松崎有理のレビュー一覧

  • 駅と旅

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    タイトル通り、
    「駅と旅」をテーマにしたアンソロジー。

    外れのなさそうなテーマだったことと
    松崎有理さんの作品が読みたくて読んだけれど、
    作家陣が合わなかったのか、
    このテーマと短編のかみ合わせがよくなかったのか
    あまり楽しめなかった。

    主目的だった松崎さんの作品は
    この本に馴染んでいたかは別として、
    個人的には面白かったので
    その点で価値は十分あった。

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    2025年09月30日
  • シュレーディンガーの少女

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    シュレディンガーの猫、を初めて知ったのは小学生か中学生の頃で、偏屈な友達が教えてくれたが以来十年そこそこ経てもあまり理解できていない。
    SF小説はそこまで得意ではないが、タイトルと表紙に惹かれジャケ買い。ぽつぽつと読み進めた。
    僕がもっと理系脳であれば楽しめたんだろうなという部分はあるが、それぞれの話の根幹は通っており、様々な風景での想像しえない文化が示されている。
    ただ、古くは数学が禁止されている十何世紀の世界、新しくは1京年という時間が1時間と同じ程度に使われる世界とかなりの飛躍があり少しついていくのは難しかった。

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    2025年09月05日
  • 駅と旅

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    ネタバレ

    毎年同じ日に弁天島駅の入場券を購入している恋人が突然いなくなり、その日に弁天島駅へ向かう一話目。
    私は自分を高く見せるような嘘を吐く人はものすごい勢いで冷めてしまうだろうな。

    東京駅が戦闘ロボットになる突然のSFには危うく振り落とされそうになったけど、段々二人を応援する気持ちがうまれた。私は結構好き。

    北海道にある夫の実家へ、義姉妹で乗り込む話も良かった。一緒に過ごすのに心地よい自分になれたらいいなあ。

    額賀さんの明洞の話も良かった。おさまるべきところへおさまった。

    最後の話でポルトガル行きたくなった。なんだろう、読んでいてイメージするポルトガルの雰囲気がすごく良かったな。

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    2025年08月20日
  • 駅と旅

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    タイトルの通り、駅と旅をテーマにした6人の作家によるアンソロジー。
    と言いつつもテーマの縛りは緩めで、アンソロジーとしての統一感は中途半端な印象。

    始めの2編、『きみは湖』と『そこに、私はいなかった。』は、いずれも若い女性を主人公にした青春小説。他愛もないと言ってしまえばそれまでだが、どことなく尖った感性が仄かに感じられて悪くない。
    次の『雪花の下』は、自意識過剰で家族との関係を壊しかけている中年女性が正気を取り戻していくお話。よくある話ではあるが、旅に同行する義妹の造形が絶妙でなかなか面白い。
    ここまでは連作の雰囲気が保たれていたのだが、次の『東京駅、残すべし』で一変。ぶっ飛んだ世界観と作

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    2025年07月27日
  • 駅と旅

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    短編集6篇
    行方不明の恋人を探す弁天島「きみは湖」砂村かいり
    行けなかった甲子園「そこに、私はいなかった」
    実家に帰った夫を迎えに行く札幌「雪花の下」君島彼方
    付喪神の調伏,唐津「東京駅,残すべし」松崎有理
    不倫報道と無差別殺人,韓国から羽田空港,額賀澪
    祖父の形見のアズレージョ,ポルト「辿る街の青い模様」鳥山まこと

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    2025年07月22日
  • 駅と旅

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    旅=いわゆる旅行という話ではなく。

    駅が、お話ひとつひとつに登場する彼らの、人生の岐路的役割を果たしている。
    旅は、あの時の、まだ整理できていない気持ちに自分なりの決着をつけることであり、自分のこれからのために必要なこをを見つめることであり、心の旅でもある。

    アンソロジーになっているので、普段は手を出さないSFものが読めたりしたので、良い経験になった。
    自分に身近な駅も登場したりと、楽しかった!

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    2025年07月14日
  • シュレーディンガーの少女

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    ディストピア×ガールがテーマの短編集。
    各話設定が面白い。お気に入りは太っていたらだめですか?とシュレーディンガーの少女。
    SF読み慣れていたら、もっと楽しめたのかもしれない。設定が面白そうだと読む前からハードルを上げてしまった。

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    2025年07月11日
  • 駅と旅

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    1作目を読んだ。ミステリーで話に引き込まれる。
    ただし、文字が小さすぎて2作目から読むのをあきらめた。
    内容が良かっただけに残念!

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    2025年05月27日
  • 駅と旅

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    「駅と旅」というタイトルは旅好きには、とてもそそられるタイトル。しかも、電車旅なので、程よいスピード感が良かった。
    いわゆる旅ではなく、もうちょっと非日常な旅が描かれていて、ドラマティックなものが多い。
    好みだったのは、朝倉広景さんと君嶋彼方さん。
    誰かを追いかけて行く旅。したことはないけど、なんとなく憧れる。

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    2025年05月22日
  • シュレーディンガーの少女

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    あまりSFに手が伸びることはないのだがタイトルに惹かれ、概要を読んで購入
    とはいえ、これ系のタイトルも増えているので創元レーベルへの信頼が大前提
    どうもはじめましての著者

