坂田雪子のレビュー一覧

  • 姉妹殺し

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    厚本好きの僕には688ページの本書はそれだけで☆2つ。初めて読んだが刑事セルヴァズシリーズの5冊目とのこと。過去の事件と現在の事件が絡み合うありがちなストーリー。セルヴァズの信じられない行動により事件は解決するが後味は悪かった。シリーズ最新刊の『黒い谷』がまたもや厚本(682ページ)で買うかどうか悩んでしまう。
    シリーズを読んでいない読者には知らない人物が説明なく登場し話の流れに水をさしていた。

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    2024年12月22日
  • 魔王の島

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    ネタバレ

    評判通りの名作だ。とはいえ、ネタバレなしでは紹介が非常に難しい。
    というのも、紹介文にあるような「魔王の島」というのは(作品内の)現実ではないから。
    キーワードは「心の避難所」。
    衝撃体験から逃れるために人間は心に避難所をつくるのだが、その避難所をつくるという精神的治療の行為すらも物語に織り込んだ避難所の構築が、本作で展開される「事件」だった。これが真相。

    似たような印象を受けた日本作品として
    貫井徳郎「慟哭」
    乾緑郎「完全なる首長竜の日」
    山田正紀「ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件」
    が思い浮かんだ。

    エンタメとして申し分なし。

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    2024年12月13日
  • 魔女の檻

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    魔王の島と同じ作者で、身構えて読んだが、全く違ってた。ミステリと言うよりはホラーサスペンスのようでモノクロの映画を観てるかの様だった。この前読んだミゼレーレと言い、フランスのおどろおどろしいのを続けて読むとは思わなかった。

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    2024年11月09日
  • スタンフォードの教授が教える 職場のアホと戦わない技術

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    キャッチーすぎる他責的なタイトルを、いい意味で裏切る良い本だった。これは悩んだときにマジで役立つ本だ。

    私も自分がアホなことしたときは真摯に受け止めなきゃ。あの時、あのアホの太鼓持ちになっちゃってたかもなあ。自分への反省点もいろいろあった。

    以下、印象的な内容。
    『他人のアホ認定は慎重に。自分のアホ認定は率直に』
    『アホからは逃げるに限る。』
    『逃げるときはくれぐれも穏便に』
    『逆上されたときこそ、反応しない』
    『自分のアホさに人は気づきにくい』
     つまり自分がアホになってないか、気をつけたほうがいいってこと

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    2024年11月07日
  • 姉妹殺し

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    とても読みやす海外ミステリー
    ボリュームのあるページ数どけど、けっこう一気に読めるくらい内容は面白かった
    シリーズものらしいから他も読んでみたいかな。
    セクシャルシーンがあるから苦手な人は無料~ってなるかも

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    2024年10月23日
  • 魔女の檻

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    前作に続いて今回も驚きと予想外の展開が二重三重と続きます。魔王の島読んでたから身構えてた分、衝撃は前作ほどではなかったですが。
    現代版、フランス版の『ドグラマグラ』みたいな作品ですね。著者は『ドグラマグラ』の存在知ってるんだろうか?

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    2024年10月19日
  • 姉妹殺し

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    ネタバレ

    さすがの文章の美しさだし、セルヴァズの過去なども丁寧に描かれている。ああ、昔からこうなんだ、とくすっとしたり、お父さんとの確執にも一旦区切りがついてしんみりしたり、物語としては豊かだし中身は濃厚。 

    シリーズ大ファンとしては満足なのだが、すこし物足りなさも。なんでだろう?

    死体の数は多いけど、シリーズ特有の残酷さがあまりなかったからだろうか?それともあの人の不存在?
    それもきっとあるんだけど。
    多分、丁寧に過去を描いて掘り下げ、過去と現在のクロスする事件などをなぞって進んだ結果、現在のメンバーがあまり登場しなかったから、かなあと思い至る。

    マルゴも電話でちらり、エスペランデューやサミラも

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    2024年08月30日
  • 魔王の島

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    ネタバレ

    ・あらすじ
    田舎町で新聞記者をしているサンドリーヌは一度も会ったことの無い祖母の訃報を受ける。
    祖母が暮らしていたのはノルマンディー付近にある孤島。
    その島は世界大戦中はドイツ兵の拠点になっていた島だった。
    なぜ祖母はその島から出てこなかったのか、島で起こった凄惨な事件が示す新事実とは?

    ・感想
    なるほど…こういう展開になるのかー。面白かった。
    続きが気になりすぎて1日で読み切ってしまった!

    1部のサンドリーヌ側の描写は現実味がなく曖昧、読者を不安にさせる描写が続くので何となくこれは夢の中の出来事なのかな?と検討はつく。
    そして2部になって地に足ついた現実世界の話かと思いきや…。
    ダミアン

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    2024年08月18日
  • 死者の雨 上

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    フランスのミステリー。マルタン・セルヴァズ警部シリーズの2作目。
    セルヴァズに20年ぶりに昔の恋人からかかってきた電話は、息子のユーゴを助けて欲しいというものだった。高校教師が縛られ浴槽に沈められて殺された事件で、ユーゴは酒と薬物で朦朧としているところを逮捕された。状況証拠はユーゴの犯行を示しているが、セルヴァズは違和感を感じる。事件現場でかかっていたマーラーのCDは、1年半前の事件で脱獄したハルトマンの犯行を表しているのか。

