【感想・ネタバレ】キネマの華のレビュー

あらすじ

「死神」と「花嫁」二つの顔を持つ女優。彼女の人生にはいつも一人の女性がいた。激動の昭和初期、「銀幕の花嫁」と呼ばれる女優・木下千鶴は、清楚な外見とは裏腹に勃興期の映画業界で成功を収めていく。だが彼女には、少女時代に別れて以来、一度も会うことのない美しい異母妹がいた。大スタアの生涯から消えることのない十歳から十五歳のたった五年間の記憶とは。『流転の薔薇』改題。

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Posted by ブクログ

昭和を生きたある女優の生涯を描いた作品。全体的に暗く、ほとんど救いがない。表面上は華やかな女優の内情、たかってくるが切り捨てられない家族、通りすぎて行く男たち。なんだか似たような話を読んだことがある気がする。

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2017年05月14日

Posted by ブクログ

激動の昭和初期に「銀幕の花嫁」と呼ばれた、女優・木下千鶴の愛と憎しみの一代記。
懐かしの昼メロドラマのような設定。女優として成功を修めながら、家族の幸せを味わうことはなかった千鶴。その影にはいつも異母妹・鈴子の姿があった。一方、身体を病んだ鈴子の視点は一切描写されないものの、千鶴以上の愛憎を感じる。持つ者と持たざる者、そして持ったからといって幸せとは限らない人生の不可思議さ。表面だけでは分からない奥の深い作品である。

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2017年04月10日

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