眉村卓のレビュー一覧

  • 妻に捧げた1778話

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    これはすごい。涙なしには読めない一冊だった。どうか最後まで読んでほしい。言葉を超えたものが確かにあった。同じ経験をどこかでしたと思い返したら、さだまさしさんの小説『眉山』だった。

    内容は作家・眉村卓さんが妻のために書いたショートショートと、それにまつわるエッセイ集。
    余命一年と宣告をされた妻のために僕には何ができるのか———そう考えた眉村卓さんは、毎日ショートショートを書いて妻に聞かせることにした。自分にできること、続けられそうなことを探した結果、そう落ち着いたのだ。それからたった一人の読者のために、毎日物語を拵え、妻の反応を楽しみに毎日を過ごす。初めて三ヶ月が経った頃「しんどかったら、辞めてもええよ」と言われるが、辞めたら病気が悪化してしまうような気がして毎日書き続ける。時には作品が自分の生活に寄り過ぎて、イマイチと言われることもある。なるべく笑えるものを書こうと心がけているつもりだったが、反応が微妙だったり、思わぬ作品に喜ばれたり。この年齢の方の言う、長年寄り添ってもわからないこともあるという言葉の重みと、それをひっくるめた愛と、二人のやりとりに心打たれる。

    書き続けることで、余命一年と宣告されていた奥さんはなんと五年も生き続ける。その間に書かれた1778話のうち、19編が収録されている。特に最後の一編は、亡くなった日に書かれたものだが、凄まじかった。

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    2025年12月23日
  • P+D BOOKS 幻影の構成

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    著者の作品は時折読みたくなる。長編第2作という初期作品(1966年作品)だけあってもう若々しい熱量がすごい。大好きな司政管シリーズに通じる体制の内側から見た苦悩と変革だったり、市井の人々の生活感を取りこんでいたりと著者の特徴が全て盛り込まれています。それどころかその後の作品では消え去ったネットワークによる情報操作される世界も描かれています。傑作。P+D booksで再刊されたのは喜ばしい(紙質安っぽいけど)。
    現在のスマートフォンが当たり前の生活を予言したようなイミジェックスという小さな箱によって子供の頃から感情、教育、思想を方向づけされた平和な世界。しかし、その裏側には思想統制や階級格差、経済搾取といった現代の問題が全て描写されていて驚きます。そこに唐突に絡んでくる立ち位置不明な宇宙人?や反体制による革命への情熱、国家を上回る企業による統治など1周回ってもはや先端か。チャイナ・ミエヴィルの「都市と都市」の世界は40年前に描かれていた!
    早川書房版で読んだけど解説の石川氏によれば、その辺の設定に説得力が不足しているとあるけれど発表から60年後の現在はそうなりつつあるからなぁ。説得力にかける未来が実現されつつある不条理な現在。一時期SFの発想力が企業には必要とかあったけど、その発想力も企業トップからすれば説得力に欠けると評価されて潰されるんだろうな。発想した人が自分で実現しなければ達成し得ないということもこんな作品を読めばわかります。それほどまでに組織化は恐ろしいけれど、力を発揮するためには必要だという矛盾を孕んでいるしくみだということを著者はすでに描いています。バイアスがかかったマスコミやあふれる偽情報に踊らされることなく自分で思考する力、実行する力が年をとってもますます必要な世界になったなと感じます。長編第1作「燃える傾斜」も読んでみようかな。

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    2025年10月08日
  • 妻に捧げた1778話

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    長年連れ添った伴侶を
    見送った後の心境たる
    や。

    喩えるなら最終列車が
    行ってしまったホーム
    でしょうか。

    静かで、すこし寒くて
    だれもいないベンチに
    ぽつんと座るような…。

    立ち尽くす人もいれば
    淋しく微笑む人もいる
    でしょう。

    笑い声の余韻、喧嘩の
    後の湯呑みのぬくもり
    …

    時折、風が吹いて記憶
    をそっと撫でていく。

    愛した分だけ空っぽに
    なると言うけれど、

    それはね、満たされて
    いた証なの。

    ほら、夜空を見上げて
    みれば星が瞬いている。

    もう一度ただただ君の
    名を呼びたいと、

    だれしもいつかきっと
    そう思う日がくるから
    ──

    静かに涙が溢れてくる。

    最終章に溢れる想いは
    言葉にしようとすると
    喉の奥で崩れてしまう。

    だから、もうこの表現
    方法しかなかったのね
    と、何度も頷きました。

    喪失とは、終わりでは
    なく静かに続いていく
    愛のかたち。

    声は届かないかもしれ
    ないけど、ぬくもりを
    間近に感じる。

    その人はもういないの
    ではなく、ここにいる
    のだと。

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    2025年08月07日
  • P+D BOOKS 傾いた地平線

