最後なぜか泣いてしまった笑若い時にこんな体験ができたなんてすごく貴重で羨ましい。海外旅行で世界観が変わるってこういうことなのかと納得した。
筆者の人柄も人を受け入れる器があり心で人と関わっているからこそこんな旅ができたんだなあと感...続きを読む心した。読んで良かった。

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Posted by ブクログ 2023年12月17日

極端な小心者だなんて言ってるけど、すんごい行動力。あなたどっちかっていうと破天荒なタイプに分類されると思うよ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月13日

最初の方の「自分はもっと違う自分になれるはずだ」という文章に共感して読み進めたけど、途中で著者がはちゃめちゃに明るい人間だと気づき、「やっぱりわたしと全然違う人だ!!」と思い直した。
だけど旅が「自分と向き合うこと、自分を理解すること」という答えが、自分が求めていることの答えなのかもという気がした。...続きを読む
著者は幼少期に辛い経験をしたことが最後にわかったけれど、「日芸や東映に行けたならいいじゃん」とか僻みみたいな気持ちを持ってしまっている。
これって自分に満足してなくて、他人と比較するから生まれる感情なんだろうな〜と考えたりした。
だからこそ、自分と向き合うために旅に出たいと思わせてくれた。

インドのガンジス河で感じた「自分が自然の一部になる感覚」は、国内だけど沖縄の海をぼーっと見た時間に感じたことと似ているのだろうと思った。
これは他の本の受け売りだけど、時間に追われる日常の中で、この生活とは関係ない場所で、海が繰り返し波打ったり、あるいはガンジス河で日が昇ったりすることを知っていると、救われる感覚があることも、旅の価値なんだろうなと思い出した。

あー旅に出たい!

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Posted by ブクログ 2023年09月20日

書店の新刊コーナーでチラリとみた帯が気になったのですが、タイトル著者共に覚えてなくて朧げな記憶を頼りに検索をしてるうちに「たかのてるこ」=「ガンジス河でバタフライ」にたどり着きました。
20代の頃に何度か行った海外旅行を思い出させていただきました。あの頃、若さと好奇心を鎧にして得た優越感の更にもう一...続きを読む歩先がこの本には詰まってました。私にとっては玉手箱の様な本でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月11日

ちょっと怖そうだけど勇気を出してこんな旅を人生で一回は、若いうちに経験してみたいな〜〜とつくづく思った。一人旅は独りになるのが嫌でかなりハードルが高いけど、インドみたいに場所を選べば距離感が近い人とかたくさんいて楽しくなりそう。将来のための今ではなく、今ここにある今を楽しんで生きていきたい。

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Posted by ブクログ 2023年05月09日

著者が初海外旅行をしていた頃、まさに自分も貧乏旅行をしていた。ヨーロッパだったが、現地で一生懸命生きている人と交流して、何か感動したことを思い出して懐かしくなった。

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Posted by ブクログ 2022年11月28日

コロナ禍と子育てで旅行へなかなか行けない中、この本に出会えて、一緒に旅した気分になれて楽しかった〜。また読みたい。いつかインドへいってみたい

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Posted by ブクログ 2022年10月17日

旅の名言がたくさん詰まった一冊を、よりにもよってコロナ禍で家にこもっている時期に読んでしまった。そのせいで「旅に行きたいよー」と家の中で、ちょっと呻いたのも今ではいい思い出になってきた。ステイホームも少しずつ過去になってきたなあ……。

一人旅によく行くので、誰かと行くと判断力が鈍るという指摘にはハ...続きを読むッとさせられた。確かに、己の判断と運に身をまかせる緊張感は、誰かと旅している時には感じない。
好きな文はたくさんあるけれど、「私ときたら旅に焦がれつつも一度も出ずじまい。これでは旅が好きかどうかもわからんではないか!もう旅に出るしかない。他に道はない」の一文は時々、旅を別の言葉に置き換えて心の中で唱えるくらい好き。背中を押してもらっています。

