あらすじ
【きっと見つかる、大切なもの。
――実業之日本社文庫GROWからあなたへ。】
誰もが抱える「後悔」を
奇跡で救う不思議なお弁当屋。
人生に迷ったら、ここへおいで。
ここは、あなたのための場所。
――あなたの「後悔」はなんですか?
街の片隅に佇むお弁当屋。店名は誰も知らない。
やって来るのは、心の底に厄介な「後悔」を抱えた人々。
記憶の中のトゲが抜けず日々を無為に過ごす女性、母を疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、捨て猫にトラウマがある女子高生……。
客に差し出されるささやかな奇跡がそっと心を救って――。
人生の迷子に寄り添う感動作。ラスト、タイトルの意味を知り落涙!
優しさを紡ぐ名手・加藤 元の真骨頂!
切なさが心に沁みる珠玉の5編は、
悔いも迷いも乗り越えて、前に進む勇気を与えてくれるはず!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ビオレタとカスタードと間違えて書いてもうたあー。これねビオレタなのよ。 書きたい事は、読み終わったけど、菫さんが出会いと引っ張り出してくれた事とで、2人しかいない職場で理不尽な事ばかりされて、仕事を覚えたいのに、ゆとり世代とか鼻で笑われてとか、見ていて腹立った。でもよくよく考えたら自分が可愛い弱い彼氏にしていた事と同じだったというなんともしがたい話です。年上のとりあえずの新しい彼氏がそんなボロい人間は教育も出来ないポンコツで、悩む必要全く無いと断言してくれた=凄く良く分かる、実際世の中居るし消えない数だし
Posted by ブクログ
ポイントが貯まったら
一人一人に違うおまけをくれる
不思議なお弁当屋の物語。
そのおまけがお客さんの
「取り返したい物」を気付かせ
その為に1歩進む手助けをしてくれる。
ラストは、そのおまけを提案した
「カスタードの娘」自身にも
おまけが与えられる、優しくて
暖かい世界観だと思いました。
読みやすい文体で
他の作品も読んでみたいと思いました!
Posted by ブクログ
外装も内装もケーキ屋さんを思わせるお弁当屋さん。
店員は強面なおじさんとちょっと無愛想な娘さん。
そのお店のポイントカードが貯まると飲み物1本とおまけが貰えます。
そのおまけはその人にとっての苦い思い出や悲しみを乗り越えるための一歩をくれる。
ちょっと不思議なお弁当屋さんがもたらす心がほっと暖かくなるお話でした。
ラストよかったなー(*ˊ˘ˋ*)
Posted by ブクログ
お弁当屋さんと後悔を抱える常連さん達の連作短編集
収録は5編
・おにぎり二個さん
・からあげさん
・のり弁お嬢さん
・タクシーさん
・Custard
友達との別離を後悔している女性
母親の気遣いを煩わしく思っている男性
捨て猫にトラウマがある女子高生
奇妙なお客さんを乗せたタクシー運転手
亡くなった母親を思う女性
安くて美味しいというお弁当屋
強面のおじいさんがやっていたが、最近は無愛想な娘が店の表に立つようになった
常連は、いつの間にかポイントカードで飲み物と「おまけ」を渡される
懐かしいお菓子、メッセージカード、キャットフード等
特にもらって嬉しいものではないが、なぜかその品が常連の後悔の解消のきっかけとなる
ケーキ屋のような外観をしたお弁当屋
元は和菓子屋だったとかケーキ屋だったが、三角関係の愛憎のもつれの末に血なまぐさい事件があったらしい
ハートフル系という前評判は知っていたけど、3編まではそんなでもなかった
でも、4編目で「ん?」と思い、ラストの話まで読むと「なるほど」と頷ける
お弁当やさんの家族にはそんな過去があったとは
ケーキ屋の居抜きのような外観でお弁当やをやっている理由や、お客さんからは印象の薄い店名など
確かにハートフルなお話だった
Posted by ブクログ
読んでいてほっこりするお話ですね。
誰にでも後悔していることってありますよね。
それをお弁当のポイントのおまけで取り戻すことができる。
お弁当屋さんの娘さんは不思議な力があるんですね。
いろいろな過去と後悔から、次々と救われていって気持ちがあたたかくなりました。
面白いお話でした。続編が読みたいですね。
Posted by ブクログ
なんとなく親との関係が上手くいってない人のお話ち。心のどこかに引っかかっていたものが「おまけ」の力で解決される。
イシザカさんはどうなってしまったのかなぁ。
Posted by ブクログ
このお弁当屋ではポイントカードを貯めきると「おまけ」が貰える。駄菓子だったり、母の日のメッセージカードだったり、キャットフードだったり
人によってはゴミになるような「おまけ」だけど
それによって今まで抱えてきた後悔や悩みから救われる人もいる。そんなお話。
Posted by ブクログ
誰にでもあるような人を気遣う気持ち。
苦手だと思っていても合う人は必ずいる。
ホッとするような、このままでいいんだ、と思えるような、頑張ろう、前に進もうと思えるような本。
Posted by ブクログ
それぞれが抱える後悔を、お弁当屋さんのポイントカードの「おまけ」がそっと救ってくれる。
後悔とどう向き合うか、これからはどうやって生きていくか、読み終えたあと感動とともに、その大切さを再認識させられた。
Posted by ブクログ
