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――彼女のはなしは信じるな。
2019年度コニャック・ミステリ大賞受賞、
幾重もの罠を張り巡らせた真のサイコ・ミステリー。
祖母の訃報を受け、彼女は孤島に渡った。終戦直後に祖母とここで働き始めた者たちだけが住む島。本土への船が来る日までを島で過ごす彼女は、やがてこの島に漂う不吉な影に気づきはじめる。ここには何か忌まわしい過去がある。そして若き日の祖母の手記にも謎の「魔王」の影が……。
島で行われていたというナチスの実験。
この島に逗留し、やがて海で死んだ子供たち。
何かを封じた開かずの扉。
すべての核心となる「サンドリーヌの避難所」事件。
積み重なる謎。高まりゆく不安と恐怖。
誰かが誰かを欺こうとしている。
誰が誰を欺こうとしているのか?
いったい何が真実なのか?
読めば読むほど深まる謎また謎。曲折しながら突進する行先不明のストーリー。反則スレスレの大驚愕。――この種の不敵なミステリーの名産地といえばフランス。そこから新たな鬼才が登場しました。不吉なイメージの乱舞と恐ろしい出来事の連打の中に編み込まれた幾重もの罠!
『その女アレックス』のルメートル、『黒い睡蓮』のビュッシ、『パリのアパルトマン』のミュッソに続くフランスの刺客、ジェローム・ルブリ。その大胆不敵な怪技をご体験ください。
Posted by ブクログ 2023年03月04日
2019年の大学の講義から物語は始まる。舞台はノルマンディー、1986年のサンドリーヌとダミアン警部、1949年のシュザンヌのそれぞれの視点で主に描かれる。始めはホラーぽい展開でこのままホラー感全開で終わるかと思ったが、1章2章3章と趣きが深まっていって重厚な小説に変わって行った。最後はまた大学の講...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月02日
良かったです
すごい構成だったなぁ、一読の価値あり!と自分は思うんですが、日本だと賛否分かれるだろうなぁと思いました
結局そうなん?みたいなね
日本はこれはダメなやつって風潮あるんだよね
ただ「物語」に根源的にあるニーズを仕掛けに活かした秀作だと思うんだよね
これ以上はネタバレになるんでやめとくけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月01日
久々に重厚なミステリ小説を読んだ。
この小説は奥行きがある。アメリカスタイルのミステリは横に広く登場人物も多くて複雑に絡み合うものが多いが、
このフランス小説は横に広がる絡みは少ないが、奥行きが何層もある。ほじくって行くと、まったく別の景色が見えてくる。
そしてまたほじくると、また景色が変わってしま...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月01日
良くあるミステリーの出だしだな、と思っていたら話が二転三転しての驚きの結末。
二転三転具合もしっかり地に足付いてるし、結末もそれを踏まえてのものだからまあ納得だけど最後もう少し解説して欲しかったな、というのが正直な所でした。
ある映画を思い起こしてタイトル書こうかと思ったけどネタバレになるので控えま...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月16日
疎遠だった祖母の訃報を突然受け、彼女の住んでいた島に向かうサンドリーヌ。
・・何を書いてもネタバレになりそうでなかなかに難しい。
章ごとに二転三転する展開がなんとも興味深い。
ただ、自分はミステリをあえて推理せずに作者の用意した驚きをそのまま受け取りたいという読み方をするんですが、ちゃんと推理したい...続きを読む
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