旅の中で感じるいろんな感覚を、たくみに、瑞々しい文章でひろいあげていて、著者の他の作品を読みたくなった。

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Posted by ブクログ 2022年03月27日

とりあえず、
このようなご時世でなければ、
読み終わった直後にインド行きの航空券買ってました。
自分を変えたいと思うからこそ
一人で旅へって憧れますが
著者が特別な主人公感がないので
自分にもできるかもしれないと思える。

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Posted by ブクログ 2021年09月12日

まだ世界の歩き方くらいしかない、iモードすらない時代の海外ってこんな感じだったんだな、というのがありありと伝わってくる。
あふれんばかりに知識が氾濫してる今インドに行っても、安宿を探すことにこの頃ほどドキドキしたりはしないんだろうし、そもそも予想外の出来事自体が大分減ってしまってるんだろうな、とは思...続きを読むう。
でも、自分の知らないことはまだまだたくさんあって、直接この身体で感じるしか知る手段はないこともまだまだたくさんあるんだろうな、とも思う。
早くまた海外旅行に行けるようになってほしい。

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Posted by ブクログ 2021年06月12日

よかった。人とのふれあいの話がよい。
でもインド行きたいとは思わなかった。
「今の私は小さな親善大使(p.107)」は「今」だけでなく「常に」なんだと思う。富山にいたに違いない親善大使のおかげで、モハメッドさんはたかのさんに声をかけたのだと思う(p.103)。

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Posted by ブクログ 2021年02月01日

30年前の話で、就職活動のネタ作りにインドに行くのが話のメイン。

そのときの感情で予定を決める行き当たりばったりの旅で、活字でこんなに笑えるのかってくらい面白いけど、ところどころに深い言葉が散りばめられてる。

著者が現地でもいろんな人に助けられたり、周りの人に愛されているのは今を全力で楽しんで生...続きを読むきようとしているからだと感じた。

自分も今度海外に行くときは現地の人との出会いを楽しむ旅をしたいと思った。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

著者はご自分のことを小心者と謙遜しますがどうしてどうして…。

だって、初海外旅行の飛行機で「ビーフ オア チキン」と聞かれているのに「ビーフ&チキン」と返せる小心者がいるでしょうか??

「一番」と書かれたTシャツを着るだけでも凄いのに、何の一番なんだ?と突っ込まれて「アイム ナンバーワン・コメデ...続きを読むィアン」と返せる小心者がいるでしょうか??

それよりなにより二度目の海外でインドを選ぶ小心者が…(以下ry

著者マジリスペクトです。(*´ω`)人(´ω`*)

若い頃はまだしも、今はとても行ける気がしない国インド。リアルなインドを本で体験できるのはかなりお得かと思います。

でも、一番気になるのは、50代で腹話術師になったという著者のお母さんの方ですが…

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Posted by ブクログ 2023年07月28日

面白かった! そして写真に写るインドの方々の表情がとても生き生きしているのを感じました。読む前に巻頭で見た時にチラリとそう感じたものの、読み進めて写真の背景がわかるとより素敵な写真ばかりです。小さい頃から欧米への憧れが強かったわたしではこの本は手に取らなかったなと思うとこうやって世界が広がるのは本当...続きを読むにありがたいし素敵なことだなと思います。世の中の不平等や配慮にかける場面等々どこに生きていても理不尽なことはあるのだと思うけれど、そこにあるものや人に感謝して楽しめたら“いい顔”になれるのかもしれないなぁと思いました。限られた人生の時間をどう使おうかと考えさせられました。誰かに何かを伝えたり何かをすることで、相手がすこしでも温かい気持ちになれたらいいなと思います。でもそれは自分ではわからないからエラーには細心の注意と反省を繰り返しながらトライ&エラーかな。

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Posted by ブクログ 2022年02月20日

著者の等身大の目線ですごく哲学的なことを悟って書いていたりして、ただの旅行エッセイとは少し違った楽しみ方をできた。
中でも「ガイドブックを持っていくと、情報を確認する旅になってしまう気がした」の一文にはハッとさせられた。
世界を旅したいと思わせてくれる一冊。

