那須正幹のレビュー一覧

  • ズッコケ中年三人組 それいけズッコケ40歳

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    子ども時代に、多くの人が一度は読んだことがありそうな、ズッコケシリーズ。
    彼らのその後を描いた、公式続編。
    個人的には数冊呼んだ程度で、内容はまるで覚えていない。
    しかし、3人のイメージははっきり覚えているので、よほど印象的だったのだと思う。

    タイトルにある通り、それぞれ40歳になった姿が描かれる。
    内容的には日常ミステリー…とは言えないレベルでの、怪盗との対決譚。

    とはいえ、トリック云々はまったくもってさっぱり。
    怪盗Xは誰なんだ?というところに多くを割きつつ、過去作品への踏襲が多い。
    そこで懐かしく感じられるかどうかが、評価の分かれ目だと思う。

    なお、続刊10冊+完結1冊がある模様。

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    2024年08月08日
  • ズッコケ時間漂流記

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    再読。ストーリーはさっぱり忘れていた。
    こんなにいろんなジャンルでどれも面白い物語が作れるなんて本当に凄いな、といつもの感想。

    今回は過去へのタイムスリップ編。
    たしか過去にいくやつは3冊くらいあったはず。
    音楽室にある謎の鏡を通って、江戸時代へ。
    平賀源内と親しくなり、☓☓を利用して模型飛行機を飛ばしてみせる3人組。
    昔の小学生は器用だなあ。
    平賀源内のその後には子供心にびっくりした気がする。
    もう一人、ゲストキャラの◯◯さんが正体は過去の人だというのも面白い。
    そして広島の原爆で一族がみんな亡くなったことが物語に大きく関わっていたのか…奇しくも私はまさに8月6日にこの本を読んでいた。

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    2024年08月07日
  • ズッコケ三人組の未来報告

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    コレも再読。
    この夏休み、次男、私、私の母と3代にわたって狂ったようにズッコケを嗜む時間が続いている。幸せな時間だなあ。
    那須さんはあまりに物語を作るのが上手いので、凄い凄いという呻きだけが残る。

    未来報告を前に読んだとき、私は小5くらい。
    このころの記憶はすごい。
    読み始めたらすぐに細部まで思い出してきた。
    その日、熱があって学校を休んだことまで、読んでいたら思い出してきた。

    作中、メインの謎である人物の音楽世界は、初音ミクやYOASOBIがさらにダーティになったかんじかな。
    現在の社会を言い当てているところもあれば、全然違うところもあり。
    私も、ハカセの言う、労働はロボに任せて人間のエ

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    2024年08月07日
  • ズッコケ山賊修業中

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    再読。すっかり忘れていた内容だった。
    こちらも冒頭からずっとハードモードな作品。
    山道で道に迷った三人組+青年が謎の地下団体につかまる話。
    ※地下は物理的な意味でもある。
    この巻のテーマは一種の天皇制批判だと聞いていたので、ああなるほどね〜、と読む。
    読んだ感覚は、荻原規子の勾玉シリーズに近いが、思えば作者は中国地方のひとで、この物語もそのあたりが舞台なのだから、こういう思想や団体にはさらに肌なじみがあったのではないかな、と思った。
    しかし警察のくだりはなかなか怖い。
    同行の青年が将来を選ぶラストにも驚くけど、まあ本人が選んだのだから仕方ないのかな。
    地下組織には助けてくれた人たちもいたこと(

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    2024年08月04日
  • 花のズッコケ児童会長

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    子どものころ読んだときはあまり好きではない一冊だった。
    ヨーコのことは途中で嫌な感じで終わるし、ハチベエは残念だったし。
    でもいま読むとこれは勉強になるなあ。
    アメリカ大統領選のことを意識してるなんて。

    クライマックスでの、皆本章のハチベエへの応援演説には心から同意できる。
    この言葉に救われた読者の子どももたくさんいたのではないかな。

    あとがきに紹介のあった、作者の言葉(大意)↓

    自分が小学校に入った頃、戦争が終わり、民主主義が始まった。
    それはなにも難しいことではなくて、つまりは、まずはみんなで、なんでも話し合って決めよう、ということだった。

    うん、今読むともっと響きますよ。

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    2024年08月03日
  • うわさのズッコケ株式会社

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    実家の本。半分くらいのズッコケシリーズ文庫が実家にあるので、たまに帰省のおともにしてる。
    ちなみに、かつて私はハードカバーで全巻読み、実家の文庫版は母がのちに買ったものである。

    さて、本書はたぶんズッコケファンにきけば、人気ベストファイブには必ず入る一冊だと思う。
    私は、これと忍者と探検隊と海賊島とタイムスリップのやつが好きかなあ。

    懐かしくて読んだが、記憶のなかでのこの物語は、だるまだよりのシーンで止まっていた。
    ここから先があるのが嬉しい。
    小学生たちが高校までラーメンを売りに行ったんだ。すごい行動力。
    晋介の活躍も地味に嬉しい。田代のバカ、とハチベエは言うけど、物言う田代くんより、晋

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    2024年07月27日
  • あやうしズッコケ探険隊

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    子どもらしさのワクワク感を味わうことができる。

    実際に漂流をしたらこんな風にはならんやろとはツッコミをしてはいけない。
    子どもの行動力、やってみたい、ワクワク感を存分に引き出すのではないだろうか。
    大人になった私も子どもの頃の小ちゃい大冒険を思い出しワクワクしてしまった。

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    2024年02月15日
  • ズッコケ恐怖体験

