加藤元のレビュー一覧

  • ごめん。

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    誰もが一度は言うであろう「ごめん。」の言葉。

    簡単に言えたり、なかなか言えなかったり。

    この言葉一つで、多くの人生がある様に思う。

    それぞれの登場人物たちの「ごめん。」を巡るストーリー。

    個人的には『ナニサマ』が好きかな。

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    2022年11月07日
  • カスタード

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    このお弁当屋ではポイントカードを貯めきると「おまけ」が貰える。駄菓子だったり、母の日のメッセージカードだったり、キャットフードだったり
    人によってはゴミになるような「おまけ」だけど
    それによって今まで抱えてきた後悔や悩みから救われる人もいる。そんなお話。

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    2022年10月26日
  • ほかに好きなひとができた

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    ネタバレ


    二度読み。
    「好き」と言ってもそれぞれ、形、表現方法(思い・行動・言葉等)があって、改めて難しいなと思った。怖いということも改めて感じる。

    友達、好きな人、恋人という枠なら全部許されてしまうのか、すべて善なのか、優しさなのか。


    萠の「好き」と言う気持ちの暴走が怖い。

    祐史の彼女の評価を考えると、真逆。
    登吾と付き合う前の彼女の評価は、嫌がらせ、下品な発言、どちらも彼女とは結び付かないと。

    「好きだから」「登吾のため」「変わってほしい」「間違っていたら正す」萠の相手のためと言いながら自分のためという行動が多くなる。目に余る。
    多少だったら、いいのだけれど。

    最初の頃は登吾が嫌がるこ

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    2022年10月02日
  • 本日はどうされました?

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    すぐ読めた。ってゆうか気になって気になって。
    まなちゃんって…最初の名前一覧をすぐ見たよ。
    まなちゃん…それでわかった。
    面白かったです!

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    2022年09月30日
  • ほかに好きなひとができた

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    ネタバレ

    各章のタイトルが「口裂け女」「のっぺらぼう」「かまいたち」「子泣きじじい」「送り狼」という妖怪なのが面白かった。
    「好き」という言葉で相手を自分の思い通りにしていこうとする人が多すぎた。「好き」という言葉は時に相手を恐怖に陥れる。妖怪そのものだった。

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    2022年09月24日
  • カスタード

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    誰にでもあるような人を気遣う気持ち。
    苦手だと思っていても合う人は必ずいる。
    ホッとするような、このままでいいんだ、と思えるような、頑張ろう、前に進もうと思えるような本。

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    2022年07月22日
  • カスタード

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    それぞれが抱える後悔を、お弁当屋さんのポイントカードの「おまけ」がそっと救ってくれる。
    後悔とどう向き合うか、これからはどうやって生きていくか、読み終えたあと感動とともに、その大切さを再認識させられた。

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    2022年06月07日
  • うなぎ女子

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    ネタバレ

    *お不動さんの参道にあるうなぎ屋「まつむら」。そこにはとある一人の男に縁深い、五人の女たちが集う。売れない俳優と同棲する女、大学教授と見合いをする女、ベストセラーを夢見る女、「太るから」うなぎが嫌いな女――。人生の決断を迫られた彼女たちのそばにはいつもうなぎがあった。
    甘くてしょっぱい、うなぎのように濃厚な連作5編を収録*

    題名から、明るくて元気が出る女子たちの奮闘記?みたいなお話をイメージしていましたが、違いました。

    文調はからっと明るめでテンポ良くさくさく読めますが、お話が進むにつれ、大人ならではの言えなかったこと、聞けなかったこと、目を逸らしてきたことが陰を差します。わかるけど、あと

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    2022年04月18日
  • カスタード

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    ネタバレ

    表紙の絵が好きで手に取った一冊。お弁当屋さん「カスタード」をめぐる5人のお話でみんなそれぞれにお弁当屋さんへの物語があって面白かった。愛想はないけど優しさ溢れる5人目の主人公最後の展開に温かい涙が溢れた。また、ポイントカードが貯まったらもらえるおまけが今日のおまけはなんだろうと考えるのが楽しかった!作者さんの思惑通り気になっていた鯛焼き屋さんに行くきっかけになった。もちろんポイントカードも作った。出来たてのお弁当を食べた後のようなお腹も心もいっぱいになった一冊だった。

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    2022年01月29日
  • 四百三十円の神様

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    ネタバレ

    *”助けて。一生のお願いだから”夜明けの牛丼屋。バイトの岩田が眠気と戦っていると、派手な女が転がり込んできた。懇願する彼女に一体なにが!?(「四百三十円の神様」)動物病院に立派な刺青を入れた老人がやってきた。クセのある彼は弱った拾い猫を次々と連れてくる。だが、彼は急に姿を見せなくなり、心配した獣医が彼の家を訪ねると!?(「いれずみお断り」)心を揺さぶる、注目女性作家の珠玉短編集*

    そこはかとなく懐古感漂う短編集。損得でも理屈でもなく、情に寄り添った物語たち。

    割り切れない思いや哀しみを抱えつつ、それを抱えたまま悲観することなく次に歩みを進めていく主人公たち。ごくごく普通の人たちが、飄々と淡

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    2022年01月27日
  • 本日はどうされました?

