午後三時にビールを 酒場作品集

午後三時にビールを 酒場作品集

924円 (税込)

4pt

3.3

求めたものは一杯の冷たい麦酒(萩原朔太郎)、呑まぬくらいなら蕎麦屋へは入らぬ(池波正太郎)、おしまいにひとロライスカレー(向田邦子)。酒友との語らい、行きつけの店、思い出の味……。銀座、浅草の老舗から新宿ゴールデン街、各地の名店まで酒場を舞台にしたエッセイ&短篇アンソロジー。 文庫オリジナル

■目次
虚無の歌 萩原朔太郎
【酒友のいる風景】
はせ川(井伏鱒二)
中原中也の酒(大岡昇平)
青春時代(森敦)
酒の追憶(太宰治)
酒のあとさき(坂口安吾)
池袋の店(山之口獏)
音問(檀一雄)
詩人のいた店(久世光彦)
後家横町/酒のこと(小沼丹)
【行きつけの店】
タンタルス(内田百閒)
藪二店(池波正太郎)
私と浅草/札幌の夜(吉村昭)
鯨の舌(開高健)
「ままや」繁昌記(向田邦子)
ほろ酔いの背に響く潮騒(安西水丸)
新宿飲んだくれ/焼酎育ち(田中小実昌)
【文士の集う場所】
「ぼるが」に集う人人(石川桂郎)
昼間の酒宴/ある酒場の終焉(寺田博)
深夜の酒場で(中上健次)
バーの扉を開けるとき(島田雅彦)
てんかいそうろう(戌井昭人)
【酒場に流れる時間】
海坊主(吉田健一)
幻想酒場〈ルパン・ペルデュ〉(野坂昭如)
花の雪散る里(倉橋由美子)
ゆうすず(松浦寿輝)

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午後三時にビールを 酒場作品集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    酒に纏わるエッセイや小説を集めた短編集。
    文豪、文士も同じ人なんだなぁ、と親しみを覚えた。
    井伏鱒二が大岡昇平の飲み方をいじり、大岡昇平が中原中也の飲み方を茶化す。
    檀一雄と太宰治の関係性は初めて知った。
    坂口安吾と中原中也の飲み屋での喧嘩(と言えるのかな?)の場面は、まるでコント。

    0
    2024年05月26日

    Posted by ブクログ

    酒をテーマに26人のエッセイ、短編を収録したアンソロジー。存命者もいるがメインはほぼ昭和の作家で、戦前戦後の酒場の様子も描かれる。

    個人的によかったのは
    井伏鱒二「はせ川」
    山之内貘「池袋の店」
    吉田健一「海坊主」
    倉橋由美子「花の雪散る里」

    特に倉橋由美子は雰囲気がよかった。むかし実家に『パル

    0
    2025年06月04日

    Posted by ブクログ

    大岡昇平が中也の飲み方をけなしたり、檀一雄が太宰に酒代を踏み倒されたり、「後家横丁」なんてもうハラスメントすぎる通りの名前だとか、吉田健一は幻想短編が収録されていたり、酒飲み文士が楽しすぎるアンソロジー。

    0
    2025年01月01日

    Posted by ブクログ

    文士たちの酒呑み話。こういうのは憧れてたところもあり、この歳になると文士たちのいやらしさが垣間見えるところもあり、まあねえ。『酒の細道』のほうが上等かもねえ。

    0
    2025年01月01日

    Posted by ブクログ

    他の方も書かれていたように酒場を舞台にした小説家と思ったら、昔からの著名な作家の酒場をテーマにしたエッセイ集だった。その中でも名前だけは聞いたことのある作家の作品や作家同士の繋がり、そして戦前、戦後の小説家がどういうところでどういう酒の飲み方をしていたかがうかがい知れてた。
    ただ文体が少し読みにくさ

    0
    2024年07月21日

    Posted by ブクログ

    九代目 林家正蔵は昼の高座を終えて『午後三時から飲み』を嗜み、それは『林家正蔵の今日も四時から飲み』という旅チャンネルの番組になっている。それより1時間早く、まだ日も高すぎる三時から飲みは詩人 萩原朔太郎。

    表題の『午後三時にビールを』は、萩原朔太郎の詩『虚無の歌』の中で描かれる風景。午後三時、東

    0
    2023年08月24日

    Posted by ブクログ

    酒友との語らい、行きつけの店、思い出の味・・・。銀座、浅草の老舗から新宿ゴールデン街、各地の名店まで酒場を舞台にしたエッセイ&短編アンソロジー。

    0
    2023年07月10日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昭和を代表する数々の作家の方や脚本家、出版社の人々などが酒を飲むことをテーマにそれぞれの薀蓄や経験やエッセイを短編で書いたものの集大成?
    自分的には新宿のゴールデン街が出てきたエッセイには大学時代(書かれていたのはそのもっと前の時代だが)を思い出し懐かしかった。
    大御所が書くその酒の飲み方、肴の事や

    0
    2025年04月10日

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