シュレーディンガーの少女

シュレーディンガーの少女

946円 (税込)

4pt

BMIを理由に会社を解雇された主人公の元に、政府からダイエット企画の参加者に選ばれたという通知が届く。それは“敗者は死なねばならない”というルールのデスゲームだった(「太っていたらだめですか?」)。すべての人は例外なく、65歳の誕生日を迎える前後で死ぬ。64歳になった紫は、人生の目標をほぼ達成していたが、スリの子どもから被害に遭いかけ、追いかけていったすえにその子を手元に引き取ることに……(「六十五歳デス」)。さまざまなディストピア世界を生きのびる、パワフルで勇敢な女性たちの物語。あとがきに自作解説を含む。/【目次】六十五歳デス/太っていたらだめですか?/異世界数学/秋刀魚、苦いかしょっぱいか/ペンローズの乙女/シュレーディンガーの少女/著者あとがき

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シュレーディンガーの少女 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年12月29日

    爆発的ではないけどジワジワおもしろい佳作揃い=かなり好みの面白さ。

    この本を読まない世界、まだ読んでいない世界...どうなってるのかな。

    本筋と全く関係ないけど、高校の描写が完全にあの場所でニヤリとしてしまった。

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    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    はじめましての作家さん
    タイトル通りめっちゃ好物の理系ディストピアです。
    しかも、シッカリ物理学や数学を題材にしているのに、お話として成立していて楽しかった。
    作者はこれまで男性主人公ばかり書いていたのに、この作品では全員女性主人公にしてトライしたそうです。
    ディストピア✕少女✕理系=面白い
    を、松...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月06日

    満足度高めのSF短編集。SFぎらいでも読めた!どころか引き込まれた!

    ・六十五歳デス
    完全ディストピアの世界観に強おばあちゃん入れて、漫画映えすごそう。読んでる間すごく脳内で映像化できた。紫さんかっこよすぎる。

    ・太っていたらだめですか?
    いちばん血なまぐさいのに友情エンドでよし、とはならない。...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月28日

    ディストピア×ガールがコンセプトのSF短編集。最初の65歳で確実に死が訪れる世界で恰好良い老女が少女と出会う「65歳デス」や肥満者が公開デスゲームに強制的に参加させられる2話目「太っていたらだめですか?」はそうSF色は強くないけど、最終話の表題作と1話前の「ペンローズの乙女」は結構濃いSF。頭使った...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月31日

     未来の日本。はたまたパラレルワールドのニポーンか。いづれもディストピア世界を生きる女性を主人公にした短編集で、佳作ぞろいと言ってよいだろう。

     特に気に入ったのは、最初の「六十五歳デス」と最後の「シュレーディンガーの少女」。どちらも生と死を扱っている短編である。味わいと余韻を残す作品。

     著者...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月10日

    もしかして松崎有理(単独の本)を読んだのは初めてじゃないかな。これまで各種アンソロジーで、単発の短編を読んだことはあるが、一本筋の通ったテーマ(ディストピア×少女)で文庫本に纏めたことは実に興味深い。

    プロフィールを見たら、なんと大学の後輩だった。しかも水戸一高出身とは王道の進学コースだな。理学部...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月24日

    ディストピア小説です。共通の世界の様々な時代で物語を作っています。決してやさしくない世界。その中で生を模索するそんなお話たちです。
    個人的には巻頭作の「六十五歳デス」が好きかな。65歳くらいでもれなく人が死んでしまう世界。技術が継承されずに世界が衰退してく様がリアルです。

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    Posted by ブクログ 2023年07月27日

    ★なんでも早めに引退するのが好きでね(p.40)

    [○]「六十五歳デス」/カッコいいおばあさん/人口減らすため六十五歳前後で死ぬ人工病原体/六十五歳までにしたいことリスト/喫煙率増加/死の恐怖を癒す無免許医/自分と同じ痣のある少女を引き取る/少女との心の交流。

    [△]「太っていたらだめですか?」...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月17日

    個人的には『ペンローズの乙女』がお気に入り。
    視点が行き来するので最初は面食らったが、収束していくのが気持ちよかった。皮肉なラストも切れ味抜群。

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    Posted by ブクログ 2023年02月26日

    SFの短編集で、作り込み度の高いSFというより、簡単なタラレバの世界観で一話一話構成されていると感じられる小説だった。SF小説の導入として読むのにおすすめです。

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