【感想・ネタバレ】ねらわれた学園のレビュー

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ネタバレ

復刊して即買い。
それだけの価値はあった。

「正しさ」は、「正義」ではない。パトロール員たちと戦う耕児たちが、かっこ良かった。

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2020年07月07日

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ネタバレ

この話、未来人が、利己的に動くようになったせいで地球が滅びそうになるのを防ぐために、現代人の自由を束縛する話なんだけど・・・私としては「あんたたちが自由を規制したせいで人間が自分のために生きようとする社会になっちゃったんじゃないの?」って思ったりします

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2016年05月12日

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非常におもしろく、あっという間に読み終えた。書かれたのは1976年ということで、学園の様子は少し今の感覚とは違って見えるのが興味深い。サイドストーリーなどがあれば読みたくなる作品。

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2012年10月13日

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小1時間程度でサクッと読める、ちょうどよかった。

舞台設定としては一昔前のものではあったが、まあそこまで違和感なく読めた。

前半は全く未知のものに襲われる恐怖でだいぶ不快感が高かった(褒めてる)し、SFとして読み進めていったが、未知のウイルスに生活を狂わされている現在のことを考えるとどんどん他人事として読めなくなっていった。和美の最後の「またこんなことがある気がする…」台詞が本当にそうだな、、と思ってしまった。

主人公の父の「君たちの行動は短略的なものであり、ああいう熱は長続きしない(端折ってます)」はめちゃくちゃ的を得ているし現実にものすごく通じるなと思った。
現在のコロナ禍なのにも関わらず始まってしまえば盛り上がりを見せる五輪のことを考えると、なんとももやもやした気持ちになった。今こそ読むべき一冊に感じる。

(この短さだったから読めたけど個人的にはかなり不快感強かった!)

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2021年07月26日

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昨年、亡くなられた眉村卓さんの名作。中学生のころ、眉村作品をむさぼるように読みました。それこそ、1日1冊のペースで読んでいた夏休みを思い出します。
舞台設定にはさすがに時代を感じますが、根底を流れる社会的なメッセージには、昔は気が付かなかったように思います。

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2020年01月07日

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再読。1976年の作品。
「ねらわれた学園」と中編「0からきた敵」
NHK少年ドラマシリーズ「未来からの挑戦」の原作。
懐かしい〜
今読むと展開が早くて子供向けと思うものの面白かった。

未来から来た種族との対決というSFではあるが、今の時代に権利と自由を主張したために未来は無秩序と混沌でどうしようもない状態である。あるいは、生徒会での決定という名のもとに、生徒会でパトロールを組んで規則を破った生徒を罰する。民主主義の手続きを踏んで正義の名のもとに生徒たちを支配していく。ファシズムというのはこうして始まるのだという意味も込められ、奥が深い。

主人公の少年は正義感が強くまっすぐで、母親は子ども思いで心配性、父親は子どもの意思を尊重し頼もしい存在。
こんなところは昔の家庭だなと思う。

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2016年03月30日

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ここまでクラスが団結するなんて、今の学校ではありえないので、ちょっとうらやましかった。2もあるようなので、読んでみようと思った。

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2013年07月19日

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学園が舞台で、超能力者が出てきて、生徒会と戦う。

ジュブナイルSFとは、昨今でいうラノベの、本当に正当な先祖なのだろう。

読んでて懐かしい感じがたんまり。

昨年、アニメ映画になりまして、文庫で再版されたので読んでみたわけですが。

こういうのが好きで好きでたまらない。

骨子はラノベと本当に近似なんだけど、ラノベがキャラクターに依存する傾向が強いのに対して、キャラクターそのものは現実感があり、ある意味で「普通」なんだけど、だからこそ、キャラクターというものは、その設定に意味があるのではなく、行動にこそ意味があり、行動するからこそ主人公は主人公たり得るのだ、ということに改めて気づかされる。

単純な話。

道に10,000円落ちていて、

・拾う人
・拾わない人
・拾いはするがこそこそとしている人
・拾わなかったが、気になって気になってしょうがない人
・etc......

