みやしろちうこのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
実験小説っぽいラノベBL
読みやすく、どこかユーモラスな空気感が漂う筆致にさらに磨きがかかってきたように感じました。もちろん今回も色彩の美しさは健在です。特に角…
絵師様がまたピッタリ多謝〜 他作品でも絵師様のを拝観しておりますが、いつも溜息が漏れる美麗さに眼福眼福眼福… 表紙絵の目力が、蕩けそうな目が、また佳き!
はじめ、物語の設定に、???ばかりでして、拝読しながら、作者様は何を描こうとしているのだろう、と混乱もしました笑。鬼という日本昔話っぽいキャラを使いつつ舞台は英国。階級社会が厳然と残る英国を、鬼社会へと拝借景でしょうか? 異人を鬼と評し恐れたこともある日本史にならい舞台を外国としたとか?
え? -
購入済み
しんどい
積読していましたが、この度手を取り読み始めたところ、もういい加減にしてほしい、どっぷりハマり、睡眠時間が削られ、仕事に支障をきたしても読みたくて読みたくて、現在4巻まで読み終わりましたが、溢れる想いが冷めやらず、もう1月もずっとこうだと身体は流石にしんどいです。まだあと2巻読めることに胸が躍ります。
この不思議な世界に出会えたこと、望外の喜びでございます。 -
ネタバレ 購入済み
人間ではないものの感覚
物語は、ケリーの視点で語られ、ケリーとともに小さい窓から世界を眺めているような感覚がありました。なかなか全容がみえずもどかしいような。そこが面白いと思いました。全容が見たいが見れない。もがき続けているような。それが一般の人間の視点なのかもしれないなどと考えました。
全容を見わたせるのは、悠久な特別な存在のみ。しかしその大きな視点からでは、小さな人間の恋心を理解できないのでしょうか。自分が愛されていることを、自分が愛していることを知ることはないのでしょうか。
人間でないものの感覚。ここまで具体的に考えたことはありませんでした。それを実感できそうな作品です。しかし、神と渡り合うのは命懸けです。 -
購入済み
何回も
最初は小説投稿サイトで読みました
序盤ふたりが出会うまでも長くて、ダラダラゆっくり読み進めてましたが、出会ってから急に話が進んで面白くなります。
そこからは一気読みでした。
2回連続で読んだので、これは今後も何回も読み直すなと思い、電子書籍で購入しました
最高に面白いです
ちょっと癖のある文ですが、読み進めていくうちに作風に合っていて、逆に読みやすくなります。
おまけもあり、灰色狼目線の序盤の足弱も読めます
1冊が長く、とても楽しめます!
2巻目が気になる終わり方をしているので、2冊同時に読まれることをおすすめします! -
Posted by ブクログ
初めて読む作家様で…。
神から一方的に愛されてしまうというとんでもない話で驚きました。
騎士のケリー。
闇の祠へ向かいそこで…。
心も身体も病み療養に8年。
そして出会ったラドネイドからの隠すことの無い好意にどんどん引き込まれていってしまうのがとにかく凄い。
何故なのかが分からず、逆らう事も出来ずと。
ラドネイドの正体、訳を知るとただただケリーにとっては私からすれば可哀想でしかなく。
ラドネイドにしてみればそれは当たり前の行動であるのも分かるしと。
長い時を経てようやく「花嫁」を手に入れられたラドネイド。
ケリーの幸せは…。
天の神、地の神、闇の神と神々の関係とか中々で。
私には中々難し -
匿名
ネタバレ 購入済み『緑土なす』著者の新刊
いつもながら読み易い文体と、ユーモラスな雰囲気をそっと醸し出すのがお上手な作者様。とてもとても愉しませて頂きました。
異形の神が一つの魂に執着し追いかけ続けて数百年を拗らせた挙句の、その魂が入った器(=現世の人物)へぶつける愛の物語、と存じましたが、邂逅の初っ端は凄まじいものでした笑… いや笑えないのですが。
前作『緑土なす』でも人智を超える現象がたくさん描かれていましたが、今作『前々世から決めていた』も、作者様の想像力の質量に圧倒されながらやはり面白さに惹き込まれてしまいました多謝。
あと色が、絵画のようにまた視えるのが作者様の良さと存じているのですが、今作ももちろん健在です。前作で -
ネタバレ 購入済み
待望のコミカライズ
山奥でひっそりと暮らしていた足弱(なんて名前だ)が、都会に出てみたら自分の正体を知って…って話。
今までの常識から考えられない事が起きて、パニックになるの気の毒。
小説の挿絵の方がコミカライズされているので、違和感なく読めて幸せ。