眉村卓のレビュー一覧

  • ねらわれた学園

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    もし超能力で何もかも意のままに操れるとしたら・・・過去何度も映像化され、今年もアニメ映画化された日本SFの古典、ねらわれた学園。

    有名な小説であり多くの人もだいたいの内容を知っているが、ストーリーはいたってシンプル。

    しかし重要なのはその物語の背景とテーマ性だ。ファシズム、選民思想、未来への正しい選択。

    子供向けにしてはやや重すぎるが、それが現代までこの小説を生き長らえさせている秘密だろう。

    圧倒的な力を持つみちる達に対して、普通の人間のの耕児と和美が戦う場面は手に汗握る展開だ。
    超常的な力に対してあらゆる物は無力にも見えるが、唯一人の心だけは自由にできないらしい。

    心の自由を手放さ

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    2012年11月20日
  • ねらわれた学園

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    映画化されると聞き読みました。
    内容的には古さを感じましたが、
    一気に読み切ることが出来る良作です。
    現在の日本で始まりつつあるファシズムをうまく表現していると思います。

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    2012年09月24日
  • ねらわれた学園

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    何度も映像化されたジュブナイル小説の名作。10月にはアニメ映画が公開されるので読んでみた。生徒会長になった不思議な力を持つ高見沢みちると生徒会で結成されたパトロール隊は、規律の名のもとに中学校を支配しようとする。その支配に関耕児、楠本和美ら2年3組は抵抗を始めるが…。と至ってシンプルな内容です。今読むと登場人物や色々な設定には笑ってしまう部分もありますが、ファシズムなど現在でも十分に通用する作品です。主人公は耕児ですが、映像化されると和美が主人公になります。作中でも和美の策士ぶりはかなりのものでした。

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    2012年12月05日
  • 司政官 全短編 【完全版】 《司政官》シリーズ

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    ひさしぶりに読んだ。やっぱり面白い。後の時代についてなるほど環境が複雑で矛盾に充ちてて、そんな中での司政官の苦悩がリアルで良い。

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    2012年08月12日
  • 消滅の光輪 下 《司政官》シリーズ

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    市政官シリーズの長編です。シリーズの最高作とありますが、確かに面白いです。単行本は1979年に出版されています、今回再々の文庫本です。30年前に書かれたお話ですが全然古さを感じさせません。文庫化してくれた東京創元社に感謝です

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    2011年12月17日
  • 消滅の光輪 上 《司政官》シリーズ

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    市政官シリーズの長編です。シリーズの最高作とありますが、確かに面白いです。単行本は1979年に出版されています、今回再々の文庫本です。30年前に書かれたお話ですが全然古さを感じさせません。文庫化してくれた東京創元社に感謝です

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    2011年12月17日
  • 司政官 全短編 【完全版】 《司政官》シリーズ

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    もとは今から20~30年位前に書かれた小説である。今回、初の一巻本として出版された。植民地の星を統治する司政官という職を描いた(時代も場所も人も異なる)短編集である。これが面白い。2cm位の厚さがあるのだが苦にならないくらい面白い久々のヒットである。今読んでも全然古く無い本である。

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    2011年09月18日
  • 消滅の光輪 上 《司政官》シリーズ

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    眉村卓の司政官シリーズの代表作品。植民地ラグーンでは、人類と瓜二つのの温和な先住民と地球人入居者が住み分けて暮らしていた。そこに新任司政官マセ・PPKA4・ユキオが赴任。ロボット官僚をを使って統治を始める。ところがこの星の太陽が超新星化することがわかり、住民を別の惑星に退避させることになる。住民や進出企業等の複雑な思惑の中で、大事業に取り掛かる。

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    2010年10月29日
  • 司政官 全短編 【完全版】 《司政官》シリーズ

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    眉村卓というと長いことジュブナイルSFのイメージを持っていた。
    この本を読んで自分の不明を心から恥じた。

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    2009年10月08日
  • 消滅の光輪 下 《司政官》シリーズ

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    上巻から一転怒涛の展開。
    畳み掛けるように事が起きるので目が離せない。
    頑張ったけどそりゃ〜ないよの巻。

    マセの微妙な感情の揺らめきが恥ずかしく悶えますねぇ
    気になる女性に対して俺偉くなったのになんでそんなに普通なの!とか

    中学生かあんたは。

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    2009年10月04日
  • 消滅の光輪 上 《司政官》シリーズ

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    初読は勢いで
    再読はマセに突っ込み入れまくりながら読む。
    上巻は新人マセ大プロジェクトに頑張るの巻。

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    2009年10月04日
  • 妻に捧げた1778話

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    だいぶん前に購入し、そのままだったが、ようやく読み終えた。
    死を宣告された妻のために毎日一話ずつ書くことを決めた著者の「話」と記録。
    「話」の方は難しく、よくわからない物語がほとんどだったが、妻との何気ない会話のやりとりが良かった。

