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Posted by ブクログ
多くの読者を魅了して止まない富士日記。その魅力を作家の書評。解説、帯文や書下ろしエッセイにより語る。写真多数と富士日記索引も収録。
「富士日記」は日記文学の最高峰だろう。ありふれた日常、富士山麓の別荘暮らし、毎日の買い物と食事の献立それに変わりゆく季節。ただそれだけ、読まれることを想定しなかった修辞のない淡白な記述、なのに面白い、不思議な魅力がある。
その魅力を多くの作家さん方が解説している。出典や時期は全くバラバラなので同じような指摘が多い。考えることはみんな似ている。特に愛犬ポコの場面(富士日記既読者なら分かるかと)。
富士日記ファンは本当にたくさんいるようだ。聖書のように枕元に置いて章に関係なく読む人もいるという。
自分も「富士日記」再読してみたくなった。
Posted by ブクログ
◯武田泰淳は妻の天賦の才に気づいていたと確信した。第四章の泰淳のエッセイ「花火を見るまで」の大部分は、百合子さんの富士日記ほぼそのままだった。引用と言っても差し支えないくらいに。文学者である泰淳が一介の妻の日記をほぼそのままの形で載せたことは、妻である百合子さんを非凡な観察眼と文章力の持ち主として泰淳が追認していた証拠だと思う。
◯巻末にある「富士日記」索引、これ便利だなぁ(使う場面がそんなにあるかは別として)。ただ、この索引作るときの地道な作業、大変だったろうな。
◯角田光代の著書は読んだことないけど、彼女の書いた武田百合子評は、群を抜いて的確だった。
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