加藤元のレビュー一覧
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小5で転校してきた高木とわは、クラスに馴染めず浮いていたが、仲川冴と親しくなる。
彼女は頭が良くて、運動もできて完璧だけど鋭い目線ではっきりものを言う性格で人と群れることがないせいか、次第に一緒にいることが増えたせいだ。
彼女たちが体験する不思議な話とは…。
時々挟んでくる『御伽草子』の解釈も面白いが、嫌味な担任の浅生先生の秘密を暴いて仕返しをしてやるという冴の行動には驚いた。
最後には、謎の猫カフェが何故オープンしたり、閉店したのかも推理する。
ちょっと会話しただけなのにすぐさまヒントを得たり、通常じゃない違和感を察知して見逃さない冴に小学生らしからぬ頭脳を感じた。
サクッと楽し -
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ネタバレ「ほかに好きな人ができた」といって、次から次へと彼女と別れて次の女にいく、神崎登吾。
今回、別れた女、仁村萌は消えた神崎登吾の行方をさがしていく。
そして、過去の彼の関係者たちが語る、神崎登吾とは・・・
って話なんですが。
いやもう、不幸だわ。
最後のほうで、神崎登吾の幼少期の話がでてきて、そこから彼の「好き」「好きになる」「好きと言われる」認知が歪んでいるんだけど、
なんだかなぁ・・・。イケメンも苦労するんだなって感じもあるかな。
幼少期からイケメンだったからもあって、事務所所属することにもなり、そこの大人が「友だち」として彼に寄って行って、「好き」っていう気持ちを押し付けて、
登吾を好 -
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誰かに告白されるたび、交際中の女性に別れを告げて新しい女性と付き合うということを繰り返す男、神崎登吾。
稀代のプレイボーイなのか、はたまた見た目だけの軽薄男なのか。登吾を知る人たちの証言から、神崎登吾という人間の実像に迫るサスペンスミステリー。
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12月はじめの朝、宮原祐史は目抜き通りを勤務先へと急いでいた。
この町には寺が多いせいか、通り沿いには仏具屋や仏壇店が軒を並べていて、古道具屋や古着屋もちらほら見える。その中の1軒が祐史の勤めるリサイクル家具店だ。
家具店に着いたのが9時53分で、始業時間の10時には間に合ったが、店長の宮原貴子の「おはよう」とい -
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入院患者の不審死が相次ぐ病院があり、患者の容態急変にはすべて1人の看護師が関わっているらしい。
友人からの情報に興味を持ったフリーの雑誌記者が関係者への取材を開始するが……。
集団社会のストレスが生む歪みと悪意を描くサスペンスミステリー。
◇
真中さんもあやしいと、はじめに言い出したのは菊村さんでした。
入院患者が連続して不審死を遂げた、K県のO病院で起きた事件。それと似たような連続不審死がうちの病院でもあったのです。
O病院では点滴に薬物を混入したとして逮捕された看護師がいましたが、うちでも真中さんが同様のことをしたんじゃないかと菊村さんは疑っていました -
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ネタバレケーキ屋仕様のお弁当屋を舞台に過去の出来事で心に深い後悔を抱えた常連たちがスタンプカードでもらったおまけをきっかけに過去を乗り越え一歩前に進み始める物語。少し前に読んだ青山美智子さんの『#お探し物は図書室まで』と何となく重なる作風という印象。
ヒトは誰しも忘れられない苦い記憶があって普段は胸の奥に渦巻いていたりするけれどちょっとしたきっかけで浮かび上がり辛くてもそこから少しだけ頑張って自分の心と向き合うことで前に進めたりもする。状況はそれぞれ違っても物語の主人公たちが成長する様子にちょっと背中を押されて勇気をもらえた。
第4章から第5章で物語の伏線回収ができていくんだけど陰陽師とか安倍晴明 -
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看護師の闇を見た感じがしたね、
実際に、働いてて、うわ、わかるこの気持ちとかあるし、薬とかね。わかるって思うこともあって、リアルだなって感じ。
あとは、看護師とかじゃなくて、人間の闇だよね。
先入観から、普通に真中さんが犯人でヤバいやつと思って読んでたけど、言い出しっぺがやばいやつだったっていう話。人間こえー
あとは、看護師は身内に優しくないがじわる。
移されたくないからとか言う理由なのもおもろい。
人間の軸的なのとか、人間性とか、人柄とか、芯の部分、核の部分は、目に見える物じゃないけど、だから、大事よね。
それって、言葉とか態度とか、絶対に伝わるもんだからすげーんだよなー。
看護師って、 -
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加藤元『彼女たちはヤバい』集英社文庫。
『嫁の遺言』に次いで、加藤元の小説を読むのは2作目。タイトルと表紙に惹かれて読んでみることにした。加藤元が女性作家であるとを初めて知った。
本作は一種のイヤミスだろう。タイトル通りヤバい女性たちが登場するのだが、今一つストーリーが掴めない。
ダメ男のケンこと高林健と関わる女性たちがネットストーキングするというのが、凡そのストーリーのようだが、その女性たちも一癖も二癖もあるのだ。
ケンと別れた元妻にその息子、同棲相手の女性に現在の彼女、占い師の女性と次々とおかしな女性たちが登場するのだが、話があっちに行ったり、こっちに行ったりで、どうにも的が絞れな -
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はじめ、お弁当屋さんの娘は表情に乏しく接客もうまくないという情報から、勝手に江口のりこをキャスティングしていた。
でも終盤になり、娘は若いことがわかり、しかも父親との会話はポンポン弾んでいて、父親からのメッセージに対するツッコミも早くて、印象がだいぶ変わった。
からあげさんの隣に住んでる桜田さん。その娘が次の章ではのり弁お嬢さんとなって登場してくるところは私の好きな連作短編集だと嬉しくなったが、そういう仕掛けはそこだけだった。
陰陽師とか幽霊とか・・・なんかねぇ。
青山美智子もこういうハートウォーミングな連作短編集が得意だけど、青山美智子の方が断然好き。