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     日常を歩いていたはずの男がさまよいこんでしまったのは、ありえたかもしれない自分の別の人生だった。ということで本作は無数に分岐された世界の様相を描いたいわゆるパラレルワールドものの一作です。

     SF作家の上村徳治がある日、A新聞社のビルのエレベーターを出ると、異変に気付く。十七年前に辞めた会社の前に来ているのだ。その会社はA新聞社のビルにはないはずなのに。上村が踏み入れてしまったのは会社を辞めずに、その会社で次長になっているもうひとつの自分がいる世界だった。

     何より印象的だったのが、元の世界に戻りたい、という思いはありながらも、踏み入れる世界にも日常の営みがあることを感じて、淡々と静かに受け入れていく語り手の姿でした。あくまで日常の地続きに非日常が存在する。後半はディストピア的な世界観が広がっていき、意外な展開も見せるのですが、派手なインパクトで胸を鷲掴みしてくるというよりは、全体的にはしみじみと胸に染み入ってくるような作品でした。

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    2025年05月13日
  • 妻に捧げた1778話

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    読む前から分かっていたけれども切ない。お話やエッセイ自体はいつもの眉村ワールドだけれども、最終章は生の作者の気持ちが強くあらわれていて、やはり強く心を動かされてしまいました。

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    2025年02月10日
  • その果てを知らず

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    〈いいのだ、いいのだ、それでいいのだ。
     というより、何だっていいのだ。
     どうせ近々この世からおさらばするのである。となれば、おさらばしない現実の存在を認めたっていいだろう〉

     リアルタイムで読んできたひとならば、あるいはその当時を知るひとならば、まったく違った感慨を覚えるのかもしれませんが、私は詳しくないので、読んだ素直な気持ちを綴ることしかできません。
     著者自身を思わせる作家、浦上映生がたゆたう現実と幻想、生と死の境。ただの回顧ではなく、小説への、フィクションへの強烈な愛と意志を感じました。SFのひとつの時代を支え、そして長い年月、書き続けた小説家が、小説家としての軌跡を、小説として表現した偉大な作品に圧倒され、畏敬の念を覚えました。

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    2024年10月17日
  • なぞの転校生

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    中学時代、生まれて初めて夢中になった本。
    切っ掛けはNHKの「少年ドラマシリーズ」なドラマ化が面白かったから。
    原作を読み始めて、ストーリーがわかっているのに面白くて読むのを止められなかった。
    久しぶりに読もうか。

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    2023年03月28日
  • 妻に捧げた1778話

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    夫婦の絆って素晴らしい!読書芸人カズレーザーが絶賛していた作品。大きな感動を呼ぶ1冊。

    子供の頃、本書の作者眉村卓の学園もののSF作品を読んでいた。数十年ぶりに筆者の作品を手に取る。

    余命1年を宣告された妻。小説家の夫は妻のために毎日1作の短編小説を書くことを妻に約束する。余命宣告を越えて5年間の闘病生活。作品は全部で1778篇。その中から選んだ19篇から成る本書。

    もちろん作品だけでなく筆者自らの作品解説。そしてこちらも感動の妻との思いでを語るエッセイ。妻との数多くの思い出が涙を誘う。

    一日一話。プロの作家とはいえ、相当の苦労があったようである。それでも毎日妻のため出来立ての作品を届ける。そして妻の暖かな視点からの批評。奥さまこそ筆者の一番のファンだったのだろう。

    意識を失った後の最終の三話。筆者の動揺が隠せない作品がまた大きな感動。

    そして奥さまが亡くなった直後に書かれた最終1778話のラスト。

    いかがでしたか?
    長い間、ありがとうございました。
    また一緒に暮らしましょう。

    夫婦の絆を強く感じさせる1冊。妻にもっと優しくしなくてはとく思った感動作でした。

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    2021年12月23日
  • 妻に捧げた1778話