表紙の絵が好きで手に取った一冊。お弁当屋さん「カスタード」をめぐる5人のお話でみんなそれぞれにお弁当屋さんへの物語があって面白かった。愛想はないけど優しさ溢れる5人目の主人公最後の展開に温かい涙が溢れた。また、ポイントカードが貯まったらもらえるおまけが今日のおまけはなんだろうと考えるのが楽しかった!作者さんの思惑通り気になっていた鯛焼き屋さんに行くきっかけになった。もちろんポイントカードも作った。出来たてのお弁当を食べた後のようなお腹も心もいっぱいになった一冊だった。
Posted by ブクログ
ケーキ屋仕様のお弁当屋を舞台に過去の出来事で心に深い後悔を抱えた常連たちがスタンプカードでもらったおまけをきっかけに過去を乗り越え一歩前に進み始める物語。少し前に読んだ青山美智子さんの『#お探し物は図書室まで』と何となく重なる作風という印象。
ヒトは誰しも忘れられない苦い記憶があって普段は胸の奥に渦巻いていたりするけれどちょっとしたきっかけで浮かび上がり辛くてもそこから少しだけ頑張って自分の心と向き合うことで前に進めたりもする。状況はそれぞれ違っても物語の主人公たちが成長する様子にちょっと背中を押されて勇気をもらえた。
第4章から第5章で物語の伏線回収ができていくんだけど陰陽師とか安倍晴明とか出てきてかなり胡散臭くなってしまったのが個人的には残念。殺人事件とか血なまぐさい話も出てきたのでいやこれホラー?とか思ったけど全然そんなことなくてむしろホッコリ系のファンタジー小説でした。そもそもタイトルが美味しそうでつい買ってしまい読み終わったあともシュークリームとかプリントか食べたくなっちゃった。
Posted by ブクログ
はじめ、お弁当屋さんの娘は表情に乏しく接客もうまくないという情報から、勝手に江口のりこをキャスティングしていた。
でも終盤になり、娘は若いことがわかり、しかも父親との会話はポンポン弾んでいて、父親からのメッセージに対するツッコミも早くて、印象がだいぶ変わった。
からあげさんの隣に住んでる桜田さん。その娘が次の章ではのり弁お嬢さんとなって登場してくるところは私の好きな連作短編集だと嬉しくなったが、そういう仕掛けはそこだけだった。
陰陽師とか幽霊とか・・・なんかねぇ。
青山美智子もこういうハートウォーミングな連作短編集が得意だけど、青山美智子の方が断然好き。
Posted by ブクログ
街の片隅に佇むお弁当屋。やって来るのは、母を疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、捨て猫にトラウマがある女子高生など、心の底に「後悔」を抱えた人々。客に差し出されるささやかな奇跡がそっと心を救って-。
Posted by ブクログ
わたしには霊感やすごい能力などはないけど、
実際にこういった奇跡なんかはこの世に
あるんじゃないかと思える作品でした。
人それぞれ大なり小なり後悔したことは
あるし、出来ることなら何とかしてみたい
って思うけどなかなか何ともならない。
ちょっとしたキッカケがあれば好転していく
かもしれないけどそのキッカケがなかなか
見当たらない。そんな一歩前に踏み出す
キッカケ(おまけ)をくれるお弁当屋さん、
どの話もそのキッカケで変わっていく
感じが小さな奇跡みたいで面白かった。
本のタイトルにもなっている
「カスタード」の意味が分かる終盤は
ちょっとファンタジーっぽくなって
納得のいかないところもあったけど
後悔をそっと洗い流してくれてよかったかな。
Posted by ブクログ
同著者の「私がいないクリスマス」がとてもよく購入。
内容自体は面白いが、とくに一冊を通して引き込まれるところはなかった。
加藤元さんの別の作品も読んでみようと思う。
Posted by ブクログ
なんで必要なものがわかるのか後々判明し、最後は逆に必要なものを返されハッピーエンド。はじめはお弁当屋さんがひと押ししてくれる話と思って軽い気持ちで読んでましたが、最後のあたりは涙します。
Posted by ブクログ
最後に進むにつれて涙が出そうになりました。
少しファンタジー要素もあるが、加藤元さんが読者に伝わってほしい温かさは受け取れました。
ただ時間だけが過ぎていく日常も素敵だが、明日はもっといい日にするぞ!と一歩背中を押す勇気をくれる作品。
Posted by ブクログ
坂の下にあるケーキ屋のような店構えのお弁当屋。店の常連たちに弁当屋の店主が密かにつけた名前がタイトルになった5つの連作短編。
変わらない日常に倦んでばかりいないで、小さく一歩を踏み出してごらん。そうすればきっと、明日は違う1日になるよ。そう呼びかけて来るような、大きな感動はないけど、読み終わった後にちょっと背中を押されたような気分になる作品でした。
Posted by ブクログ
名前も知らない常連さんと、店主の想いが交錯するあったかいストーリー。こういうお店が近くにあったら良いなぁ…
お弁当屋さんなのにカスタード、その意味がわかったとき胸が熱くなった。
Posted by ブクログ
誰もが抱える「後悔」を奇跡で救う不思議なお弁当屋。前に進む勇気をくれる珠玉の物語。
常連客に差し出されるどーでもいいモノが、心の傷を癒やしてくれる。生きていくためにはストレスや迷いと共存しなきゃいけないけど、こんなお店が実際にあればうれしいなあ。