加藤元のレビュー一覧
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ネタバレ『衝撃と慟哭のミステリー』
んんん?これは煽り帯だなぁ。(-∀-`; )
一体、誰が主人公なんだ??
連作短編集だから、中心となる人物や背景が変わるからかなぁ。
「好きだから。よかれと思ったから。それが全ての通行券となる。」
このことにまつわる内容がやたらと出てくるけど、、(というかこれがテーマなのか)
異性、同性、親子に関わらず、人に対して深い感情になると、そういう気持ちになるのも分かるような気がする。
でもそれって結局は自己愛だよね。
衝撃と慟哭は感じなかったけど、「人を好きになるということ」という意味を色々考えさせられたかな。。 -
Posted by ブクログ
別れの言葉で「好きな人ができたから」って言われちゃったらもうアウトですよねー・・・ってことで、これほど人を傷つける残酷な言葉があるだろうか・・・衝撃と慟哭のミステリー!って言われちゃあ読むっきゃないですよねぇ?w
んで、目次を開いてビックリ!
え?まさかの妖怪譚??しかも短編集だったり???
怪訝な面持ちでページをめくる・・・んー、現代だね。ダイジョブ、妖怪譚ではなさそう・・・w
さてさて・・・あ、なーるほど。ふむ、これはなかなか面白いかも~、と読み進める。
むーん・・・いろいろ壊れてるなー。
壊れてる人に関わってると、その人も壊れて行っちゃうのねー・・・という、ね。
背の高い細身の男 -
Posted by ブクログ
加藤元。初めて読んだが、なかなか良かった。それぞれの人がほんの少し勇気を出して、真実を言っていれば。10号室の子どもが亡くなるのは避けられなかったとしても、10号室の彼女が死ぬまで苦しむこともなかったのかと思うとやりきれない。
物語は10号室の女性が亡くなり、その姪が部屋を譲り受け、そこに暮らし始めるところから始まる。10号室の女性には、20数年前に子どもが行方不明となった事件があった。
彼女は高校の元教師であり、なんの面白味もないような人物だと周りからは思われ、実際人付き合いもほとんどしてこなかった。そんな彼女にも裏の顔(良い意味で)があり、人間らしさを持ち備えている人物であ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「ほかに好きな人ができた」といって、次から次へと彼女と別れて次の女にいく、神崎登吾。
今回、別れた女、仁村萌は消えた神崎登吾の行方をさがしていく。
そして、過去の彼の関係者たちが語る、神崎登吾とは・・・
って話なんですが。
いやもう、不幸だわ。
最後のほうで、神崎登吾の幼少期の話がでてきて、そこから彼の「好き」「好きになる」「好きと言われる」認知が歪んでいるんだけど、
なんだかなぁ・・・。イケメンも苦労するんだなって感じもあるかな。
幼少期からイケメンだったからもあって、事務所所属することにもなり、そこの大人が「友だち」として彼に寄って行って、「好き」っていう気持ちを押し付けて、
登吾を好 -
Posted by ブクログ
誰かに告白されるたび、交際中の女性に別れを告げて新しい女性と付き合うということを繰り返す男、神崎登吾。
稀代のプレイボーイなのか、はたまた見た目だけの軽薄男なのか。登吾を知る人たちの証言から、神崎登吾という人間の実像に迫るサスペンスミステリー。
◇
12月はじめの朝、宮原祐史は目抜き通りを勤務先へと急いでいた。
この町には寺が多いせいか、通り沿いには仏具屋や仏壇店が軒を並べていて、古道具屋や古着屋もちらほら見える。その中の1軒が祐史の勤めるリサイクル家具店だ。
家具店に着いたのが9時53分で、始業時間の10時には間に合ったが、店長の宮原貴子の「おはよう」という