谷瑞恵のレビュー一覧
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初の短編集。
最初の話は、まだエドガーと出会う前のリディアの淡い恋物語かと思っていたら、まだ「伯爵と妖精」の構想が固まる前のお話だったと知ってビックリ。
なるほど~。
この辺からダネルさんのイメージとか来ているんでしょうか。バイオリニストだし。
そしてずっと知りたいと思っていたケルピーとリディアの出会いのシーンが。
ケルピー弟と人間の女性の恋がこういうものだとは思わなかったけど、とても幸せになって欲しい二人です。
にしてもこの頃のケルピーから考えると、彼も変わったよなぁ。
うん、弟ほどじゃなくても、彼も充分変わり者のケルピーです。
そして残り二編はエドガーとリディアのお話ですが、ラストの話 -
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アーミン再登場。
セルキーとなった彼女に、複雑な心境はありますが、どこか人としての感覚が希薄になった彼女に、彼女の為にもちっょとだけ安心している部分もあったり。
しかしアーミンがこんなにもリディアを買っていたんだなー。
ちょっとばかりオカルト色が強い一冊でした。
交霊とかとはまた別に。
ユリシスやジミーのせいかもしれないけど。
本編でその二人の行く末と絆を知ってしまった今となっては、いろいろと複雑。
それとは逆に、少しずつ人らしくなっていくレイヴンがすごく嬉しいです。
にしても毎度命の危機に瀕するリディア。
盛り上がり的には正しいけど、続けて読むと、ちと異常と思う。
自ら危険に飛び込むエド -
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ポール初登場。
そして「朱い月」とエドガーが協力体制になる話です。
エドガーを救う為に、ケルピーと共に妖精界へ行くことを了承するリディア。
そのリディアを取る戻す為のエドガーの方法がらしかったです。
いやいやいや、エドガーですなぁ。
しかしケルピーが美形であることを久々に思い出しました。
最近そう言う描写がなかったので、すっかり忘れておりました。
ビジュアルだけだったら、エドガーよりケルピーが好み。
そういう人は案外多いと思う。
王子タイプより、アウトサイダーに惹かれるタイプよね。
とにかく、バタバタの結果の婚約成立です。
相変わらずさくさく読めました。 -
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続けて再読。
登場人物もちょっぴり増えましたが、まだまだと言う感じ。
この頃からエドガーの過去の片鱗がリディアにも分かってきたりして、シリーズが始まった、という感じですね。
妖精とのvsもあったりして、基本的なシリーズのスタイルが出来上がっている感じ。
レイヴンがまだ自分の感情をどう処理したらいいのか分からない感じが、懐かしい。
にしても18歳て…!
私、14歳くらいだと思っていたよ。
じゃあアーミンて20歳くらい?
エドガーは23歳くらいなのかな。
…いや、20歳そこそこだろう。
リディアはまだ10代だろうし。
一番の衝撃はそこでした。
あれ?続けて読んだからハッキリしないけど、1巻の -
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つい勢いで再読中(笑)
どーすんだよ、現在未完で26巻まであるのに…(笑)
ということで、クライマックス直前の展開に、最初の頃のリディアとエドガーがどんな感じだったっけと思って再読中です。
読み返してみて思うのは、アーミンってここで死んでたっけ!?ということでした。
もうちょっと先、何巻か進んだイメージでした。
そしてエドガーとリディア、両方のキャラに、16巻まで進んでブレがないこと。
うーん…キャラは最初から相当固まっていたんだろうなぁ、素晴らしい!
