中央公論新社のレビュー一覧

  • 世界カフェ紀行 5分で巡る50の想い出

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    カフェが好きで、よくコーヒーを飲む。散歩の帰りに休憩したり、読書したりして、ゆったりとした時間を過ごす。パリのカフェは憧れる。台湾のカフェは懐かしい。この本で、世界のいろいろな国のカフェ事情が知れて、旅情にひたり、興味深く思った。「自分はいまのままで最高なのだ」と思える時間を作り出すカフェはやっぱり最高だと思った。

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    2024年10月28日
  • 50歳からの読書案内

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    千差万別様々な大人がいることを知れます。
    50ともなると趣味、嗜好、思考ほんと様々。
    自由です。
    自分がどんな50になるのだろうかと、ワクワクできると思います。

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    2024年05月02日
  • 教科書名短篇 科学随筆集

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     教科書に掲載されている短編はそれだけで品質が保証されているのだろう。どれもこれも面白くて読みやすくおまけにタメになるものばかりであった。科学者の考え方の話や他の学問との関係性、科学の哲学や喜び、科学にまつわる様々な発見やエピソードなど読み飽きない面白さばかりだ。特に最後のチョウの行動観察の話は、幾つもの仮説や困惑の果てに真相が明かされる探偵小説のような面白さがあり、とても印象に残った。どの話も科学の楽しさや、科学により人間はより良くなっていくという希望が込められており何度でも読み返したい短編ばかりであり、是非ノスタルジーに浸るような気持ちと未来への思考の育成の心構えを持って読んでほしい。

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    2024年01月10日
  • 富士日記を読む

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    様々な著名人が武田百合子さんについて語っていますが、武田百合子をどう語るかを試されているような気がする。
    作家として編集者として百合子さんと関わった人々の話はやはり濃い。
    武田泰淳による「第四章 富士山荘をめぐる二篇」の「花火を見るまで」に描かれている外川さんが本当に誠実で、夫婦が惚れ込むのもわかる気がする。
    犬のポコ、猫の玉の写真も愛らしくて、素晴らしい一冊です。

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    2023年12月30日
  • 少女たちの戦争

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    例え戦時中でも、流されず確固たる自分を持っている少女達。だから彼女達は、自己を成長させ、その後の人生が輝くのだ。迎合せず感性の赴くままに生きる事は、何と素晴らしい事か!

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    2022年06月18日
  • 少女たちの戦争

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    女性著名人27人が戦時中の思いを綴った本。

    サヨナラと言って別れることが出来る別れは倖せ。

    人は生まれてくるのに十か月もかかったんだ、死ぬのにもそのくらい必要だ

    さようなら→「そうならねばならぬのなら」という意味

    この3つが印象に残った。

    名前も知らない人を、ひと目見て恋したり
    人間魚雷を作ってるとも知らずに作業したり
    スルメをもらうために、何も分からず兵隊さんも見送るのに万歳と言ったり

    そんな、子どもの頃の日常の出来事が書かれてた。

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    2022年06月03日
  • 少女たちの戦争

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     昨年の2021年は、対米英を中心とした1941年12月8日の太平洋戦争開戦から80年の節目の年にあたり、中央公論社新書編集で女性27名のエッセイが発行された。最年長は、開戦時19歳だった故・瀬戸内寂聴氏、最年少は3歳の故・佐野洋子氏。非日常が中心となった戦局の日々の中で、幼少期・青春期を戦時下で送った日常生活が切々と綴られる。ある少女は空襲を逃げ惑い、ある少女は満州、樺太、ジャワ島などで終戦を迎える。戦場で繰り広げられる生死を彷徨った戦争の対極に、銃後の守りを強要された非戦闘員、少女たちがどのように考え、生きたか。そして、戦後には執筆・分筆活動で戦争の愚かさを訴えた27名の著者、中央公論新社

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    2022年04月24日
  • 少女たちの戦争

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    この本は、1941年(昭和16年)12月8日の太平洋戦争開戦時に、満20歳未満だった女性によるエッセイを著者の生年順に収録したということ。

    最年長、1922年生まれの瀬戸内寂聴さんと、最年少1938年生まれの佐野洋子さんの年齢差は16年。
    この時代、男性は生年がたった一年違うことで生死を分けられた。
    女性たちも、年齢によりまたは住んだ場所、環境により、さまざまに違った体験をしたことだった。

    瀬戸内寂聴さんは、その青春の中で、運よく「良き時代」の最後を味わうことができたと書かれている。
    軟弱、と当局ににらまれながらもまだ音楽を勉強することができた石井好子さんは、
    優れたユダヤ人の先生方が弾圧

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    2022年01月26日
  • 教科書名短篇 少年時代

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    全て良かったが中でもヘッセの蝶の話が深く印象に残った。盗みを働いた少年の気持ちが痛いほど解り胸が締め付けられる思いだった。ヘッセの作品が好きかもしれないと気づかせてくれた一冊。

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    2021年06月22日
  • 富士日記を読む

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    多くの読者を魅了して止まない富士日記。その魅力を作家の書評。解説、帯文や書下ろしエッセイにより語る。写真多数と富士日記索引も収録。

    「富士日記」は日記文学の最高峰だろう。ありふれた日常、富士山麓の別荘暮らし、毎日の買い物と食事の献立それに変わりゆく季節。ただそれだけ、読まれることを想定しなかった修辞のない淡白な記述、なのに面白い、不思議な魅力がある。

    その魅力を多くの作家さん方が解説している。出典や時期は全くバラバラなので同じような指摘が多い。考えることはみんな似ている。特に愛犬ポコの場面(富士日記既読者なら分かるかと)。

