中央公論新社のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今月も楽しかったです。
アンデルはこれで6冊目になるけれど、最近はコジヤジコさんの回文をいちばん楽しみにしている。表紙開くと1ページ目に登場してしまうので、楽しみが早く終わらないように、気をつけてそこを開かないようにしといて、いくつか他の作品を読んでから、読みました。
9月号の回文、本当に素晴らしかったです。
何を食べて生活したら、こんなことを思いつくのでしょうか?手帳に書き写して、何度も味わっています。
あと、滝口悠生さんの作品がとても好きでした。
異世界転生のお題でこの切り口、素晴らしいと思います。いまの自分と未来の自分、または過去の自分といまの自分の中で、味わった苦しみや悲しみが、地続きであってほしいという祈りが、とても心地よいと思って読みました。
また来月も買いに行きます。 -
Posted by ブクログ
本書は、全二十七名、太平洋戦争開戦時に満二十歳未満だった女性による、当時を語ったエッセイ集。
巻末の「この本について」によると、エッセイは著者の生年順に収録されており、最年長は当時十九歳の瀬戸内寂聴さん、最年少は当時三歳の佐野洋子さん。
年表によると1931年に満州事変が勃発しており、このエッセイを書いたかつての少女たちは、ほとんど生まれた頃から戦争が身近にあったのだと思うと、何も言えなくなってしまう。
戦争下の状況にあって、ご飯が食べられなくてひもじい話、満州の話、インドネシアに住んでいる時に終戦した話、兵隊さんを万歳と言いながら見送ってしまった話、原爆の被害を目の当たりにした話、軍国主義の時勢であったからこそ父から特別な教育を受けられた話、若い少女の時代を制限だらけで過ごさざるをえなかった話、夏のイメージが、価値観が、戦争により一変してしまった話、親に対する様々な想いの話、女学校での青春の話、意外にも戦争というものを感じずに牧歌的に暮らせていた話…………
実に様々な、二十七人それぞれの視点や人生から、戦争があったあの頃を視て、書かれている。
それぞれが短い話であるし、エッセイであるため、とても読みやすい。
少女たちの戦争を覗き見るには、とても良い本だと思う。こうの史代さんの絵もとても良い。
彼女たちの著した本を読んでみたい(特に読みたいと思ったのが浦島草)とかなり思ったが、出版されてから時間が経っているため入手しづらそうなものが多いのがつらいところ。
今こそ彼女たちの戦争について描く小説などは復刊され読まれるべきだと思うのだが(読ませてくれ)、そんな動きは起きてはくれないでしょうかー -
Posted by ブクログ
ネタバレ教科書に掲載されている短編はそれだけで品質が保証されているのだろう。どれもこれも面白くて読みやすくおまけにタメになるものばかりであった。科学者の考え方の話や他の学問との関係性、科学の哲学や喜び、科学にまつわる様々な発見やエピソードなど読み飽きない面白さばかりだ。特に最後のチョウの行動観察の話は、幾つもの仮説や困惑の果てに真相が明かされる探偵小説のような面白さがあり、とても印象に残った。どの話も科学の楽しさや、科学により人間はより良くなっていくという希望が込められており何度でも読み返したい短編ばかりであり、是非ノスタルジーに浸るような気持ちと未来への思考の育成の心構えを持って読んでほしい。