ごめん。

ごめん。

825円 (税込)

4pt

4.2

学生服専門の洋品店で働く吉本佑理(32歳)は、職場上司の無自覚なセクハラやパワハラに合いつつもなかば諦めも感じていた。ある日、例のごとく「きみ、彼女いないの? 吉本さんを誘ってあげたら」と言う部長に対し「無礼です」と言い切る出入りの配送業者、里村の自然なふるまいが佑理の心に飛び込んできた。その後デートを重ね次第に距離を縮める二人。そして、告白のタイミングでこれまで三、四人と付き合ってきたと言う里村に対し、佑理は今まで彼氏が一度もいなかったことを、勇気を出して告げる。すると里村は何も告げずに去ってしまう。フラれた。失意の佑理に里村から電話が。「ごめん、おれも付き合ったのは中学の時にひとりだけ。いまマンションの下にいるんだ。戻ってもいいかな」(第一話「ひとり道」)。あなたは“その言葉”を一日に何度、口にしますか? 様々なシーンのごめんで登場人物たちが少しずつ繋がってゆく、心温まる連作短編集。

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ごめん。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年09月12日

    猫目線のほっこりな「ごめん」やモラハラ上司のイラッとする「ごめん」。たった三文字で人はこんなにも喜び、悲しみ、そして怒る…。様々なシーンの「ごめん」を切り取った全11話。
    日常によくある出来事も、ちょっとしたスパイスを加えるだけで素敵な物語になる。そんなストーリーを創るのが抜群に巧いのが"...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年08月29日

    素敵な内容の本を買ってじっくりと読む。できれば何日かに分けて読むのではなく、物語に没頭して一気に読み切ってしまう。本好きの方にとっては、こういう時間を過ごすのは贅沢なことなのではないだろうか。私も読書が好きなので「没頭して一気読み」という時間を過ごすのは大好きなのだが、「素敵な内容の本」と「じっくり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月30日

    11話の少しずつつながりのある短編集。
    色んな夫婦が登場したが、すごく共感する部分が度々出て来て面白かった。そして、登場人物の心の声の部分のユーモアセンスが、すごく自分好みで笑えた。
    初読みの作家さんだったけど、更にこの人の作品を読んでみたい。もしかしたら、ファンになるかも。

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    Posted by ブクログ 2024年02月13日

    あー!!!わかる!!!

    この旦那との会話のズレ感。
    この絶妙なズレ感!!!!!
    途中まではちゃんと合ってる、いや、合ってるんだと思うんだが、感覚とかが違うんだろうね。
    え?今それ言う?
    ってのとか。
    なんで、そうなるか?
    っていう。
    面倒くさくなって話さなくなる。
    これ、典型ではなかろうか。
    いや...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月07日

    誰もが一度は言うであろう「ごめん。」の言葉。

    簡単に言えたり、なかなか言えなかったり。

    この言葉一つで、多くの人生がある様に思う。

    それぞれの登場人物たちの「ごめん。」を巡るストーリー。

    個人的には『ナニサマ』が好きかな。

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    Posted by ブクログ 2022年02月03日

    加藤元さんの小説を読むのは『本日は、どうされました?』に引き続き2作目です。

    今作は「ごめん(謝罪)」に関する短編集で、かつ登場人物が少しずつ繋がっている形式(連作短編集)です。

    個人的に読み取ったテーマはこんな感じです。
    ・家族
    ・夫婦
    ・恋愛
    ・職場の人間関係
    ・近隣住民との人間関係
    ・ハラ...続きを読む

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