私は「魔女の結婚」から谷さんに嵌っていたので、「魔女の結婚」の後半のさまざまな伏線の回収などなどに目を奪られた口。
その上、世界観も非常 -
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ネタバレ読んだつもりになってましたが、その前で止まっていましたねw
プリンスの組織を内部から壊滅させるため、エドガーは単身組織へ。リディアは彼のいない伯爵家を取り仕切り、残った仲間と共にエドガーを探しつつ、妖精国を目指します。互いが離れても、必ず気持ちが通じ合っていると、信じている姿が描かれます。
エドガー、本当に人間的になりましたね。虚無的だったところがずいぶん変わったと思います。
組織も黙っているわけではなく、前の巻で、ナックラヴィーを放ったテランはリディアを狙って、彼女たちが船に刺客とも言うべき妖精を送り込み、リディア達が仲間割れして殺し合うよう罠をはります。
一方ユリシスもエドガーと接 -
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プリンスを封じる為に13歳からの記憶を失ったエドガー。もう一度恋に落ちる……と言ってはいたけれど。。。読み切り「ラストダンスはあなたと」「しあわせのまほう」も収録。
リディアが記憶喪失っていうのは以前もあったけど、ヒロインの方が記憶喪失っていうのはよくあるパターンだけど、タラシの恋人の方が記憶を失うっていうのは、こ、これは予想以上に萌えだった……! 記憶なんかじゃなくて(決していやらしい意味で無く)体が覚えているんだろうなあ、二人が惹かれあったということを。「恋よりもおだやかに」とタイトルにあるように、より深くて揺るぎない「愛」を感じてじーんとしました。続きどうなるんだろうなあ。
読み切り -
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文庫は旅行用、と取っておいた挙句、一年も放置してしまった…。
物語もいよいよ佳境です。
ブリンスを装い、組織に身を投じたエドガーとは、もうある程度の決着がつかないと会えないんじゃないかと思っていただけに、ちょっと驚きの展開。
それぞれの恋の行く末も、何となく見えてきた感じですが、徐々にアイテム(アイテムゆーな)も増えてきたことですし、ラストへ向かっているな、と感じました。
仔犬のエピソードは心温まりましたね。
それを拠り所にするエドガーが切ない。
それだけに、余計に仔犬の存在が引き立っていますが。
最後の最後に、プリンスとの戦いに臨むエドガー。
これ以上まだ苦しい展開が、と思うと結構しんど -
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テランの手を逃れ、再び一緒に妖精国を目指し始めたリディアとエドガー。時折自分のなかで暴れ出すプリンスを意志の力で抑えようと苦しむエドガーを、リディアは傍で必死に支える。スワンの船を降りボートに乗り込んだリディアたちは、カテーナの道しるべを目印に妖精国へと漕ぎ出す。そして念願だった妖精国上陸を遂に果たすのだが、青騎士伯爵が不在だった妖精国は崩壊の危機にあった。妖精国を救い、エドガーのプリンスとしての力を封印するため、二人はある決断をする。
伯妖も短編を含めればこれで26作目。ここまでずいぶん長かった・・・。初期の初々しいエドリディの掛け合いはあまり見られないけれど、その分互いの存在の愛おしさや -
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Posted by ブクログ
プリンスの組織にとらわれてしまったリディアは身を守るため、エドガーの子供を妊娠しているととっさに嘘をつく。しかし怪しんだテランが産婆を連れてきて・・・!?自らのなかのプリンスが半分目覚めてしまったエドガーは、組織の目を欺くため、リディアに対し思い切った行動に出るのだが・・・。エドガーとリディアが再びひとつになり、妖精国を目指すことはできるのだろうか――。
エドガーの本心がようやく分かっても、前半は結構読んでるのがつらかったです。必死でプリンスを抑えつけながらも、リディアのことを愛する気持ちがさりげない仕草や表情に出てしまうエドガーが切なくて仕方ありませんでした。どんなときも彼を信じるリディア -
Posted by ブクログ
妊娠していると偽りプリンスの組織に囚われたリディア。プリンスの影に半分囚われながらも、リディアへの想いを隠しきれないエドガー。はたして二人は再び一つになれるのか?
まだまだエドガーがプリンス化した自分を引っ張るかと思ってたけど意外とすぐに真の、リディアを愛するエドガーに戻ったなあということで一安心。三巻くらい葛藤が続くと思ってた。リディアの方も、自分自身にこそプリンスを倒す力があるということを知ったけれど、エドガーに比べたら!と乗り越えていくのがよかった。そんであばら家での一夜でははすはす……リディア妊娠したんじゃないかなと思う!(早い 前の感想にも書いたけど善と悪が一つになるのが目的だと思