松崎有理のレビュー一覧

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    SFを得意とする著者の5つの短編と1つの掌編。

    表題作もよかったが,それよりも私は『たとえわれ命死ぬとも』に惹かれた。

    それは「動物実験禁止国際法」が成立した世界での「実験医」という職業の物語。


    動物愛護の観点から,世界中で動物実験が禁止された。
    医学の進歩に実験は欠かせない。しかし,その実験を人間以外の動物で行うことができなくなった。そのため,その実験は人間の身体で行うしかない。

    もちろん,人体実験は自発的に行われるべきであり,強制はされることはない。そして,被験者はその実験についてきちんと理解している必要がある。つまり,

    「これらの条件を満たす者とは,実験を計画する医師自身にほ

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    2018年06月29日
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    科学系SF短編集。最初は報われない話が続いて挫折しそうになった。特に「たとえわれ命死ぬとも」。自らが人体実験の被験者となる実験医、という設定からしてすでに切ない。

    唯一救われたのは表題作の数字が理解できない障害を持った男の子の話。天才的な頭脳を持ちながら、全く数学を理解できないことを必死に隠している。その彼が、ある幽霊との出会いで大きく成長していく。
    男の子の強さや、数学だけでなく生き方をも教えてくれた幽霊、障害に気づいて真摯に関わってくれる先生。それぞれに勇気づけられる温かい物語。

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    2017年11月17日
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    帯に「新感覚の理系ホラー誕生」とあるけど、そういっちゃうとへんにジャンルを狭めてもったいない。ドライでありウェット。6編の短中編集のうち書き下ろし3編がよかった。特に表題作はいい話でした。

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    2017年09月03日
  • 代書屋ミクラ

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    短編集「あがり」からのスピンオフ。研究と論文にまつわるお話ですが、主人公ミクラの片思いと失恋の話とも言えます。
    このお話は固有名詞があまり出てきません。あえて固有名詞を使わずに書かれているのが、なんだか楽しい。

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    2016年05月12日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    みんな自分勝手→青春の締めくくり→ジェンダー逆転感→とんでもねえ飛び道具→タイトルに偽りあり→雰囲気最高だけどこれ以上長いと読み続けられないだろう文体。
    5目当てで読んだのだが1と3は構造も似ている気がする。4はあまりにも異物でげらげら笑ってしまった。2は佳作というかうまいことまとまっており後味はいちばんいい。6はさすが海外に飛び出してるだけあって旅感が強く、トリにふさわしかった。

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    2026年03月14日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    2026/2/14
    読み終わって、これは何のアンソロジーやっけ?ってタイトル確認したくらい共通点が感じられなかった内容。
    最初の方どんなんやったっけ?と見返したらどれも面白かったのに読み終わっての印象がそう盛り上がってなかったのは最後がしっとり終わったからかしら。
    あと本開けた瞬間「字ぃ小っちゃ!」ってなった老眼。
    まだ読める。

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    2026年02月15日
  • あがり

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    科学系のSFを楽しみにして読むと、期待していたものと違うものをお出しされるような本。
    ある北方の街の大学を中心に繰り広げられる日常。そのなかに数欠片のSF要素や不思議系要素が添加されている感じ。

    SFというより、日常ものとして読んで楽しかった。

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    2026年01月23日
  • 駅と旅

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    女性が主役のアンソロジーかなと思ったけど違った。
    題名は『駅と旅』だけどあまりそういう感じはしない。

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    2026年01月11日
  • 駅と旅

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    きっかけは、君嶋彼方さん。前に読んだ事があり、別の作品を読みたくて手に取った。特に「明洞発3時20分、僕は君に撃たれる」がよかった。最初にタイトルを見たはハテナマークが浮かんだ。でも、テンポよく話が進んでいくし、女優さんの考え方とか行動力がすごく好き。最後のシーンはスカッとして読んでいて気持ちが良かった。額賀さんの別の作品も読みたい。

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    2025年12月21日
  • 山手線が転生して加速器になりました。

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    山手線を円形加速器に見立てて、しかも自我まで持ってるって発想がユニークすぎます

    全編に漂う「パンデミック後の別世界」も興味深くて、今は当たり前にあるものが存在しない世界にワクワクしました

    でも現実ってそこまでドラスティックには変わらりませんよね

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    2025年12月12日
  • あがり

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    2025-10-25
    この方、てっきり数学系の人だと思ってたけど、生物系の人だったのね、ということで、本作は「リアル」な研究生活を背景にした、ちょっと不思議な話がてんこ盛り。わりとビターな読み応え。解説を読むまで、大きな仕掛けには気が付きませんでした。

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    2025年10月25日
  • 駅と旅

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    タイトル通り、
    「駅と旅」をテーマにしたアンソロジー。