ある事象があり、それに対してどのように行動するかで、初めてそのキャラクターはキャラクターとして成立し、そしてそのような行動を取った末にどのようにストーリーが転がるのか?それが、本来の物語。

・拾って、豪遊(?)して、でもそれは実は、ヤクザの所持金だったために、狙われることになりました。

・拾わなかったために、何の物語も起きませんでした。(終わり……じゃあ寂しいから……)拾わなかったが、知り合いがその10,000円を拾ったところ、あぶく銭だからと宝くじを購入、スピードくじで100,000円になり、その100,000円を元手に競馬をしたら、なんと万馬券大当たりで、10,000,000円になり、会社を辞めて豪遊している。幸運の10,000円だったという話を聞き……

・拾いはするがこそこそとしているために、持ってはいるが使う勇気が出ず、いつまでも財布の中にあり、日常生活を送る中で、自分が窃盗という罪を犯したことに気づき、プレッシャーに押しつぶされるうちに、何者かに命を狙われるようになり……

・拾わなかったが、気になって気になってしょうがなくて、次の日に同じ道を通ってみると、また同じところに同じ10,000円が落ちていて、(これは同じ一万円札が、誰にも拾われていないのか?それとも、誰かが拾った後で、不運な誰かが、また一万円札を落としたということか?)逡巡している間に、拾って持って行く人が現れて、でも次の日、やはり同じところに10,000円が……!

一つの状況から、キャラクターの行動によって、物語はいかようにも変わっていく。

『ねらわれた学園』の主人公耕児は、特に何の能力も持っていないし、美形でも頭脳明晰でもありません。幼なじみの女生徒・和美は、読書家であるというキャラクターづけがなされているけど、逆に言うとそれくらい。

だけど、耕児も和美も、自らの行動によって、見事に主人公たり得ています。

あとがきでも、作者本人が、「物語性の強い作品になっている」と書いていますが、キャラクターたちの行動によって物語がぐいぐい進むために、読んでる方も自然と前のめりになって読み進めることができる。

ストーリーテリングの基本中の基本として、非常に丁寧に描かれている「物語のお手本」のような作品です。

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ちなみに、映画は観てないのですが、どうだったんでしょうね。

若手男性声優人気トップクラスの小野Dと、AKBのまゆゆこと渡辺麻友が声をやっているので、話題になっていましたが。

原作はちょっとばかし古いし、あくまでもこの小説を原作として作られた別解釈の作品だと思うので、別物にはなっていると思いますが、だからこそ、それはそれで面白いものになっているのではないかと思います。

機会があったらみてみたいと思います。

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2013年01月13日

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劇場用アニメ「ねらわれた学園」を観たんで、原作を読んでみた。
映画はこの原作の後の世代の話だったのね。

出版された頃の時代の風潮かもしれないけど、登場する中学生もストーリーもお行儀がよすぎる気がしてしまう。

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2012年12月07日

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もし超能力で何もかも意のままに操れるとしたら・・・過去何度も映像化され、今年もアニメ映画化された日本SFの古典、ねらわれた学園。

有名な小説であり多くの人もだいたいの内容を知っているが、ストーリーはいたってシンプル。

しかし重要なのはその物語の背景とテーマ性だ。ファシズム、選民思想、未来への正しい選択。

子供向けにしてはやや重すぎるが、それが現代までこの小説を生き長らえさせている秘密だろう。

圧倒的な力を持つみちる達に対して、普通の人間のの耕児と和美が戦う場面は手に汗握る展開だ。
超常的な力に対してあらゆる物は無力にも見えるが、唯一人の心だけは自由にできないらしい。

心の自由を手放さなかった者が最後に勝利する話だと自分は解釈したが、たぶん人によって受け止め方は様々だろう。

サンライズによるアニメも現代的にに内容が変えられているので、併せて見ると面白いだろう。

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2012年11月20日

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映画化されると聞き読みました。
内容的には古さを感じましたが、
一気に読み切ることが出来る良作です。
現在の日本で始まりつつあるファシズムをうまく表現していると思います。