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    加藤元さんの本を初めて読んだ。実際にあった大口病院の事件をモチーフとしているので、ぐいぐい引き込まれて一気に読み終えた。
    目次に個人名がずらりと並び、井上夢人の『プラスティック』と似た印象で読み始めたけど、構成は全然関係無し。
    「まなちゃん」のミスリードは途中で気付けたので、結末への大きな驚き(そうきたかあ、と世界が反転するような)はなかったけれど、ある人の悪意でここまで特定の人の印象を操作してしまえるのってコワイ。。
    湊かなえさんや朝井リョウさんが好きな人ならオススメ。

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    2022年01月09日
  • 本日はどうされました?

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    恩田陸さんのQ&Aみたいな進み方


    バイアスかけてたものが
    段々覆されていく系
    途中で真相は分かるんだけど
    それでも自分の結論が本当に正しいのか
    確かめたいから最後まで飽きずに読めた

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    2021年12月22日
  • 本日はどうされました?

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    複数の人物のインタビュー形式で進んでいくタイプ。イメージだけど、湊かなえさんよりも丁寧な文章で、イヤミス具合は真梨幸子さんみたいな感じ。とても読みやすく、最後までイッキ読みしました。
    女性特有の、表面的な付き合いだけで裏で何言われてるかわからないとことか、そういうドロっとした暗い話、たまに読みたくなるので打って付けでした。

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    2021年10月18日
  • 本日はどうされました?

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    ネタバレ

    ジワジワ来る違和感。語り手が変わる話は最近流行っているのかよく見るけど、個人的には区切りも早くて好き。膨らんだ違和感が解決した時、自分が何処から「まなちゃん」を勘違いしていたのか、違和感を感じたのか知りたくなって久しぶりに読み返しても良いかも…という本で嬉しい

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    2021年10月17日
  • うなぎ女子

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    お不動さんの参道にある、うなぎ屋「まつむら」。
    店先で職人さんたちがうなぎを焼く庶民的な店。店内にある年季の入った4人掛けの木製テーブル4つは、いつもお客さんで埋まっている。
    その「まつむら」を舞台に描かれる5人の女たちの物語は、章の名前からして「肝焼き」「う巻き」「うざく」「うなぎの刺身」「うな重」とうなぎ三昧。5人の女たちは、「まつむら」と一人の男・権藤佑市を通してゆる~く繋がっている。

    第1章で描かれる佑市は、20年来の同棲相手である笑子に経済的に支えてもらいながら売れない役者を続けている、なんとも調子のいい浮気男という印象。二人の別れ話が、20年通って来た「まつむら」での思い出ととも

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    2020年08月30日
  • 四百三十円の神様

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    7つの物語の短編集。どの作品もなんとも言えない切なさがあって、そこはかとない郷愁が漂っている。そして、誰が読んでも必ず何処かに自分と重なる部分があるように思う。『腐ったたぬき』は笑った!物語の解釈って自由だな。笑

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    2019年12月07日
  • 四百三十円の神様

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    やっぱり人生って素敵で面白い。世知辛い世の中だけど、この世界は愛に溢れている。心を揺さぶる現代における大人のおとぎ話。
    しんどい毎日だけど、本作を読み終えるとちょっと元気になれる。牛丼店にいた神様や刺青男の最期、そして往年の大女優など、有名無名関係なく各々の歩んできた道がある。それを優しく紡ぐ作者の器量は、今後のブレイクが楽しみだ。

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    2019年07月28日
  • 四百三十円の神様

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    ネタバレ

     ダメな男女を描いてばかりだ。読んでいると、読者のダメぶりを炙り出すようで、自分も忸怩たる思いをする。
     しかし人のダメぶりは、人に誰にでも、部分的に、時期的にあるもので、特殊な場合ではないように思える。羽目を外さないよう、時に良い事もして、生活して行こうと思う。

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    2019年04月20日
  • 1999年の王

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    安西俊貴が保険金詐欺で小金を稼ぐ商売に、北條和美を巻き込んできた事件を縷々と述べた物語だが、安西と北條の生い立ちから詳しく記載し、事件の概要も個々に解説しているが、全体的に締まりのない話になっている.安西の年上の女性や職のない男性をたぶらかす能力は、どこから出てきたのかと考えてみたが、母親瑞枝の影響が大だ.兄の一輝ばかりに目をかけ、俊貴をないがしろにしてきた結果だろう.

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    2019年01月04日
  • 十号室

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    ちょっと湊かなえっぽい、こういう系統の作品も書けるんだカトゲンさん。
    ますますカトゲンさんにハマる。

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    2018年11月24日