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    ネタバレ

    眉村卓氏が、癌で弱っていく妻に毎日一話のお話を書くことに決めて、5年(?)くらい書き続けた。
    そのお話自体は、新聞で紹介されたり、抜粋して書籍になったりすでにしているらしいが、この新書はその経緯を著者自身が書き記し、どんな心もちでお話を書いていたのか、自分の書くお話がどのように変化していったのか、などの当時の心境や奥様の様子も少々紹介している。そしてこれまで他の媒体では紹介されていない「お話」を中心に、何篇かも収録されている。
    最愛の伴侶が、余命わずかと知った時、人にできることは限られているとは思うが、作家ならではの「一日一話書く」という行為。私はとても共感できる。あえて闘病とは関係なく、物語を紡いでいく。紡ぎながら、著者自身も戦っている。
    最後の一行で号泣する…と、ウワサに聞いていたので、最後のページを開かないように気を付けながら読み進めた。そして、最後の一行というか、最後の一編に号泣です。世の中の多くの夫婦は、その原稿用紙の1枚のような、他の誰にも理解できない絆(良いことも悪いことも)を共にしているのではないかな。私もそんな夫婦関係を築いていきたいと思った。

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    2021年11月16日
  • ねらわれた学園

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    ネタバレ

    復刊して即買い。
    それだけの価値はあった。

    「正しさ」は、「正義」ではない。パトロール員たちと戦う耕児たちが、かっこ良かった。

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    2020年07月07日
  • 妻に捧げた1778話

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    カズレーザーさんが紹介しているのをTVで見て即購入してもう5回は読み直してます!!
    めっちゃおもしろかった!!

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    2020年03月10日
  • 日本SF傑作選3 眉村卓 下級アイデアマン/還らざる空

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    前半は宇宙もの、後半は著者の代名詞であるインサイダーSFです。特に後半は時代を感じさせない(時代を先取りした)同時代性があり(産業士官学校ってビジネススクールでは?)、面白かったです。不定期エスパーとか引き潮のときとかカルタゴの話とかも復刊希望。

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    2018年04月04日
  • 妻に捧げた1778話

    購入済み

    素晴らしかった

    私もこんな風に思われたい、とラストで涙した

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    2018年02月15日
  • ねらわれた学園

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    ネタバレ

    この話、未来人が、利己的に動くようになったせいで地球が滅びそうになるのを防ぐために、現代人の自由を束縛する話なんだけど・・・私としては「あんたたちが自由を規制したせいで人間が自分のために生きようとする社会になっちゃったんじゃないの?」って思ったりします

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    2016年05月12日
  • 消滅の光輪 下 《司政官》シリーズ

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     これは行政官の物語である。司政官マセの内面の動きに焦点を当て、その施策と社会の動きを克明に追っていく。どこでどのような施策をとるか、ある種シミュレーション・ゲーム的な理知的な面白さに満ちている小説である。連邦事業団や連邦軍など司政官の権限が及びがたい伏兵の存在、そして物語の冒頭「いい人たち」と描写される先住民の予測不能な動向。

     眉村卓は「インサイダー文学論」ということを謳っていた。組織の内部にいる人間の物語ということだが、内部の人間が必然的に持たざるを得ない矛盾も含めてある肯定的な立場で描いていこうという感じだろうか。「司政官」シリーズもまさにそれである。とはいえ、現実の私たちの世界の行政官たちがマセのように真面目に叡智の限りを尽くして仕事しているんだろうかなどと考えてしまう。そういう意味では自治体の首長たちに読んでいただきたい小説かも。

     さて、東京創元社さん、どうして『引き潮のとき』も文庫化してくれないのでしょうか。これは1983年からおよそ13年間連載された。凋落した司政制度のもと、連邦政府の利益のために担当世界を混乱に陥れる使命を帯びて赴任した司政官の物語である。早川書房で5分冊の単行本として出たあと、文庫にもならず、2006年に、黒田藩プレスというところが2巻まで再刊して滞っているのだ。何たるスキャンダル!

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    2016年02月08日
  • 消滅の光輪 上 《司政官》シリーズ

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     『司政官』シリーズの第1長編『消滅の光輪』。『SFマガジン』連載後、早川書房で1巻の単行本として出版されたあと、ハルキ文庫から三分冊で出ていたが、絶版となっていたもの。東京創元社から、二分冊での登場である。
     『SFマガジン』への連載の終了が30年前。最初は短めの長編くらいに考えていたらしく、「前編」「中編」……と連載が始まって、いつしか連載第何回になったという経緯は、今回のあとがきに書いてあるが、当時連載を待ち遠しく読んだことが懐かしい。単行本化されて再読しても面白かったが、30年して読んでもやはり面白い。

