眉村卓のレビュー一覧

  • ねらわれた学園

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    突然、生徒会役員となり学校を徐々に支配していく美しい少女。彼女は不思議な力を持っていた。
    NHK少年ドラマシリーズ!(未来からの挑戦)
    その超能力とも言える力には、ある学習塾の存在があった。
    正義・多数決・学力重視。重松さんとは別方向で、当時の教室が描かれている。

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    2022年06月29日
  • なぞの転校生

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    謎めいた美少年の転校生。スポーツ、勉強全てに万能なその中間たち。彼らの行動に少しづつ違和感を感じる。NHK少年ドラマシリーズ!
    彼らは次元ジプシー。核戦争で故郷を無くした彼らは、理想郷を探して宇宙を旅していた。
    そして、地球にも不信感を持った彼らは、再び旅立つ。

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    2022年06月29日
  • ねらわれた学園

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     良くも悪くもテンポよく物語が進んでいく。悪い予感がするといえば悪いことが起こるし、あいつは超能力者といえば本当にいかさまなしの超能力者である
     あんまりにもテンポよく、予告通りに展開にするので驚きがなく作者に手を引かれてるような居心地の悪さがある。一方で短く読みやすくまとまっているので淀みなく読める。
     軽く読むには丁度いいといったところ

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    2022年04月19日
  • 静かな終末

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    どのお話もかなり短いので、電車の中や休憩中にサクッと読むことができます。コンパクトながら、ぎゅっと物語がつまっていて、こんなにも短いストーリーでゾッとさせたり、クスッとさせたりする著者のセンスに脱帽です。
    待ち時間や、試験勉強の合間の息抜きに最適です。

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    2022年03月19日
  • ねらわれた学園

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    阿倍野六中では高見沢みちるという女子生徒が立候補し、生徒会長の座に収まるが、彼女は超能力を駆使して学園を支配しようとしていた。
    関耕児を始めとした二年三組の生徒達は、高見沢みちると謎の少年に立ち向かおうとするのだが……。
    謎の少年こと京極は、過去改変して未来を変えようとしたが、こうもあっさりと頓挫するとなれば計画自体を練り直すべきではないだろうか。

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    2021年08月25日
  • 静かな終末

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     SFには手を出さずに来たのだが、竹書房文庫の日下三蔵編シリーズということで、関心を持った次第。
     日本SF第一世代の作家として名前は知っていたが、本作で初めて眉村作品を読んだ。

     核戦争の危険が現実化していた当時を感じさせるSF物よりも、ショートショートの方が好み。

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    2021年03月16日
  • 妻に捧げた1778話

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    ネタバレ

    眉村卓は、子どものころからおなじみの作家。「ねらわれた学園」や「なぞの転校生」「まぼろしのペンフレンド」など、ドラマ化されてワクワクしながら読んだ記憶がある。
    この本は、ガンに侵された妻のために眉村が1日1話の創作を書き、読んでもらったものをまとめたもの。
    数年前、「アメトーク」の読書芸人でカズレーザーが紹介して即重版になったはず。カズレーザーは、ラストがとてもいいと語ったように記憶している。そのページを光浦靖子に示すと、一瞬にして彼女の目に涙が浮かんだ。
    そして昨年2019年、眉村自身も亡くなっている。
    ラストは本当に悲しい。
    本当の読み方ではないけれど、「死に向かっていく妻に向けて書いてい

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    2020年12月27日
  • ねらわれた学園

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     するっと、そしてすらすら読める。文体は、言葉遣いの端々にこそ時代を感じるが、読みやすいし、展開はスピーディ。
     ただし、SFとして読むと、バックボーンの弱さや、設定の粗さが目立つ...というか、科学的にどうこう、技術的にどうこうみたいな話は全くないし、SF的な設定を少し借り受けて来ただけ、みたいな感じ。ジュブナイルと割り切って読むべきだと思う。
     何より、ジュブナイルであるということが非常に強く意識されているようにも感じた。凄くメッセージ性の強い内容だったし、あとがきからも、テーマにこだわって執筆されたことが伺える。
     読んでいて一番思ったことは、古い、ということ。その古い雰囲気自体は、どこ

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    2020年10月30日
  • 妻に捧げた1778話

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    お話をつくることで作者自身が癒され、そんな作者を受け入れることで、妻も癒されたのではないか。夫婦って何だろうなと最後の最後で考えさせられた。夫婦がみな同じ想いや考え方を抱くわけではない。それぞれに夫婦の形がきっとあるんだと思う。
    夫婦になりたいと思った。自分達なりの夫婦をやってみたいと思った。

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    2020年08月08日
  • 妻に捧げた1778話

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    いつだったか、カズレーザーがおすすめしていた。エッセイでありショートショートであり、肩肘張らずに気軽に読める。奥様が亡くなられた後の最後の一遍は、泣ける!とか感動!とかいう言葉よりも「粋だねぇ」が似合うと思う。

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    2020年05月14日
  • 妻に捧げた1778話

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    カズレーザーさんが15年ぶりに泣いたとのことで期待しすぎながら読んでしまった。
    余命わずかの妻を持つ作家の背景がチラつき、それぞれの作品が違った意味を持つのが特徴的だった。静かに心揺さぶられる作品。

