坂田雪子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
セルヴァズ警部は病気療養中。ホテルの鍵が送られてきた。そこで女性が自殺していることが分かる。何者かが自殺ではない、捜査して欲しいと思っているのだろうか・・・クリスティーヌはラジオのキャスター。自殺するという人から手紙が来た。局には自殺を放置したと非難の電話、そして、セクハラメールを送ったと糾弾されるが、送った覚えはない・・・
翻訳ミステリーシンジケートの書評七福神の選ぶ今月の一冊で多くの人が選んでいたが、正直それほどではなかった。
何者かが何らかの理由で、人を自殺させようとする。それは誰なのかについては意外性があって面白い。がどんどん追い詰められていく様もなかなかにスリリング。だけれど、な -
Posted by ブクログ
フランスのミステリー作品、初めて読みましたが面白かった。前半わりとモサモサしてるんだけど、パトリックという真打ちが登場してから、加速度をつけて悪夢さながらの頭脳戦が進んでいきます。悪人VS悪人の構図は平山夢明が好きな人にはフィットするかも。同様に、タランティーノが監督したらさぞ面白かろうと思ったのですが、エピローグまで読むとちょっとテイストが違うかな、どちらかというとデヴィッド・フィンチャーかなと感じました。こういう終わり方はフランスっぽいというか。これも一種のピカレスクロマンなんでしょうね。フランス国内で色々賞を取っている作家さんなので、是非他の作品も読んでみたいです。