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Posted by ブクログ 2021年09月22日

自分も20代の頃は海外旅行に行って
何かが変わった気がしたので、なつかしみながら読んだ。文章がうまいので、つまることなくスラスラ読める。

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Posted by ブクログ 2021年04月01日

 自称小心者の著者(当時大学生)が初めて海外を旅した香港、シンガポール、マレーシアと、その半年後に旅したインドの旅行記。
 1年半前に読んだ同じ著者の『純情ヨーロッパ』と『人情ヨーロッパ』の原点みたいな本らしく、その2冊が面白かったので、ぜひ読んでみたいと思って買ってあったもの。
 初めての海外旅行...続きを読むに出発する前の慌てぶり、うろたえぶりに笑ってしまうけど、なんだかんだ言って現地で出会った人とすぐに友達になってしまう様子が、本当にすごいと思い、尊敬する。何て言うか、本当に羨ましい。おれもこんな関西人だったらいいのになあ。おれってデフォルトが本当に人を寄せ付けない雰囲気を出してしまうので、もう自分にないものを持ちすぎている。海外旅行はそれなりにやってたおれだけど、一人旅はアメリカ1回だけ。全然出会いもなく、本当に孤独旅だった。性格の違いが一番あるだろうけど、もしかするとおれが中途半端に英語を話そうとするからなのかもしれない、と思った。英語を教える仕事をしているおれは、まず英語でその場を何とかしようとするけど、それがいけないんだろうか。「言葉が通じないから、お互いよけいに一生懸命になる。(略)ボディランゲージのすごいところは、話の意味が分かったときには、その人らしさまでが一緒になって伝わってくるところだ。」(p.115)というところは、なんか本当に考えてしまった。つまり「英語を学ぶ意義」なんかを考えた時の「言葉を知って意思疎通」なんていうお題目が空しく思える。相手も自分と同じ程度の英語を話す人なら良いかもしれないけど、そうでもなければ、英語を知ることはかえって相手との距離を縮めないことにつながることになったりするのかも、と思った。言葉を知らなくても、その人の人間全体をさらけ出せば心の交流が出来る、という例なのかもしれない(もちろん特に高校以降の英語教育の意義はそういうことだけじゃないので。とにかく「英語が分かれば世界の人と友達となれる」みたいなことを言ったり考えたりする人がいれば、そういう人にはこの本を読んで欲しい)。確かに、ハンガリーの片田舎の駅の案内所のおばちゃんが全く英語を話さず、2人で笑いながらジェスチャーしまくったことはまだ覚えているし、旅の良い思い出だなあと思う。
 色々、臨場感のあるエピソードにグッと来る。特にカースト制のエピソードは衝撃的だった。カースト制が何なのかということは、正直教科書で説明を読んでも何も分かったことにならないんだろうな、と思った。
 あとは「ブッダガヤの不良インド人」のエピソード。その「おっさん」を諭す場面で、「おっさんがいくらそう思っててもね、結局、相手に伝わったことが自分の伝えたことなんだよ。」(p.199)って、これには納得。よく大学生でこんな教育者的な台詞が言えるのは、やっぱりすごいと思った。おれもこんな旅をすれば、一皮剥けるのだろうか、とかこの歳にして思う。けど善い生き方というのはそういうことじゃないんだろうなあ、と思ったり。(21/03/29)
 

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Posted by ブクログ 2022年09月06日

読むと元気になれる本。
意味もなく「人生に疲れた・・・・」と思った時、読むとパワーが貰えます♪♪

とにかく、はちゃめちゃで楽しい♪
常々思うこと。人生一度きり。せっかく地球に生まれ人間に生まれたんだから世界中を旅してみたい!いろんな国へ行き、いろんな人に会い、いろんなものを見て、食べて・・・じゃな...続きを読むいと、もったい
でも現実、時間ないし勇気ないしお金がないから
てるこさんの本を読んで、一緒に抱腹絶倒な旅をしてる気分だけでも♪

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