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    2020年05月10日
  • 妻に捧げた1778話

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    本人も言っていた通りオチの無い話ではあったが、こういう本の形もあるのかという、新しさに感心した。
    本の内容では「少し長い後書き」の中の「相手の心の隅から隅まで知る必要はないのだ。生きる根幹、めざす方向が同じであればそれでいいのである。」という一文が1番印象に残った。ついつい欲張って何でも知りたくなってしまうのだけど、どれだけ一緒に過ごしても、他人だから全てを知り理解することはできないなと。だからそこに労力を使うのではなく、大切なこと、めざしたい方向について語り合うようにしようと思う。

    眉村先生は毎日1話を書き続けるにあたり、いくつか制約を設けました。その一つが読んであははと笑うかにやりとする

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    2023年01月19日
  • 妻に捧げた1778話

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    ネタバレ

    アメトーークでカズレーザーが15年ぶりに泣いたと言っていたため手に取った本。

    最近母が亡き婦人と同じく大腸癌になったため、
    最初は他人事だと思えずとても重い気持ちで読んだ。
    亡くなるまで、1778話。毎日毎日よく書いたと思う。
    小説家という立場だからこそ、できることがあり
    それをやり遂げた眉村卓さんはすごいと思った。
    しかし小説家という立場だからこそ、妻だけではなく世の中へ向けて書いてほしいという妻の願いから、眉村卓という小説家の妻であることへの誇りを感じた。
    またお葬式での看板も同様である。
    あまりSFは読まないけれど、SFを構成するまでの著者の意図も書いていただきなるほど。と興味深く読ま

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    2020年04月30日
  • 妻に捧げた1778話

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    この本に収録されている話を読む限りだが、奥様の病状が深刻になればなるほど作品の完成度が高く感じた。神経が研ぎ澄まされる、という事であろうか?

    私は妻ではないが、母を亡くす間際は最後の3話に少し似た感情か沸き上がった事を思い出した。

    「妻のトリセツ」の後にオススメ。

    田村書店天下茶屋店にて購入。

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    2020年04月26日
  • 妻に捧げた1778話

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    内容は著者が書いたショートストーリーの一部を抜粋したもの。
    私はこれを良いとも悪いとも評価できない。
    また、他人にこれを勧めることもできない。
    ただ、本書を読むなということもできない。
    理由としては自分の経験から、本著を読んでいて段々と悲しくなっていったから。
    最後の方はこの先を読みたくないなと思いながら無理やり読みました。

    この本の感想は本書にある書かれているように千差万別だと思います。
    ただ自分が本書に対して☆3を付けたことに、
    これ良い意味で☆3だとか悪い意味で☆3だとか決して思わないでほしい。ただ単に無理矢理にでも点数をつけるとしたらこの点数にすることにしか出来なかったというだけなの

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    2020年01月26日
  • 二次会のあと

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    SFのショートショート。日常からちょっと外れた世界で、実は自分の知らない世界がバックには広がっている、という感じの作品が多かった。読み終わったあとに「うわぁ…」って感じはなく、まあ淡々と続く感じ。

    吹きだまり、という作品が個人的には好きだった

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    2020年01月02日
  • 妻に捧げた1778話

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    アメトークで取り上げられた時から気にはなっていたけど、依然として平積みされていたので、買ってみた。
    正直、ショートショート自体としては、えっ?そのオチ??って思ったりであまり好みではない。
    これは、前後のエッセイや闘病生活の話を含めた物語として読まないとだめですね。無限と思っていた時間が有限と知らされた後、夫婦の愛を確かめる作業。

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    2019年12月21日
  • なぞの転校生

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    SFジュブナイルの傑作。とありますがジュブナイルって何なのでしょう。調べると要は子供向け、と理解しました。
    確かに小学生の頃に一度読んでいれば、今になってもこんなにサラッと読み飛ばしてしまうことはなかったろうな、と思う。

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    2019年01月10日
  • ねらわれた学園

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    ネタバレ

    70、80年代ジュブナイルSF。分かりやすく狙われている。
    なんとなく内容は知っていたけど、犯人?の正体や学園を狙った理由は知らなかったので、どうして懐柔により乗っ取りをしないのだろうかと思っていたが、理由がわかった。宇宙人じゃなかったのか…時をかける少女と混同したかな。
    眉村そんも後書で書いていたが、生徒による自治、規則との闘争、大人に対する不信と信じたいような心なんかは、少なくとも自分の学生時代とは少し違うように思うし、時代を感じる。父の言葉、理不尽な力で、一見理屈にあっているようなことの押し付けへの反抗は長続きはしないこと、誰かがそれを引き継がなくてはならないこと、教訓。

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    2018年07月17日
  • なぞの転校生

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    ネタバレ

    子どもの頃、ワクワクして読んだ記憶がある。複雑な感じが全然しなかった。他の星へ行ったけど逃げ戻ってきて、日本人として生活する。
    次元放浪民を受け入れる地球人。だよねー。

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    2018年05月06日