加藤元のレビュー一覧

  • 本日はどうされました?

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     入院患者の不審死が相次ぐ病院があり、患者の容態急変にはすべて1人の看護師が関わっているらしい。
     友人からの情報に興味を持ったフリーの雑誌記者が関係者への取材を開始するが……。

     集団社会のストレスが生む歪みと悪意を描くサスペンスミステリー。
              ◇
     真中さんもあやしいと、はじめに言い出したのは菊村さんでした。
     
     入院患者が連続して不審死を遂げた、K県のO病院で起きた事件。それと似たような連続不審死がうちの病院でもあったのです。
     O病院では点滴に薬物を混入したとして逮捕された看護師がいましたが、うちでも真中さんが同様のことをしたんじゃないかと菊村さんは疑っていました

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    2025年03月29日
  • カスタード

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    ネタバレ

    ケーキ屋仕様のお弁当屋を舞台に過去の出来事で心に深い後悔を抱えた常連たちがスタンプカードでもらったおまけをきっかけに過去を乗り越え一歩前に進み始める物語。少し前に読んだ青山美智子さんの『#お探し物は図書室まで』と何となく重なる作風という印象。

    ヒトは誰しも忘れられない苦い記憶があって普段は胸の奥に渦巻いていたりするけれどちょっとしたきっかけで浮かび上がり辛くてもそこから少しだけ頑張って自分の心と向き合うことで前に進めたりもする。状況はそれぞれ違っても物語の主人公たちが成長する様子にちょっと背中を押されて勇気をもらえた。

    第4章から第5章で物語の伏線回収ができていくんだけど陰陽師とか安倍晴明

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    2025年01月25日
  • 本日はどうされました?

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    看護師の闇を見た感じがしたね、
    実際に、働いてて、うわ、わかるこの気持ちとかあるし、薬とかね。わかるって思うこともあって、リアルだなって感じ。
    あとは、看護師とかじゃなくて、人間の闇だよね。
    先入観から、普通に真中さんが犯人でヤバいやつと思って読んでたけど、言い出しっぺがやばいやつだったっていう話。人間こえー
    あとは、看護師は身内に優しくないがじわる。
    移されたくないからとか言う理由なのもおもろい。

    人間の軸的なのとか、人間性とか、人柄とか、芯の部分、核の部分は、目に見える物じゃないけど、だから、大事よね。
    それって、言葉とか態度とか、絶対に伝わるもんだからすげーんだよなー。
    看護師って、

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    2024年12月20日
  • 嫁の遺言

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    7編の短編集、どれも読み応えありました。これといった展開があるわけではないけれどある人の人生をのぞき見したような気になったり。小説だから味わえるいろんな人の人生を体感した気になり短編でここまで味わえるのもスゴいと他の作品も読みたくなりました。

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    2024年12月17日
  • 本日はどうされました?

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    ある病院で不審な死が続いた事について取材している記者が関係者に話を聞いていく中で真相に迫っていくストーリー。
    それぞれの人物の角度からその時感じていたことを追っていく事で、少しずつ真実が明かされていく緊張感があった。
    恩田陸のQ&Aを思い出しながら読んだ。

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    2024年11月17日
  • 本日はどうされました?

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    ネタバレ

    ある看護師が勤務の時にだけ亡くなる人が多い、そんな事件を週刊誌の記者が探る。
    同僚、患者、母親などそれそれがいいたくないような顔をしながら不満を噴出させる、その様子がイライラする…小説なのでそれを楽しめます。悪魔も真中さんも、そんな人いるいる…って。
    面白かったです。
    加藤元さん、顔写真を拝見して女性だと初めて知りました。

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    2024年11月12日
  • 彼女たちはヤバい

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    加藤元『彼女たちはヤバい』集英社文庫。

    『嫁の遺言』に次いで、加藤元の小説を読むのは2作目。タイトルと表紙に惹かれて読んでみることにした。加藤元が女性作家であるとを初めて知った。

    本作は一種のイヤミスだろう。タイトル通りヤバい女性たちが登場するのだが、今一つストーリーが掴めない。

    ダメ男のケンこと高林健と関わる女性たちがネットストーキングするというのが、凡そのストーリーのようだが、その女性たちも一癖も二癖もあるのだ。

    ケンと別れた元妻にその息子、同棲相手の女性に現在の彼女、占い師の女性と次々とおかしな女性たちが登場するのだが、話があっちに行ったり、こっちに行ったりで、どうにも的が絞れな

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    2024年08月06日
  • うなぎ女子

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    ネタバレ

    5人の女性とうなぎ、そして彼女たち一人一人に関わる売れない役者祐市を描いた連作集。
    第一章を読んで祐市のクズぶりに嫌気がさしたが、二章以降、女性との関係性が変わってくると祐市の印象もまた違ってくる(ダメぶりはそのままだが)。
    2週するのがおススメかな。

    白焼き食べたことないんですよね。いつか食べてみたい!

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    2024年07月31日
  • 金猫座の男たち

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    映画好きの人の気持ちがひしひしと描かれて、サクサクと読み終えた。でも疑問が2つあった。
    映画好きがポルノ映画に通うか?
    40歳過ぎの映画好きなだけで、何の魅力もない母親の元恋人を、子供である高校生の女子が好きになるか?
    なんか、最後まで引っ掛かった。

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    2024年07月19日
  • 本日はどうされました?

