坂田雪子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレさすがの文章の美しさだし、セルヴァズの過去なども丁寧に描かれている。ああ、昔からこうなんだ、とくすっとしたり、お父さんとの確執にも一旦区切りがついてしんみりしたり、物語としては豊かだし中身は濃厚。
シリーズ大ファンとしては満足なのだが、すこし物足りなさも。なんでだろう?
死体の数は多いけど、シリーズ特有の残酷さがあまりなかったからだろうか?それともあの人の不存在?
それもきっとあるんだけど。
多分、丁寧に過去を描いて掘り下げ、過去と現在のクロスする事件などをなぞって進んだ結果、現在のメンバーがあまり登場しなかったから、かなあと思い至る。
マルゴも電話でちらり、エスペランデューやサミラもトータルで数ページ。そしてセルヴァズは体調不良だしシャルレーヌとのこともまるで終わってしまったかのよう。自分はもう50だ、とかいっちゃって。
思っていた以上に自分がセルヴァズの健康と幸せ、周りとの関わりを愛してるんだなって思い知ってしまった。いやまだ50ならまだまだですよ、警部補!がんばれ!
って、フランスの方にエールを送っちゃったよね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
田舎町で新聞記者をしているサンドリーヌは一度も会ったことの無い祖母の訃報を受ける。
祖母が暮らしていたのはノルマンディー付近にある孤島。
その島は世界大戦中はドイツ兵の拠点になっていた島だった。
なぜ祖母はその島から出てこなかったのか、島で起こった凄惨な事件が示す新事実とは?
・感想
なるほど…こういう展開になるのかー。面白かった。
続きが気になりすぎて1日で読み切ってしまった!
1部のサンドリーヌ側の描写は現実味がなく曖昧、読者を不安にさせる描写が続くので何となくこれは夢の中の出来事なのかな?と検討はつく。
そして2部になって地に足ついた現実世界の話かと思いきや…。
ダミアン側の事件であるメラニー失踪事件が終盤まで殆ど展開しないし、当然その事件も関わってくるのは自明の理なので、もう殆どページ数が無い所でメラニーが脱走しちゃって「ここでメラニー脱出しちゃってるけどどう処理するんだろう」と不思議に思ってたんだ。
そして舞台が2019年になり教授の「今までの話を分析」云々のセリフを見た所で、やっとそういう事かとこの作品のトリックを理解した…!
帯に「彼女のはなしは信じるな」とあり信用できない語り手なのはわかっていたので色んなパターンを想像していたんだけどこういう着地点になるとは。
私が予想していた様々なパターンは、作者が望んだような動線を描いていたと思うww
まんまと作者の手のひらの上で転がされた。
くどいほどに物語の主旨は明示してあるので、夢オチとは違うと思うんだけど初見じゃ見抜けない構成だなと思った。