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2012年09月24日

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何度も映像化されたジュブナイル小説の名作。10月にはアニメ映画が公開されるので読んでみた。生徒会長になった不思議な力を持つ高見沢みちると生徒会で結成されたパトロール隊は、規律の名のもとに中学校を支配しようとする。その支配に関耕児、楠本和美ら2年3組は抵抗を始めるが…。と至ってシンプルな内容です。今読むと登場人物や色々な設定には笑ってしまう部分もありますが、ファシズムなど現在でも十分に通用する作品です。主人公は耕児ですが、映像化されると和美が主人公になります。作中でも和美の策士ぶりはかなりのものでした。

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2012年12月05日

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突然、生徒会役員となり学校を徐々に支配していく美しい少女。彼女は不思議な力を持っていた。
NHK少年ドラマシリーズ!(未来からの挑戦)
その超能力とも言える力には、ある学習塾の存在があった。
正義・多数決・学力重視。重松さんとは別方向で、当時の教室が描かれている。

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2022年06月29日

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 良くも悪くもテンポよく物語が進んでいく。悪い予感がするといえば悪いことが起こるし、あいつは超能力者といえば本当にいかさまなしの超能力者である
 あんまりにもテンポよく、予告通りに展開にするので驚きがなく作者に手を引かれてるような居心地の悪さがある。一方で短く読みやすくまとまっているので淀みなく読める。
 軽く読むには丁度いいといったところ

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2022年04月19日

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阿倍野六中では高見沢みちるという女子生徒が立候補し、生徒会長の座に収まるが、彼女は超能力を駆使して学園を支配しようとしていた。
関耕児を始めとした二年三組の生徒達は、高見沢みちると謎の少年に立ち向かおうとするのだが……。
謎の少年こと京極は、過去改変して未来を変えようとしたが、こうもあっさりと頓挫するとなれば計画自体を練り直すべきではないだろうか。

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2021年08月25日

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 するっと、そしてすらすら読める。文体は、言葉遣いの端々にこそ時代を感じるが、読みやすいし、展開はスピーディ。
 ただし、SFとして読むと、バックボーンの弱さや、設定の粗さが目立つ...というか、科学的にどうこう、技術的にどうこうみたいな話は全くないし、SF的な設定を少し借り受けて来ただけ、みたいな感じ。ジュブナイルと割り切って読むべきだと思う。
 何より、ジュブナイルであるということが非常に強く意識されているようにも感じた。凄くメッセージ性の強い内容だったし、あとがきからも、テーマにこだわって執筆されたことが伺える。
 読んでいて一番思ったことは、古い、ということ。その古い雰囲気自体は、どこか懐かしさを帯びていて、むしろ心地良いものですらあったが、雰囲気のみならず設定も古いし、学生像も古い。仲間と団結する様子には胸が熱くなったが、主人公の立場にしても、相手の立場にしても、こんな熱量を持っているということ自体に、今となってはリアリティの欠如を感じる。まだ学生が、学生としての自分たちの力を信じて、政治的な行動に行き着くことも珍しくなかった時代の尾を引いているような気がした。
 読んだタイミングが悪いのかもなあ。

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2020年10月30日

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ネタバレ

70、80年代ジュブナイルSF。分かりやすく狙われている。
なんとなく内容は知っていたけど、犯人?の正体や学園を狙った理由は知らなかったので、どうして懐柔により乗っ取りをしないのだろうかと思っていたが、理由がわかった。宇宙人じゃなかったのか…時をかける少女と混同したかな。
眉村そんも後書で書いていたが、生徒による自治、規則との闘争、大人に対する不信と信じたいような心なんかは、少なくとも自分の学生時代とは少し違うように思うし、時代を感じる。父の言葉、理不尽な力で、一見理屈にあっているようなことの押し付けへの反抗は長続きはしないこと、誰かがそれを引き継がなくてはならないこと、教訓。

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2018年07月17日

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ねらわれた学園は2012年11月にアニメ化し、全国ロードショーをしたのですが、本編は見ていません。
不思議な力を持った学級委員になり損ねた女の子から始まる「超能力で学校を占拠する」という同小説は読んでいるうちにこの不思議な力がどこから来ているのか?何のために学園を不思議な力で占拠するのか?
その答えは未来にあった?

