【感想・ネタバレ】1999年の王のレビュー

あらすじ

東京で殺人未遂事件が発生。実行犯の供述から、飲食店経営・北條和美と内縁の夫・安西俊貴が逮捕される。捜査が進むにつれ、安西が主犯として保険金目当ての連続殺人を過去に仕掛けていたことが明らかになる。共犯者、崇拝者、事件記者……それぞれの視点から「安西」という稀代の犯罪者の過去が語られていく――。
人の命を金に換える最低最悪の<錬金術師>、安西俊貴。幾人もの人生を狂わせた男の凄絶な人生とは――。震撼のクライムサスペンス!

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Posted by ブクログ

安西俊貴が保険金詐欺で小金を稼ぐ商売に、北條和美を巻き込んできた事件を縷々と述べた物語だが、安西と北條の生い立ちから詳しく記載し、事件の概要も個々に解説しているが、全体的に締まりのない話になっている.安西の年上の女性や職のない男性をたぶらかす能力は、どこから出てきたのかと考えてみたが、母親瑞枝の影響が大だ.兄の一輝ばかりに目をかけ、俊貴をないがしろにしてきた結果だろう.

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2019年01月04日

Posted by ブクログ

いいね、一気に読めた。被害者の章に全てが書かれていた様な気がする。いい話だった。勝利者はただただ浅はかで傲慢。

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2018年04月08日

Posted by ブクログ

表紙に目を引かれて。

孤独なオヤジを釣り上げる保険金殺人。首謀者の男から逃れられずに手を貸すことになった女。目立たない男がこうなった理由をさまざまな証言から起こすわけですが、「王」とまでいうのはどうだか。現実にもはや珍しくもない事件なので、『消された一家 北九州・連続監禁殺人事件』のようなノンフィクションを読んだ後では弱い。けれど、弱い分、嫌悪感に駆られることもなく、さらさらと読めます。

中学生にとっては1年後も10年後もどうでもいい、重要なのは現在という一文は印象に残る。「おれを裏切るな」という言葉は「好きだ」とはちがうのに、男に縋りたい女にはそう聞こえてしまうもの。

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2017年10月15日

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