     司政制度の衰退した時代、惑星ラグザーン。司政官マセは新任司政官として赴任する。その使命は避難。惑星規模の避難である。ラグザーンの恒星が新星化するという証拠をつかんだ連邦が、その前にラグザーンの植民者と先住民ラグザーハの他の惑星への移住を指揮するようにマセに命じたのである。
     さてそこで司政制度の衰退した時代という設定が障害として生きてくる。「消滅の光輪」とは新星化して消えゆくラグザーンの太陽を示すとともに、後光の消えた司政官をも意味しているのであろう。権威が落ちつつある司政官にそのような大事業ができるのか。

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    2016年02月08日
  • 司政官 全短編 【完全版】 《司政官》シリーズ

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     「日本SFの第1世代」の眉村卓の代表作、司政官シリーズの全短編である。
     眉村卓は 『まぼろしのペンフレンド』や 『なぞの転校生』、それから『ねらわれた学園』といったジュヴナイルSFが現役としても、10年以上前に癌の奥さんを介護しつつ、彼女のために毎日ショートショートを書くという看病生活で、すっかり本格的な作家活動からは退いてしまったかのようだが、この司政官シリーズなどは上記のジュヴナイル以上に復活して欲しかったものだ。司政官シリーズは7短編と『消滅の光輪』『引き潮のとき』という長大な2長編からなる。

     遙か未来、宇宙進出を果たした人類。連邦軍が力で制した植民惑星に平時の体制を樹立し、その惑星の発展を図る行政官。担当世界の発展に尽くすという高い理想を掲げて任に当たる司政官は、しかし、植民者と先住種族、あるいは植民者と連邦政府といった立場の異なる集団の狭間で苦悩する運命にある。1971年に書かれた最初の司政官ものの短編は、次々に司政制度の時代を下った作品が連作され、4編を集めて『司政官』という題名の短編集としてハヤカワ文庫で出版されるが、司政制度の発足・発展・衰退という避けられない歴史が既にして描かれている。
     その後、さらに2つの短編が書かれるが、司政官シリーズはアイディア小説ではなく、行政専門家の思索と施策の細部が書かれれば書かれるほど面白くなっていくということが明らかとなったというべきか。1976年から2年半がかりで『SFマガジン』に連載された『消滅の光輪』では、司政官の権威が低下した時代で、惑星規模の待避計画を実行する司政官の行状がこれでもかというくらい克明に描かれる(もっとも連載開始時にはこんなに長くなるとは思っていなかった節がある)。
     次に、司政制度の黎明期を扱った「長い暁」──これは本文庫で200ページほどになるので、十分長編といっていいものだが──が書かれ、これを含む3短編が『長い暁』という短編集としてやはりハヤカワ文庫に入る。

     本書『司政官 全短編』はハヤカワ書房の『司政官』と『長い暁』を合本にして、さらに司政制度の歴史に沿って配列し直されたものである。司政官は惑星規模の行政官であるが、現代の「政治家」のようなものを思い浮かべてはいけない。中小企業の社長くらいを考えたほうがいい。持てる資源をいかに活用して最大限の得るかという仕事だからである。日ごろ、政治家を馬鹿にしたり、役人に文句を言ったりしているが、そうした仕事がいかに重要にして大変なものなのかといったことに思いを致すようになる。その司政制度の問題点はおよそこの短編集ですべて提示されるので、あとは解決編。是非とも2長編を読まねばならない。

     本書刊行時点で、奥さんを亡くして5年となる眉村氏は、しかし、「老人となった」自身の新たな視点から司政官物語に取り組んでくれそうな言質をあとがきに記してくれているのだが……

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    2016年02月08日
  • なぞの転校生

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    ドラマ放送を機に、子供達と読みました。
    懐かし~。そしてみどりちゃんの想いにじ~んと来ちゃいます。 こうして皆、大人になって行くんですね。

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    2014年02月19日
  • 消滅の光輪 下 《司政官》シリーズ

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    やばい、面白い!!!!!ってなって後半部分を睡眠時間削って読んでしまった。マセ…。大変だったねぇ(T_T)東創の司政官シリーズは年代順にしてくれてるから親切だなぁ。あと解説で司政官のランクとか説明してくれてたんで楽しく読めた。

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    2013年12月26日
  • 消滅の光輪 上 《司政官》シリーズ

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    司政官シリーズにはまってまして。東創ありがとうみたいな(笑)究極の頭脳戦だなと。マセ大丈夫?となってしまいます。まあ、一番手強いのは人間だよね…。

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    2013年12月19日