学校をテーマにした学園ドラマ?というよりSFですが本当にあったら怖いと自分たちはどうしようと思える作品だと思います。

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2017年12月31日

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一見理屈に合っているようなことを押しつけてくるものに対する短期的抵抗。
エンディングの耕児の父親の言葉が印象的ですね。

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2013年06月29日

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『アイドル映画の原作』というイメージが強く、また、薬師丸ひろ子があまり好きではなかったことから、触れる機会がなかった本。朝日新聞の書評をきっかけに読む。
非常に奥深い小説。正義とは何か、正義を守る行動とは何か、考えさせられる。

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2013年04月27日

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1976年発行。昔の生徒会は校則を決めて生徒に守らせたり「自治」の勉強をする場だったんだなぁ。悪いルールや体制には時にレジスタンスも必要となる。今回はそれでうまくいったけれど、勢いだけのレジスタンスではダメで、継続することの重要性も説く。

超能力という絶対的な力で生徒を押さえつけようとする「体制」への抵抗がテーマなあたり、1970年代という時代を感じる。

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2013年03月04日

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今の時代、ストーリーを追うだけで終えてしまうとこの作品はかなり古びたものに映る事でしょう。それこそ本来の対象読者層である10代前半の世代には、このままではあまり受け入れられないと思います。ですが、青い鳥文庫版の著者による前書き(この文庫版でも解説に収録されています)にある言葉「また読み直したりする場合、できれば、主人公の反対側の敵対者とか、直接かかわりがなさそうな人物の身になって、そうした目から見ればどうなるか、という読み方もして欲しいのです」を実践すると、むしろ今だからこそ響いてくるものが見えてきます。

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2013年02月12日

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☆3.6
文章が古い感じだなーと思ったら、なんと1976年の作品でした。内容は難しくないよ、SFの走りって感じ。私はお父さんのセリフが一番心に残った。
実は作者が一番伝えたかったことってこれなんじゃ・・・SF小説のふりして・・・とか考えてしまう。深読みしすぎ?

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2013年01月25日

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アニメ映画が公開してるってことで、
気になり読んで見ました!

恋愛要素が多いのかな?って思っていましたが、小説はそうでもないんですね。

気になったことは、
耕児の父親と母親の存在感。
出番は少ないのに印象が強い。
母親の子思いなところと、父親の達観した感じがすごい印象強いです。
この話はSFですが、この二人の現実味あふれる感じがすぐ側でいままさに起こってるのではないかと思わせてくれます。

語るべき要素がたくさんつまっていて、それが長年愛されてる秘訣なんですかね?

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2012年11月30日

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ネタバレ

映画化に伴い読んでみました。
とりあえず帯を見る限りでは原作と映画は結構違うものになるんだろうな、っていう印象ですね。
それはおいておいて、原作の感想としてはまあちょっと古い小説であることを考えれば面白いものだったと思います。
ちょっと「!」の多用が私には読んでいてつらかったですが…。
「!」が入ると脳内でどうしても音量拡大で再生されてしまうので、読む分には少しつらい。

話の筋としては比較的予想が付きやすいシンプルな筋です。そこにファシズムの考え方とか絡めてあるのは結構驚きですね。

あとこの本、かなり薄いです。そこそこのスピードで読む人なら2時間で十分でしょう。
私は平均なのでだいたい3時間弱くらいです。

短いこともあって話の終わりは少しあっけなく、また続きがあるんじゃないかな、と思わせる感じです。

実際あるんですかね、ちょっと調べてないのですが…。
きっと映画とは違う内容になると思うので、映画に興味が出てる人は読んでみると違いが出て面白いんじゃないだろうか、と思います。

ちなみに私は最初青春恋愛ものだと思ってました

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2012年11月16日

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