坂田雪子のレビュー一覧
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第二次世界大戦前のベルリン。ヒトラーが台頭しゲシュタポが街を仕切る時代に、上流階級の妻達が凄惨な状態で殺される事件が相次いだ。彼女らは精神科医ジーモンの顧客で大理石の男の夢を見ていた。親衛隊大尉のフランツは上官から秘密裡に犯人をあげる様命じられる。フランツの父が入院している精神病院の院長ミンナはある夜に大理石の仮面の男に襲われ親友が殺される。奇しくも同じ犯人を追う事になった3人は上官には内緒で事件を一から洗い始め、第一次対戦で顔を無くした人物にターゲットを絞る。
500ページの大作だが、場面転換の速さや3人のそれぞれの生立ちなど、飽きさせない。しかも、怖いのは殺人者でなくて、ゲシュタポの存在。 -
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ネタバレ人生って、ときにはその人にふさわしくないこともあるから
118ページ
なかなか面白い表現だと感心したものだが。
面白い!この話。でも、猫好き、ドイツ好きな人には思い切り嫌な話だからご注意。最後まで読めば良かった、になるけれど。
思い切りネタバレなうえに書き殴りなので、ご了承ください
はじまりは2019年現在の大学の講義。1949年の事件と1986年の出来事が交互に語られ、物語の真相に迫っていくと思いきや。
中盤くらいでなんだありきたりの実験かい、と一気に詰まらなくなった、と感じたのだが、その後また怒涛の展開に。
胸糞悪い。
10人の罪なき子供が殺されても、あ、そうなのへー、だけれど罪 -
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ネタバレかつて、魔女だと糾弾された女性達が殺された山。その麓に、実業家が私財を投じて作り、管理する小さな村があった。そこの警察に、新しく署長のジュリアンが赴任。平和な村だと聞いていたのに、立て続けに死亡事件が起こる。ジュリアンと部下たちは解決のために奔走するが、その部下たちも‥。
村人や、ジュリアンの部下たちの死に様がコワイ。みな、聞こえるはずのない声を聞いていた。殺された魔女たちの呪い??と、見せかけて、驚天動地の仕掛けが明かされる。全ては実業家が、脳の病気の娘を治すために仕組んだ、壮大な劇場だったのだ。現代の医科学であんなことが可能なのか?は置いといて、愛する娘のためとはいえ、この実業家の情熱は -
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ネタバレじわじわとしたホラー感を楽しみつつ年号にも気を付け(年号のない段にも気を付け)、急に不条理な展開になったな? と思ったら合理的な説明をつけて一旦納得させておいて……とまあ忙しいお話。「筋の通らない部分のある話を聞かされる話」自体は筋が通っているものだから、まあしっかりと騙されかけた。いくらなんでも都合がよすぎる気がする上に生きていたならどうしてその後何の音沙汰も、と思ったところで最後のオチ。映画「ライフ・オブ・パイ」や何か他作品を思い出す気がするのだが、さてあの作品の名前は何だったか。そもそも本当にそんな作品があったろうか。ドグラ・マグラではないと思うのだが。
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かつて魔女裁判が行われていた村で起こった事件… 人間の醜さと情念を禍々しく描くミステリ #魔女の檻
■あらすじ
かつて魔女裁判が行われていたとされる村に、新任の警察署長ジュリアンが赴任されてきた。到着してまもなく青年が死亡する事件が発生、さらにその後も住人達が不幸な出来事に見舞われていく。
警察の部下たちと一緒に事件解決に奔走するも、幽霊、幻聴、謎の言葉が聞こえるなど、不可思議な現象に吞み込まれてしまう。この村では一体何が起こっているのか…
■きっと読みたくなるレビュー
序盤から不穏な空気に包まれるこの感じ、なんか怖いんですけど…
舞台はかつて魔女と間違われた女性たちが多数殺害された村 -
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ネタバレ評判通りの名作だ。とはいえ、ネタバレなしでは紹介が非常に難しい。
というのも、紹介文にあるような「魔王の島」というのは(作品内の)現実ではないから。
キーワードは「心の避難所」。
衝撃体験から逃れるために人間は心に避難所をつくるのだが、その避難所をつくるという精神的治療の行為すらも物語に織り込んだ避難所の構築が、本作で展開される「事件」だった。これが真相。
似たような印象を受けた日本作品として
貫井徳郎「慟哭」
乾緑郎「完全なる首長竜の日」
山田正紀「ミステリ・オペラ 宿命城殺人事件」
が思い浮かんだ。
エンタメとして申し分なし。 -
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ネタバレさすがの文章の美しさだし、セルヴァズの過去なども丁寧に描かれている。ああ、昔からこうなんだ、とくすっとしたり、お父さんとの確執にも一旦区切りがついてしんみりしたり、物語としては豊かだし中身は濃厚。
シリーズ大ファンとしては満足なのだが、すこし物足りなさも。なんでだろう?
死体の数は多いけど、シリーズ特有の残酷さがあまりなかったからだろうか?それともあの人の不存在?
それもきっとあるんだけど。
多分、丁寧に過去を描いて掘り下げ、過去と現在のクロスする事件などをなぞって進んだ結果、現在のメンバーがあまり登場しなかったから、かなあと思い至る。
マルゴも電話でちらり、エスペランデューやサミラも