    富士日記ファンは本当にたくさんいるようだ。聖書のように枕元に置い

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    2019年12月31日
  • 世界カフェ紀行 5分で巡る50の想い出

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    自分自身が海外に出た経験がないので、地名の羅列に困惑したり、うまくイメージができなかったりしたけど、同じ地域の同じ一杯のコーヒーでもそれを巡る思い出は様々なのだとほっこりした。短い文章が続くので、すぐに読み終えられたのがよかった。

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    2025年06月17日
  • 教科書名短篇 科学随筆集

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    寺田寅彦、湯川秀樹、中谷宇吉郎、岡潔といった名だたる科学者・数学者の名随筆を味わえる一冊。
    どれも教科書に掲載されたものとあって、誰にも分かりやすい文章で、発見の喜び、科学的なものの見方について学べるのがありがたい。
    ぜひ子供の頃に読みたかった…!

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    2025年05月16日
  • 午後三時にビールを 酒場作品集

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    昭和を代表する数々の作家の方や脚本家、出版社の人々などが酒を飲むことをテーマにそれぞれの薀蓄や経験やエッセイを短編で書いたものの集大成?
    自分的には新宿のゴールデン街が出てきたエッセイには大学時代(書かれていたのはそのもっと前の時代だが)を思い出し懐かしかった。
    大御所が書くその酒の飲み方、肴の事や人々のつながりや酒の上での様々な事ごとをそれぞれの作家の人や人たちがそれぞれ読ませてくれます。

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    2025年04月10日
  • 開化の殺人 大正文豪ミステリ事始

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    総じてミステリーとは言えない。
    江戸川乱歩以前の時代の雰囲気を感じられる。らんぽがウケるわけだ。

    「指紋」佐藤春夫
    他のを読むとこれが一番ミステリーしてたな。最初に読んだ時は、この程度で良いの?と思った。友人が建てた家になにか仕掛けがあるのかと思ったら全然無かった。
    映画で見た指紋と阿片窟で見た指紋が一緒だから犯人はアイツ!というひどく短絡的な、ただただすごいなの気持ち。指紋なんて覚えてられないのが普通なのに覚えていられるのか。すごいな。

    「開化の殺人」芥川龍之介
    あまりの読みづらさにぶん投げたくなった。
    この文体含めてこの北畠という医者は鼻持ちならない奴だったのか?
    従妹のために殺したけ

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    2025年02月21日
  • 50歳からの読書案内

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    50歳という年齢を、わざわざ読書案内に対して区切るのは、どんな意味があるのか。別に自分はそういう区切りと関係はないのだが、読んでみれば何か見えてくるかな?と思い、読み始めた。

    予想として、古典を勧めて来るのかなと思ったら、案の定その予想は当たり、ちょっと重々しい始まり方。中央公論からでてる本なのだが、日経の「わたしの履歴書」みたいだなと思うスタート。ちょっと窮屈。面白いのは面白いけど……。そのまま読んでいく。滋味のある紹介ではある。でもこの窮屈はどこから来るんだろう?

    そう思っていたら、後半になればなるほど面白くなってきた。違和感のしっぽを、なんだかちらちらさせながら。これ、なんだろう?

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    2024年06月09日
  • 午後三時にビールを 酒場作品集

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    酒に纏わるエッセイや小説を集めた短編集。
    文豪、文士も同じ人なんだなぁ、と親しみを覚えた。
    井伏鱒二が大岡昇平の飲み方をいじり、大岡昇平が中原中也の飲み方を茶化す。
    檀一雄と太宰治の関係性は初めて知った。
    坂口安吾と中原中也の飲み屋での喧嘩(と言えるのかな?)の場面は、まるでコント。

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    2024年05月26日
  • 世界カフェ紀行 5分で巡る50の想い出

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    カフェにまつわるエッセイ集。寄稿者が毎回変わる雑誌連載だったようで、どれも文学的で文章に品がある。世界各地のカフェの様子も垣間見えたり、ここ行ってみたいなぁとか、この街のカフェって確かにこんなだったなぁとか、短い一編一編をゆっくり味わえて良かった。

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    2023年12月10日
  • 給仕の室 日本近代プレBL短篇選

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    綿貫六助「小松林」
    豊島与志雄「死ね!」
    が好きだった。倉田啓明、山﨑俊夫作品もいい。

    「──禽獣になれ。」
    「──よりも、赤ん坊になりたい。」

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    2023年11月30日
  • 世界カフェ紀行 5分で巡る50の想い出

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    いろいろな国の、いろんなカフェの思い出

    他国のカフェの話が多くて、体験したことのない世界を感じられて楽しく読みました

    今年、夏のとんでもなく暑い日に家族旅行中に行ったカフェ。
    レモネードやチョコアイスで体力だけじゃなく、心も回復できて、カフェってセーブポイントだったんだと思いました

    フランスのカフェに憧れます!

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    2023年10月12日
  • 教科書名短篇 少年時代

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    本屋でたまたま見つけた本。安岡章太郎のサアカスの馬を目的に買った。サアカスの馬は中学2年の時の国語の授業で教材として読んで以来、本当に大好きな作品だ。好きな短編としてベスト3に入ると思う。久しぶりに読んだが、いつ読んでも最初に読んだ時と同じような何とも言えない感覚を味わうことができる。またそれ以外に収録されている作品も、少年時代とサブタイトルが付いているだけあって、少年時代特有のフィーリングが呼び起され、何とも言えない感動を味わうことができた。

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    2023年07月18日