加藤元のレビュー一覧

  • 好きなひとができました

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    ゆるいミステリー。真の主人公は想いを語らず、彼に関わる人々の想いや行動、ストーカー彼女の行動で物語が進んで行く。最後の予想は早い段階でつくが、人を好きになるとは難しい事ですな。

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    2017年08月12日
  • キネマの華

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    昭和を生きたある女優の生涯を描いた作品。全体的に暗く、ほとんど救いがない。表面上は華やかな女優の内情、たかってくるが切り捨てられない家族、通りすぎて行く男たち。なんだか似たような話を読んだことがある気がする。

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    2017年05月14日
  • キネマの華

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    激動の昭和初期に「銀幕の花嫁」と呼ばれた、女優・木下千鶴の愛と憎しみの一代記。
    懐かしの昼メロドラマのような設定。女優として成功を修めながら、家族の幸せを味わうことはなかった千鶴。その影にはいつも異母妹・鈴子の姿があった。一方、身体を病んだ鈴子の視点は一切描写されないものの、千鶴以上の愛憎を感じる。持つ者と持たざる者、そして持ったからといって幸せとは限らない人生の不可思議さ。表面だけでは分からない奥の深い作品である。

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    2017年04月10日
  • 好きなひとができました

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    「好きだから」
    「友達だから」
    「助けてあげたい」
    そう言って人の心にズカズカ入り込んでこようとするのは、もはやこれは暴力です。

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    2016年11月20日
  • 十号室

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    白い外壁に窓辺の黒い鉄柵。周囲の高い建物に日差しを遮られた、四階建てのこぢんまりとした鉄筋アパート…
    冒頭の二行を読んだだけで、すでにこの不穏で、息苦しい世界に引きずり込まれていた。
    コーポ中里の十号室でひっそりと暮らす女が亡くなった。そこに越してきた女の姪、詩乃。
    大好きだった伯母は、ここでどんな人生を送ったのか…
    各部屋持ち回りでお茶会が開かれる程の濃密な関係を持つコミュニティーで、それぞれの世帯の抱える家族の事情。
    住人がひた隠しにする過去の事件とは?
    最後に明らかになる真実に引き込まれる。
    ラストに少しの救いがあってよかった 。

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    2016年05月26日
  • 私がいないクリスマス

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    突如として宣告された進行癌。
    三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。

    終始ツキのなかったこれまでの人生。
    朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた
    父親のことを思い出す。

    嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。
    現代版「クリスマス・キャロル」がここに。

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    大人になってから読むのと、中学や高校の時に読むのと、悲しみ・苦しみの感想が変わってくるのかな。

    毎年、父親とクリスマスを一緒に過ごせないでいる理由。
    父親は確かに嘘をついていたけど、その嘘が悲しすぎる。

    読んでる

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    2016年02月12日
  • 嫁の遺言

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    華々しいハッピーエンドはない作品集。
    そこはかとなく、不幸せ感が漂うが、不幸なのかというとそうでもない。
    人はそれぞれ、様々な価値観で生きているのだ。
    『あの人への年賀状』が、一番好き。

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    2014年10月26日
  • 嫁の遺言

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    良いお話でした!
    良いお話が7つ入っています!
    例えばレストランで美味しいサラダが7種類出てきたら、後半イヤになりますよね!

    正直、そんな感じでした

    読むの飽きてくるの!

    でも、不器用だけど人情味溢れ、人間が一層いとおしく感じる7篇が入っていると、帯には書いてありますから。。。

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    2014年06月24日
  • 嫁の遺言

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    人の気持ちって、そう簡単にはわからないものだし、また逆にそう簡単に気持ちを伝えられないものだよなぁ…と思ってしまう短編集。
    味わい深い話も有。

    2014.3.21

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    2014年03月21日
  • 嫁の遺言

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    嫁の遺言ほか6つの短編がおさめられている。どの作品も良かったけど、特に好きな作品は『いちばんめ』と『あの人への年賀状』『窓の中の日曜日』かな。つぎは『泣きながら、呼んだ人』を手にとってみたい。地元の本屋のさわや書店フェザン店の方が解説されてて驚いた。

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    2013年07月07日