あらすじ
突如、阿倍野第六中学の生徒会長に立候補し、鮮やかに当選してみせた高見沢みちる。それまで目立たない存在だった彼女は、魅力的な微笑と不思議な力で学園を支配していく。美しい顔に覆い隠された彼女の正体と真の狙いとは? 1970~1980年代に大ブームを巻き起こし、幾度も映像化されてきた日本ジュブナイルSFの金字塔。
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Posted by ブクログ
この話、未来人が、利己的に動くようになったせいで地球が滅びそうになるのを防ぐために、現代人の自由を束縛する話なんだけど・・・私としては「あんたたちが自由を規制したせいで人間が自分のために生きようとする社会になっちゃったんじゃないの?」って思ったりします
Posted by ブクログ
70、80年代ジュブナイルSF。分かりやすく狙われている。
なんとなく内容は知っていたけど、犯人?の正体や学園を狙った理由は知らなかったので、どうして懐柔により乗っ取りをしないのだろうかと思っていたが、理由がわかった。宇宙人じゃなかったのか…時をかける少女と混同したかな。
眉村そんも後書で書いていたが、生徒による自治、規則との闘争、大人に対する不信と信じたいような心なんかは、少なくとも自分の学生時代とは少し違うように思うし、時代を感じる。父の言葉、理不尽な力で、一見理屈にあっているようなことの押し付けへの反抗は長続きはしないこと、誰かがそれを引き継がなくてはならないこと、教訓。
Posted by ブクログ
映画化に伴い読んでみました。
とりあえず帯を見る限りでは原作と映画は結構違うものになるんだろうな、っていう印象ですね。
それはおいておいて、原作の感想としてはまあちょっと古い小説であることを考えれば面白いものだったと思います。
ちょっと「!」の多用が私には読んでいてつらかったですが…。
「!」が入ると脳内でどうしても音量拡大で再生されてしまうので、読む分には少しつらい。
話の筋としては比較的予想が付きやすいシンプルな筋です。そこにファシズムの考え方とか絡めてあるのは結構驚きですね。
あとこの本、かなり薄いです。そこそこのスピードで読む人なら2時間で十分でしょう。
私は平均なのでだいたい3時間弱くらいです。
短いこともあって話の終わりは少しあっけなく、また続きがあるんじゃないかな、と思わせる感じです。
実際あるんですかね、ちょっと調べてないのですが…。
きっと映画とは違う内容になると思うので、映画に興味が出てる人は読んでみると違いが出て面白いんじゃないだろうか、と思います。
ちなみに私は最初青春恋愛ものだと思ってました