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    意外な結末であった。

    自分がホラーを読むこともあるからか、大抵幽霊系は背筋がゾッとするような終わり方をするものが多いが、流石はズッコケで後味が非常にいい終わり方だった。

    ハチベエの奇想天外さが内容のせいもあるからか抑えられていた。

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    2024年02月15日
  • それいけズッコケ三人組

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    ズッコケ三人組元祖の本。

    短編式でそれぞれ違うストーリーで描かれている。
    それぞれの性格に着目されており、まさしくズッコケ三人組入門の本だなと感じた。

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    2023年12月10日
  • うわさのズッコケ株式会社

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    一貫して全てが子どもの行動に注目されて描かれているなぁと感じた。

    色んな子ども、大人が登場するが視点は一貫して子ども。そしてご都合展開のような所もあるが、行動を起こせば何かしらの結果がでて、良いこともあり、悪いこともありと。子どもの行動力を刺激する本だなぁと感じた。

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    2023年12月10日
  • 花のズッコケ児童会長

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    久しぶりにズッコケを読んだ。
    子供の時に読んだ記憶があったが、家の掃除をしている最中にたまたま出て来たので読んでみた。

    今見てみると、子どもが読んでも分かりやすく、大人が読んでも面白味をしっかりと感じることができるのだなぁと改めて感じた。

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    2023年12月05日
  • ジ エンド オブ ザ ワールド The End of the World

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    児童文学もこのくらいシビアなの良いなぁ。面白かったです。
    子どもの世界もほのぼのだけではないので、それがちゃんと書かれるのはいいな。未読で生きてきたズッコケ三人組の作者さんのようです。
    シビアでも希望の持てるお話もあったり、ブラックなまま終わったり、様々でした。

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    2023年09月14日
  • ズッコケ愛の動物記

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    ネタバレ

    結構問題作ね。
    大人の悲しいエゴが見え隠れするのよね。

    まあその当時はそういうのはまだまだだったけど
    読んでいて大変につらかったわね。

    だからこそ終盤に猫のところで
    渡すのを拒否した子がいてよかったと思う。
    あの環境では確実に弱ってしまうし。

    一部あれなところがあるのよね。
    そうせざるを得なかったのもわかるのよ。

    なんか胸が痛むな…

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    2023年08月26日
  • ズッコケ山岳救助隊

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    ネタバレ

    賛否の出る可能性があるかな。
    私は子供をあるもののえさでいかせたことに
    あまり好感を覚えていないので。

    ただし、山の怖さに関しては
    すごく伝わってくるのよね。
    特に霧というのは山で起きることの
    一番の敵といってもいいからね。

    迷った途中で誘拐事件の被害者に
    出会うことになります。
    迷った子たちは本当に勇気あるんだよな…
    普通だったら怖がるし。

    あ、なお犯人は
    確かに悪いことはしたけど
    わけあってのことでした。

    でも罪は償わないとだけどね。

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    2023年07月08日
  • 大当たりズッコケ占い百科

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    ネタバレ

    問題作のほうに入るでしょうね。
    どこまでも救いがないです。
    私のトラウマを惹起させるんじゃねぇっ!!

    あるペンダント盗難事件から始まった
    呪いやら何やら。
    どうもその一連の事件の裏には
    とんでもない事実が隠されていたようで。

    こんなことを子供にあわせちゃだめだよ。
    望んだとしても、この方針はダメだ。

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    2023年07月04日
  • ズッコケ結婚相談所

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    ネタバレ

    大人になるとわかる本かな。
    それでも私はある理由によりこの本は苦手。
    モーちゃんのおうちの表向きの理由、
    実は私に関係性があるやつなのよね。
    だからこそ読んでつらかった。

    でもちゃんと理由はあるメンバーが察していました。
    こういうところ、無鉄砲だけどいい子なんだよな。

    問題作だよ、これ。

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    2023年06月03日
  • ばけばけ

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    ネタバレ

    タヌキが化けるというお話で普通に面白かった。
    亡くなった妻や、憧れの女優に化けさせて夢を見るお爺さんたちのお話しだった。案の定最後にたぬきは死んでしまったが決してバッドエンドではなかった

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    2022年03月27日
  • それいけズッコケ三人組

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    これを子と共に楽しめる日が来ようとは…。感慨ひとしお。絵本や児童書にはそれほど親しまなかった幼少期、これはかなり熱中して読んだ記憶がある。そのときほどに楽しめないのはまあ当然だけど、5短編のうち2つは、いまだ覚えていたことに驚き。当時の自分に与えたインパクトは大きかったんでしょうな。

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    2022年03月11日
  • 参上!ズッコケ忍者軍団

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    ものすごく久しぶりに読んだズッコケ。
    那須さんのおられないこの世は寂しい。

    小学生当時、この忍者と、無人島と、株式会社がお気に入りだった。
    いま読んでも面白いし、話の展開がうまい。
    小学生のとき、この本で、角材、という言葉を覚えた。

    でも大人になったいま読むと、ハカセとモーちゃんが受けた屈辱や心の傷は絶対許せるもの、癒せるものではないと思うし、大人に頼ってほしいし、あの中学生の背景が気になるし、彼らには正当な罰というか処置が必要だし、えーといろいろモヤモヤした。
    あと、ハチベエはかわいいけど、ハカセたちに対する言動はかなりひどいと思った。許さん。

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    2021年08月12日
  • ズッコケ三人組の卒業式

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    那須正幹氏逝去をきっかけに読んだ。
    ズッコケシリーズは小学校高学年の頃にお世話になりました。完結の頃はもう離れてしまっていたので未読だった作品。
    なんかタイムカプセルの話は熱かったけど、卒業式は淡白だったなー。

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    2021年07月29日