    外れのなさそうなテーマだったことと
    松崎有理さんの作品が読みたくて読んだけれど、
    作家陣が合わなかったのか、
    このテーマと短編のかみ合わせがよくなかったのか
    あまり楽しめなかった。

    主目的だった松崎さんの作品は
    この本に馴染んでいたかは別として、
    個人的には面白かったので
    その点で価値は十分あった。

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    2025年09月30日
  • シュレーディンガーの少女

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    シュレディンガーの猫、を初めて知ったのは小学生か中学生の頃で、偏屈な友達が教えてくれたが以来十年そこそこ経てもあまり理解できていない。
    SF小説はそこまで得意ではないが、タイトルと表紙に惹かれジャケ買い。ぽつぽつと読み進めた。
    僕がもっと理系脳であれば楽しめたんだろうなという部分はあるが、それぞれの話の根幹は通っており、様々な風景での想像しえない文化が示されている。
    ただ、古くは数学が禁止されている十何世紀の世界、新しくは1京年という時間が1時間と同じ程度に使われる世界とかなりの飛躍があり少しついていくのは難しかった。

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    2025年09月05日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    毎年同じ日に弁天島駅の入場券を購入している恋人が突然いなくなり、その日に弁天島駅へ向かう一話目。
    私は自分を高く見せるような嘘を吐く人はものすごい勢いで冷めてしまうだろうな。

    東京駅が戦闘ロボットになる突然のSFには危うく振り落とされそうになったけど、段々二人を応援する気持ちがうまれた。私は結構好き。

    北海道にある夫の実家へ、義姉妹で乗り込む話も良かった。一緒に過ごすのに心地よい自分になれたらいいなあ。

    額賀さんの明洞の話も良かった。おさまるべきところへおさまった。

    最後の話でポルトガル行きたくなった。なんだろう、読んでいてイメージするポルトガルの雰囲気がすごく良かったな。

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    2025年08月20日
  • 駅と旅

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    タイトルの通り、駅と旅をテーマにした6人の作家によるアンソロジー。
    と言いつつもテーマの縛りは緩めで、アンソロジーとしての統一感は中途半端な印象。

    始めの2編、『きみは湖』と『そこに、私はいなかった。』は、いずれも若い女性を主人公にした青春小説。他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、どことなく尖った感性が仄かに感じられて悪くない。
    次の『雪花の下』は、自意識過剰で家族との関係を壊しかけている中年女性が正気を取り戻していくお話。よくある話ではあるが、旅に同行する義妹の造形が絶妙でなかなか面白い。
    ここまでは連作の雰囲気が保たれていたのだが、次の『東京駅、残すべし』で一変。ぶっ飛んだ世界観と作

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    2025年07月27日
  • 駅と旅

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    短編集6篇
    行方不明の恋人を探す弁天島「きみは湖」砂村かいり
    行けなかった甲子園「そこに、私はいなかった」
    実家に帰った夫を迎えに行く札幌「雪花の下」君島彼方
    付喪神の調伏,唐津「東京駅,残すべし」松崎有理
    不倫報道と無差別殺人,韓国から羽田空港,額賀澪
    祖父の形見のアズレージョ,ポルト「辿る街の青い模様」鳥山まこと

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    2025年07月22日
  • 駅と旅

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    旅=いわゆる旅行という話ではなく。

    駅が、お話ひとつひとつに登場する彼らの、人生の岐路的役割を果たしている。
    旅は、あの時の、まだ整理できていない気持ちに自分なりの決着をつけることであり、自分のこれからのために必要なこをを見つめることであり、心の旅でもある。

    アンソロジーになっているので、普段は手を出さないSFものが読めたりしたので、良い経験になった。
    自分に身近な駅も登場したりと、楽しかった!

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    2025年07月14日
  • シュレーディンガーの少女

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    ディストピア×ガールがテーマの短編集。
    各話設定が面白い。お気に入りは太っていたらだめですか?とシュレーディンガーの少女。
    SF読み慣れていたら、もっと楽しめたのかもしれない。設定が面白そうだと読む前からハードルを上げてしまった。

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    2025年07月11日
  • 駅と旅

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    1作目を読んだ。ミステリーで話に引き込まれる。
    ただし、文字が小さすぎて2作目から読むのをあきらめた。
    内容が良かっただけに残念!

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    2025年05月27日
  • 駅と旅

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    「駅と旅」というタイトルは旅好きには、とてもそそられるタイトル。しかも、電車旅なので、程よいスピード感が良かった。
    いわゆる旅ではなく、もうちょっと非日常な旅が描かれていて、ドラマティックなものが多い。
    好みだったのは、朝倉広景さんと君嶋彼方さん。
    誰かを追いかけて行く旅。したことはないけど、なんとなく憧れる。

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    2025年05月22日