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    2024年06月23日
  • 忘却の河 下

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    司望は南明高校の入学式に向かう。地下鉄の駅からはバスに乗らないといけないが、今は道の工事のために走っていない。歩いていては入学式に遅れそうだ。白タクがいて乗ったらどうかと誘っている。躊躇していた司望に、一緒に乗りましょうと誘た女性がいた。南明高校に行くのなら自分もそうだからという。タクシーに乗ってから南明高校の教師だと名乗った。欧陽小枝だ。記憶にある女性だ。前世の記憶を持った者のお話。登場人物が多くて途中で錯綜してきそうだが、読んでいるうちに分かって来た。前世と今世を繋いだ記憶は現世にどのような影響を及ぼすのか…。

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    2024年04月17日
  • 忘却の河 上

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    申明は南明高校の教師だ。名門の北京大学を卒業してこの高校の国語の教師になった。同期の友はもっと高い地位に就いているというのに。申明に関わる事件が起こる。そして申明が殺される。誰に?、それは後の申明の記憶を持った者にとっても大きな謎だった。輪廻転生を中心に据えたミステリー小説。下巻ではどんな話に繋がるのだろうか?

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    2024年04月15日
  • 忘却の河 下

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    上下巻で読み応えありました。翻訳も読みやすい。最初に提示される女子学生の死からこれほど多くの人の人生が交錯する展開になるとは。生まれ変わりという設定が物語を牽引しているのは確かだが、それを取っ払ったところに見える相関図は凄まじい。

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    2024年03月23日
  • 忘却の河 下

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    評判が良く、気になっていた作品。
    ただ、華文ミステリ苦手なので、不安はあったが…驚くほどスルスル読めて、かつ面白い。

    次々に人が死んでいくけど、一人ひとりをしっかり描けてけているので、人数が多いのに毎回喪失感がある。上巻のスピードに比べて、下巻はやや間延び感もあるが、十分面白い。

    さすがに怪しい人物が皆いなくなるので、意外な人物が犯人、という点からは真犯人は当てやすいかも。

    フランス語版を翻訳したもので、かつ登場人物の名前のルビがたびたびあって、それで読みやすいのかな。

    竹書房自体、ずいぶん久しぶり。

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    2024年02月02日
  • 忘却の河 下

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    表紙のイメージから、ホラー寄りのおどろおどろしいやつかと身構えていたが、そんなことはなく、ちゃんとミステリだった。中国のスティーヴン・キングと呼ばれているだけあって、リーダビリティ◯。面白かった。
    後半はちょっと大味だったかなー。

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    2023年08月16日
  • 魔王の島

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    良くあるミステリーの出だしだな、と思っていたら話が二転三転しての驚きの結末。
    二転三転具合もしっかり地に足付いてるし、結末もそれを踏まえてのものだからまあ納得だけど最後もう少し解説して欲しかったな、というのが正直な所でした。
    ある映画を思い起こしてタイトル書こうかと思ったけどネタバレになるので控えます。

    再読すると伏線が分かるかも。面白かったです。

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    2023年04月01日
  • 姉妹殺し

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    相変わらずパッとしない主人公、そして余計な伏線の数々、更には癖の強めな登場人物の面々と、正直色々思うところのあるシリーズなんだけど、全編を通して描かれている闇が非常に私好みでやめられない。

    あっと驚く結末では無かったけれど、それでも充分楽しめた。

    でも、2通のうちのもう1通は?
    ここで結ぶとはなんて殺生な!(笑)

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    2023年03月21日
  • 魔王の島

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    良くある孤島に取り残され系かと思いきや2章で予想しない展開になり、3章で真相も犯人も分かった!と思わせておいてからの4章で明かされる事件の全貌。構成がすごい。
    このミス2023海外編10位。これで10位って今年はレベル高いなあ。

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    2023年03月16日
  • 姉妹殺し

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    ネタバレ

    シリーズものの五作目とは知らず読んでしまった。おもしろかった分だけ、キャラや作風をつかみ切る前に読み終えたことを後悔。息子のエピソードとか明らかに過去作のネタバレだしもったいないことをした。

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    2023年02月03日
  • 魔王の島

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    ネタバレ

    2023.1.26
    後半は展開読めちゃって萎えたけど全体的には満足。
    ずっと不穏な感じが漂ってて好みだった。

    サンドリーヌの島での描写もっと欲しかった。

    あと、サンドリーヌの現実世界に島の住民が地域住民として出てくるけど、シモンいたっけ…?彼は架空の人物…?

    最初からもう一度読んだ方がハマれそうだな、、

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    2023年01月27日
  • 魔王の島

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    疎遠だった祖母の訃報を突然受け、彼女の住んでいた島に向かうサンドリーヌ。
    ・・何を書いてもネタバレになりそうでなかなかに難しい。
    章ごとに二転三転する展開がなんとも興味深い。
    ただ、自分はミステリをあえて推理せずに作者の用意した驚きをそのまま受け取りたいという読み方をするんですが、ちゃんと推理したい人にとってはどうなんだろうな?賛否ありそうなラストだなとは思いました。推理できるのかな?あのラスト。そんな伏線というか材料提示されてましたっけ??
    まあ自分はとても楽しめました。それだけで充分だな。

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    2023年01月16日