坂田雪子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
セルヴァズシリーズ第3弾。冒頭からなかなかヘヴィーな内容で始まる今作。セルヴァズが主人公だけれどしばらくはクリスティーヌという女性の物語。手紙を受け取った日から毎日がよくない方向へ。どんどん不安が増し、混乱し誰にも信じてもらえない苛立ち、追い詰められていく心。それに圧倒されてしまう。警察を休職中のセルヴァズがある捜査を始めてから徐々に動き出す。二転三転しつつ見えてくる罠、人を貶める行為の卑劣さ。人の心に恐怖を植え付けること、残虐さ。そういう怖さが読んでいても迫ってくる。犯罪自体の怖さはもちろんだけれど人の中に悪意を持って入ってくる怖さもある。怖いけど面白かった。
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Posted by ブクログ
警察に追われた宝石強盗犯たちが逃げ込んだのは田舎の一軒家。獣医の女性がいたので監禁した・・・しかし、彼女の夫はサイコキラーで女児を・・・
うおー。なんて話だ。エロ、グロ、そしてサイコ。素晴らしい。
あんまりネタバレしてはいけないけれど、獣医の夫が帰宅してから、立場が逆転し、強盗犯たちが酷い目に合うのだ。その逆転と、さらにその後のどんでん返し。
上下巻あるけれど、割と素早く読める。登場人物が少ないのと、集中して読まないといけない山場は、ラスト100頁なので、それまではパパッと進む。
エログロサイコとどんでん返しという私の好物ばかりで、お腹いっぱいいただいた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
フランスの架空の街モンモールが舞台。
ジュリアンは新人の警察署長としてモンモール山という岩山が聳え立つ小さな集落モンモールに赴任してきた。
近代的に整備された町並みはある一人の富豪ティオンビルが村を買取り私財を投資しているからだという。
この村には1600年代に魔女狩りと称して村の女性たちを幾人も岩山から突き落とし、その女性たちが魔女となり村に呪いをかけたという言い伝えがあった。
そしてジュリアンの赴任初日から村で何人もの人間が恐ろしい方法で死んでいく。
・感想
魔王の島の作者だし、合間に挟まれる「事実」パートが脳の電気信号やら薬の作用がなんちゃらと書いてあったので人体実験の話 -
匿名
ネタバレ 購入済みサイコミステリーだろうか。
はじめはサンドリーニが誰なのか気になって一気読みでしたか、ラストでそんなオチになるのかと、ちょっと意外でした。
愛する娘を失った男の物語。
でも全てが心の避難所として作り上げた物語なら、現実に犯人は捕まったのか、誰だったのか?が残り消化不良な読後感が。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
ミステリー作品になぞらえて殺された美人姉妹。
新米刑事セルヴァスは事件担当になるが事件は思わぬ形での幕引きとなる。
しかし25年後に再び同じミステリー作家の作品と同様の殺人事件がおこる。
・感想
シリーズものなのに間違ってこの巻から買ってしまったけど事件の大筋を理解するのには問題無しだった。
主人公の過去が結構悲惨で、そのせいなのか結構陰キャな主人公だった。
セルヴァスが昔の上司に会いに行くシーンはやけに恐怖を煽る演出で、その演出の意図が意味不明だったのとラストが納得行かないっていうか「なんでそんな行動を…?」と謎だったかな…