    「六十五歳デス」
    主人公の職業は何かというミステリー要素は楽しめたか、結末はやや尻すぼみな印象
    シンプルなタイトルは○

    「太っていたらだめですか?」
    これも途中までは期待感を持ったけど…
    前の作品と共通するキーワードがあって、連作集好きがくすぐられる点は○

    「異世界数学」
    数学とはー
    興味深いポイントはあったが話が長い
    斜め下エンド

    「秋刀魚(さんま)、苦いかしょっぱいか」
    たった50年で塩焼き秋刀魚の情報が消えすぎ

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    2025年05月17日
  • イヴの末裔たちの明日

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    2025-04-09
    注目のリケジョ作家短編集。表題作はもちろんだが、やはり最も長い「ひとを惹きつけてやまないもの」が数学女子の面目躍如たる力作。「まごうことなき」ではこういうのも書けるんだ、という広がりを楽しめる。

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    2025年04月09日
  • シュレーディンガーの少女

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    近未来が舞台のSF短編集。
    「秋刀魚、苦いかしょっぱいか」が一番好きだなー。こんなに調べるのが簡単な時代になるのかな。この頃には自分もひいおばあちゃんと同じくらいの年齢なんだろうか。
    あとは「異世界数学」も面白かった。

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    2025年04月02日
  • シュレーディンガーの少女

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    近未来設定でブラックだけどコミカルにも感じたSF理系短編集。
    理系なんで専門的な用語や数式がドンドン出てくるが其の辺はわけが分からないので読み飛ばす。ついていける所だけ読む。

    六十五歳デス
    65歳なると死ななければならない世界。
    これから高齢化が進む日本として適用してもいいんじゃないかと思ってしまう自分はサイコなんかと思ってしまう。
    逆に終わりがわかる分一生懸命に生きそうなんだけどな。全然受け入れられる。その歳になったら慌てはじめそうだけど。

    太っていたらだめですか
    こちらもデブであったら社会的に抹殺される世界。メタボの自分にも当てはまる。でもバカバカしくて笑えた。オチはブラック。

    異世

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    2025年04月02日
  • 山手線が転生して加速器になりました。

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    「山手線が転生して加速器になりました」
    「未来人観光客がいっこうにやってこない50の理由」
    「不可能旅行社の冒険 -けっして行けない場所へ、お連れします」
    「山手線が転生して一年がすぎました。」
    「ひとりぼっちの都会人」
    「みんな、どこにいるんだ」
    「総論 経済学者の目からみた人類史」
    「付録 作中年表」

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    2025年03月25日
  • シュレーディンガーの少女

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    悪くはない。
    短編集。
    名前から当初は女性に来たかと思っていたけど男性の作者さん。
    理系的な匂いが常にある。
    共通の背景があるし一続きの世界なのはわかるけど簡単にふれられるだけでもったいないように感じた

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    2025年01月31日
  • シュレーディンガーの少女

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    ネタバレ

    奇想天外な設定が勝負のSF短編。
    1.65歳デス:95%の人間が65歳の誕生日の前後半年で死亡するという設定が一番よかったがストーリーはいまいち。死亡時期がある程度きまっていたら、やりたいことリストは鉄板。
    2.太っていたらだめですか?:太っていたら生きる権利はない?という設定は2番目に良かった。ストーリーはスラップスティック
    3.異世界数学:2次方程式の解の公式から展開するストーリー。数学好きなら良い小説かも
    4.秋刀魚、苦いかしょっぱいか:未来の秋刀魚料理のレシピはこうなるのかとううなる。ストーリーは一番好き
    5.ベンローズの乙女:回転ブラックホールからエネルギーを吸い上げる種族もブラック

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    2024年12月16日
  • 山手線が転生して加速器になりました。

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    2024-11-24
    タイトルからバカSFかと思っていたが、なかなかどうして。
    知への信頼と憧憬に満ち溢れた、壮大にして希望に満ちた短編群。決して幸せなだけでは無いところにも矜恃を感じる。
    そして数多くのイースターエッグが嬉しい。映画、小説、物理学者、数学者。こういう遊び心もたまりません。

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    2024年11月24日
  • 山手線が転生して加速器になりました。

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    山手線が加速器に!というだけでジャケ買いならぬタイトル買い。
    パンデミック後の世界、すごいことになってる…

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    2024年10月18日
  • シュレーディンガーの少女

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    ネタバレ

    「ディストピア×ガール」短編集。

    様々なディストピアの世界でたくましく生きる女性たち。

    とくに以下の二作品が好きだった。

    「異世界数学」
    数学嫌いのエミが、なんと数学が禁じられた世界に迷い込む。

    私は数学が苦手なため、著者は苦手な人のためにも分かりやすいようにと工夫したそうだが、数学に関しての描写はよくわからず正直ななめ読み…笑
    けれども、現実世界は数学でできている!ということを実感させられました。

    「シュレーディンガーの少女」
    自分が選択した世界とそうでない世界があって、それぞれの世界には違う選択をした少しずつ違う自分が住んでいて…なんていう解釈がおもしろかった。

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    2024年05月31日
  • シュレーディンガーの少女

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    SF小説は恐らく初挑戦?だったかも。「六十五歳デス」や「異世界数学」は設定が面白かっただけに、もっと物語を広げて、長編で読みたい気持ちになった。秋刀魚の話も良かった。
    最後の2編くらいは、話がなかなか理解できないところもあったので星3

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    2024年05月07日