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    2025年05月25日
  • 仕事ください

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     作者がSFを書き出した1960年ころから1970年ころまでの初期作品をまとめた短編集。多くの作品はハヤカワ文庫JAの『奇妙な妻』収録のものらしい。
     単行本未収録の巻末に収められた3作品は、その題材からして確かにSFと思われるが、多くの作品は編者も言うとおり ”奇妙な味” といった感じ。

     サラリーマン生活の鬱屈から書かれたと思われる作品が結構あるが、正にその当時の作者の置かれた心象を思わせる。やや時代を感じさせる作品もあるものの、古びたところは少なく、今読んでも楽しく読めた。

     

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    2024年09月01日
  • なぞの転校生

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    美しいけど得体の知れない転校生がやってきた。しかも同日、地域一帯に複数人の同様な転校生が。全員が運動神経抜群、頭もよし。ただ、閉鎖空間や雨、飛行機の音を異常に嫌がる特性あり。
    彼らがどこから何の目的で来たのか、近い将来このような事が起きるのか、はたまたもうすでにその世界が始まっているのか、想像を掻き立てられるSFだった。
    薄めの文庫本で読みやすい。

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    2024年05月25日
  • 妻に捧げた1778話

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    眉村さんの、小説家らしく、愛する人の夫らしく、奥さんへの愛を込めた物語を描き続けたその姿勢と、最後の一文に込められた精一杯の愛に心を打たれました。
    学校の先生がおすすめの本として授業で取り上げていたのを思いだし、手に取りました。
    愛のあたたかさと力強さを改めて感じました。

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    2024年01月21日
  • なぞの転校生

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    普段本を読まない私が、読書にハマるきっかけとなった一冊。

    読みやすく、人物像もすぐに形作られる。
    飽きることのない展開を追っているうちに読み終わってしまったので、少し物足りなさも感じるほど。

    漫画とは異なり、わざわざ情景を思い浮かべる必要がある点が読書の難点だと思っていたけれど、
    自由に想像できる点が魅力なのだと気付かされた。またSFということもあり、どこまでも想像が広がり楽しかった。

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    2024年01月09日
  • 妻に捧げた1778話

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    感想
    愛する人の死を前にして何ができるか。絶望してはいけない。その人が生きた証を残す。文章は適当な曖昧さを持っている。だから美しい。

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    2023年09月05日
  • 仕事ください

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    昭和中期に書かれた眉村卓さんのSF・ホラー短編作品集。日下三蔵編。
    2部構成で、Ⅰ部はショートショート22編を、Ⅱ部は短編3作を収録している。

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     個人的には Ⅰ 部の方がおもしろかったように思います。特に気に入ったのは、「奇妙な妻」「人類が大変」「できすぎた子」ですが、表題作「仕事ください」も悪くないし、その他も概ねまずまずだったと思います。

    けれど Ⅱ 部の作品は首を傾げざるを得ないように感じました。 Ⅰ 部の各作品よりもページ数を割いているのにも関わらず、端折りすぎの感があったからです。まるでダイジェストみたいに説明中心で話を進めているた

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    2023年02月24日
  • ねらわれた学園 (新装版)

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    ネタバレ

    『角川映画 学園SFに挑戦』

    1981年に喜び勇んで買った文庫本の帯にはそう書かれている。

    学校が、生徒会が、何者かに乗っ取られる。その時どうするか?

    もちろん、僕の身の回りの現実では超常現象などない普通の中学生活。

    だから、フシギなことが起こったらどんなに楽しいだろう。

    そんな想像で胸をワクワクさせて、眉村卓作品を貪るように読んだ。

    今回40年ぶりに再読したが、読む前に唯一覚えていたのは「高見沢みちる」
    という、薬師丸ひろ子が演じた役柄の、敵役となるキャラクターだった。

    時代が進んでいる分、フォロワーさんたちが今、紹介してくれる本の方が練り上げられていて面白いが、愛読していた眉

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    2022年11月23日
  • 仕事ください

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    眉村卓は小松左京・筒井康隆・半村良・光瀬龍・星新一といった日本SF第一世代に所属している。これまで眉村作品は殆ど読んできたという自負がある中、本書「仕事ください」は読んだことがないと思っていたが、実はハヤカワ文庫JA「奇妙な妻」の収載作品とほぼ同じであることが後に判った。SFに感銘を受け、SFにのめり込んでいった時期に読んだにもかかわらず、その内容を殆ど覚えていないことに愕然とした。人間の記憶とはそんなものなのか、それとも単に私の問題なのかは言わないでおこう。

    昨年の6月に刊行された「眉村卓の異世界通信」で著作リストが掲載されていたが、それよりも詳しい解説、作品の出典に関する情報が編者である

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    2022年10月10日