中央公論新社のレビュー一覧
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ネタバレ総じてミステリーとは言えない。
江戸川乱歩以前の時代の雰囲気を感じられる。らんぽがウケるわけだ。
「指紋」佐藤春夫
他のを読むとこれが一番ミステリーしてたな。最初に読んだ時は、この程度で良いの?と思った。友人が建てた家になにか仕掛けがあるのかと思ったら全然無かった。
映画で見た指紋と阿片窟で見た指紋が一緒だから犯人はアイツ!というひどく短絡的な、ただただすごいなの気持ち。指紋なんて覚えてられないのが普通なのに覚えていられるのか。すごいな。
「開化の殺人」芥川龍之介
あまりの読みづらさにぶん投げたくなった。
この文体含めてこの北畠という医者は鼻持ちならない奴だったのか?
従妹のために殺したけ -
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50歳という年齢を、わざわざ読書案内に対して区切るのは、どんな意味があるのか。別に自分はそういう区切りと関係はないのだが、読んでみれば何か見えてくるかな?と思い、読み始めた。
予想として、古典を勧めて来るのかなと思ったら、案の定その予想は当たり、ちょっと重々しい始まり方。中央公論からでてる本なのだが、日経の「わたしの履歴書」みたいだなと思うスタート。ちょっと窮屈。面白いのは面白いけど……。そのまま読んでいく。滋味のある紹介ではある。でもこの窮屈はどこから来るんだろう?
そう思っていたら、後半になればなるほど面白くなってきた。違和感のしっぽを、なんだかちらちらさせながら。これ、なんだろう?
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どこで読めば良い本なのか。
『想い出のカフェ』(井上俊子編 1994年)の収録作品から採録・新たにまえがきを加えた本書。各界の著名人が、それぞれの思い出のカフェ(主に海外)についてエッセイにまとめている。
テーマに沿ってカフェでお茶(或いはコーヒー)を片手に読むのが妥当なのだろう。しかし自分の場合、各地のカフェに目移りしちゃって自分がいるカフェを飛び出しそうになるのが目に見えている。
旅のお供に携えた日にゃ、目的地にあるものより魅力的なカフェを知ることになるかもしれない…
それほど各人、後々思い出深くなるような体験をなさっている。
副題が「5分で巡る」なだけに各話3−4ページのショートカ -
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有吉佐和子、大庭みな子などの女流作家により描かれた太平洋戦争のさなかの少女たちの非日常的風景。
その頃「ああ、私はいま、はたちなのね」と、しみじみ自分の年齢を意識したことがある。眼が黒々と光を放ち、青葉の照りかえしのせいか鏡の中の顔が、わりあいきれいに見えたことがあって……。けれどその若さは誰からも一顧だに与えられず、みんな生きるか死するかの土壇場で、自分のことにせい一杯なのだった。十年も経てから「わたしが一番きれいだったとき」という詩を書いたのも、その時の残念さが残 ったのかもしれない。(はたちが敗戦 茨木のり子)
おかずは、きれいに殻をむいた茹で卵一個であった。
他人のお弁当のことを書 -
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日米開戦時(昭和16年)二十歳未満だった女性によるエッセイを、著者の生年順にまとめた本。当時19歳だった瀬戸内寂聴さんを筆頭に、3歳だった佐野洋子さんまで、27人の名文が載っている。
書いた時期、目的とも、50年以上前から15年ほど前までそれぞれ。それぞれに、少女たちの戦争があり、日常があった。文は簡潔で素晴らしくとも、書いていることは、私たちとは変わらない「小さきもの」たちの見た世界。
瀬戸内寂聴さんは、太平洋戦争開始の報を受けても、女子大のクリスマスでは七面鳥を食べたし、鮮満旅行にも参加している。音楽学校に通っていた石井好子さんたちは鶯谷のおしるこ屋で目当ての美青年に「紫」と名前をつけ -
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乱歩の評論で、探偵小説隆盛前、一般文壇において谷崎、芥川、佐藤春夫らが探偵趣味の小説を書いていて、それに刺激を受けたということは読んだ記憶があった。
そこで取り上げられていたのが、大正7年夏に発行された、中央公論臨時増刊「秘密と開放号」。
本書は、増刊号掲載の創作8作から、谷崎の「二人の芸術家の話」を除いた7作と、ボーナスとして乱歩と佐藤春夫の関連する随筆2篇を収録したものである。
"乱歩も耽読した異色の競作が、一〇四年の時を超えて甦る!"というオビの煽りがまたすごい。
読んだことのあったのは、佐藤春夫の『指紋』だけ。芥川の『開化の殺人』さえ、タイトルしか知らなか