【感想・ネタバレ】カスタードのレビュー

あらすじ

【きっと見つかる、大切なもの。
――実業之日本社文庫GROWからあなたへ。】


誰もが抱える「後悔」を
奇跡で救う不思議なお弁当屋。

人生に迷ったら、ここへおいで。
ここは、あなたのための場所。

――あなたの「後悔」はなんですか?


街の片隅に佇むお弁当屋。店名は誰も知らない。
やって来るのは、心の底に厄介な「後悔」を抱えた人々。
記憶の中のトゲが抜けず日々を無為に過ごす女性、母を疎ましく思いながらもその存在に縛られる青年、捨て猫にトラウマがある女子高生……。
客に差し出されるささやかな奇跡がそっと心を救って――。
人生の迷子に寄り添う感動作。ラスト、タイトルの意味を知り落涙!

優しさを紡ぐ名手・加藤 元の真骨頂!
切なさが心に沁みる珠玉の5編は、
悔いも迷いも乗り越えて、前に進む勇気を与えてくれるはず!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

読んでいてほっこりするお話ですね。
誰にでも後悔していることってありますよね。
それをお弁当のポイントのおまけで取り戻すことができる。
お弁当屋さんの娘さんは不思議な力があるんですね。
いろいろな過去と後悔から、次々と救われていって気持ちがあたたかくなりました。
面白いお話でした。続編が読みたいですね。

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙の絵が好きで手に取った一冊。お弁当屋さん「カスタード」をめぐる5人のお話でみんなそれぞれにお弁当屋さんへの物語があって面白かった。愛想はないけど優しさ溢れる5人目の主人公最後の展開に温かい涙が溢れた。また、ポイントカードが貯まったらもらえるおまけが今日のおまけはなんだろうと考えるのが楽しかった!作者さんの思惑通り気になっていた鯛焼き屋さんに行くきっかけになった。もちろんポイントカードも作った。出来たてのお弁当を食べた後のようなお腹も心もいっぱいになった一冊だった。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ケーキ屋仕様のお弁当屋を舞台に過去の出来事で心に深い後悔を抱えた常連たちがスタンプカードでもらったおまけをきっかけに過去を乗り越え一歩前に進み始める物語。少し前に読んだ青山美智子さんの『#お探し物は図書室まで』と何となく重なる作風という印象。

ヒトは誰しも忘れられない苦い記憶があって普段は胸の奥に渦巻いていたりするけれどちょっとしたきっかけで浮かび上がり辛くてもそこから少しだけ頑張って自分の心と向き合うことで前に進めたりもする。状況はそれぞれ違っても物語の主人公たちが成長する様子にちょっと背中を押されて勇気をもらえた。

第4章から第5章で物語の伏線回収ができていくんだけど陰陽師とか安倍晴明とか出てきてかなり胡散臭くなってしまったのが個人的には残念。殺人事件とか血なまぐさい話も出てきたのでいやこれホラー?とか思ったけど全然そんなことなくてむしろホッコリ系のファンタジー小説でした。そもそもタイトルが美味しそうでつい買ってしまい読み終わったあともシュークリームとかプリントか食べたくなっちゃった。

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2025年01月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わたしには霊感やすごい能力などはないけど、
実際にこういった奇跡なんかはこの世に
あるんじゃないかと思える作品でした。

人それぞれ大なり小なり後悔したことは
あるし、出来ることなら何とかしてみたい
って思うけどなかなか何ともならない。
ちょっとしたキッカケがあれば好転していく
かもしれないけどそのキッカケがなかなか
見当たらない。そんな一歩前に踏み出す
キッカケ(おまけ)をくれるお弁当屋さん、
どの話もそのキッカケで変わっていく
感じが小さな奇跡みたいで面白かった。

本のタイトルにもなっている
「カスタード」の意味が分かる終盤は
ちょっとファンタジーっぽくなって
納得のいかないところもあったけど
後悔をそっと洗い流してくれてよかったかな。

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2023年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんで必要なものがわかるのか後々判明し、最後は逆に必要なものを返されハッピーエンド。はじめはお弁当屋さんがひと押ししてくれる話と思って軽い気持ちで読んでましたが、最後のあたりは涙します。

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2023年05月08日

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