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    ネタバレ

    淡々と関係者のヒアリングが行われる形で物語が進んでいきますが、個人的にはその中に抑揚が少なかったのではないかと思いました。
    推理という観点からは、面白みを感じれる気がしますが、あえて実名を使わずに進められる構成は個人的には好みではなかったです。

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    2024年07月13日
  • カスタード

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    はじめ、お弁当屋さんの娘は表情に乏しく接客もうまくないという情報から、勝手に江口のりこをキャスティングしていた。
    でも終盤になり、娘は若いことがわかり、しかも父親との会話はポンポン弾んでいて、父親からのメッセージに対するツッコミも早くて、印象がだいぶ変わった。
    からあげさんの隣に住んでる桜田さん。その娘が次の章ではのり弁お嬢さんとなって登場してくるところは私の好きな連作短編集だと嬉しくなったが、そういう仕掛けはそこだけだった。
    陰陽師とか幽霊とか・・・なんかねぇ。

    青山美智子もこういうハートウォーミングな連作短編集が得意だけど、青山美智子の方が断然好き。

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    2024年07月09日
  • うなぎ女子

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    〈 人生の決断を迫られた彼女たちのそばにはいつもうなぎがあった。
    甘くてしょっぱい、うなぎのように濃厚な連作5編を収録!〉

    感想 うな重が食べたあい!
    これにつきます((´∀`))

    5編の連作
    ずっと くっきり、ひそかに 登場するダメ男
    いやだなあ

    その男をめぐる女性たち
    あーあ
    ためいき

    うな重が食べたああい

    ≪ 濃厚な うなぎを食べて 決断す ≫

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    2024年06月25日
  • 本日はどうされました?

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    病院で患者の連続不審死が発生。1人の看護婦に疑惑が集中するが…

    関係者の証言形式のみで構成された、また私好みの作品。

    読んでいくうちにそれぞれの証言が食い違い…
    違和感を感じてるうちに、この人かと気付いた瞬間アドレナリン出た気がしました

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    2024年06月02日
  • 本日はどうされました?

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    入院患者の連続不審死から疑いはある女性看護士に向けられる。
    一人の女性看護士の行動を証言者たちは語っていくのだが…
    問題児だった彼女がやはり犯人なのか…と。

    証言者たちの供述に「やっぱりこの人のこと」だと思っていたのが、根底から覆された。

    根拠のない先入観で意のままに騙された…という感じで、恐くなった。
    これが、フェイクニュースの蔓延する現代社会の病理の象徴なのか…。
    このような悪意が近くに潜んでいるとしたらたまらない。


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    2024年05月16日
  • 本日はどうされました?

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    相次ぐ入院患者の死と、怪しい看護師の噂。
    記者のインタビュー形式で話はすすんでいく。
    まあオチが読める感じではあったけど、さくっと読み切れるので楽しめた。
    イヤミスというか、じとっとした湿度のある雰囲気。

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    2024年04月17日
  • 四百三十円の神様

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    とっても読みやすい本。

    短編なせいもあるけど、気楽に気軽に読み終えられます。

    わたしはたまたま、この本の前に億り人になるって言う、やたら盛大に借金して、投資せよ!
    そしたら、一か月で億万長者だ!っていう本と、月15万で楽しく暮らす。ひっそり生きる。っていうとても若い人とは思えない、非好奇心の若者のリアル本を読んだあとに、

    四百三十円の神様っていうフィクション読んだもんだから。

    大変申し訳ないんだけど、ノンフィクションのパンチ力半端なさ過ぎて、いや四百三十円って、億万長者にもなれなければ、15万で細々くらす若者にしてみたら、しょーもないっていう。なんとも言えない、現実と非現実のギャップ。

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    2024年03月17日
  • カスタード

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    街の片隅に佇むお弁当屋。やって来るのは、母を疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、捨て猫にトラウマがある女子高生など、心の底に「後悔」を抱えた人々。客に差し出されるささやかな奇跡がそっと心を救って-。

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    2024年01月27日
  • 嫁の遺言

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    あまい恋、あの頃の爽やかな笑顔と甘やかな気持ち。みたいなそんなもんではなく、そんなんは少女漫画に任せておいてさ。でも、ミステリーほどおどろおどろしくなく。

    恨みはあるが、まぁ、許そうか。
    ゆるさへんけど、覚悟せぇよ。
    とか。仕方ないなぁ。とか。
    日常にあるほんの少しだけある、すれ違いや、行き違い、思い込み一端を掬ったような話ばかりで。

    誰もが身に覚えがありそうで無さそうで、ホント身近な心のチクリがストーリーになってるところが、たまらん。

    わたしの話かはたまた友達の話だったかな。
    そんな気分で読めます。

    人間、こういうことあるよね。だからさ、どんな人との出会いも宝物になるんかもなぁ。

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    2023年12月10日
  • 私がいないクリスマス

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    もうすぐクリスマスなので読んでみました。
    病床での夢で過去の出来事やいろんな人の想いをみる。嘘がキーワードの作品でした。

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    2023年12月06日
  • 好きなひとができました

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    ころころ恋人を変える軽い男の話だと思ったら毒親と毒友の環境下で育った悲しい男の話だった
    好意は必ずしも良いものではなく、時には身を引くことも大事だと感じた
    どうか次の恋から上手く進みますように

    そして背の高い男性はどこかで思い止まりますように

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    2023年11月24日