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山奥で野人のように暮らしていた“足弱”は、初めて上京した都で、今世王レシェイヌの庶子の“兄上さま”だと発見され、宮殿に保護される。国土に緑をもたらす奇跡の力を持つ王族は、血族しか愛せない宿命。しかし流行病により、今や生き残っているのは今世王ただひとりだった。孤独のために死にかけていた今世王は足弱に夢中ですがりつき、愛を捧げる。王族命の家臣一族「灰色狼」もまた、足弱に尽くそうとする。自分が王族だとは思えない足弱は耐えられず、ついに宮殿をあとにしようとするが……。シリーズ分冊版第2巻!
※本書は分冊版です。電子限定書き下ろしショートを収録した単行本「緑土なす(1)黄金の王と杖と灰色狼<電子限定かきおろし付>【イラスト入り】」もございますので内容お確かめの上、お間違えないようご購入ください。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ 2017年06月21日
web既読ですが書籍だとまた違う印象。想像以上に書籍向きだった。
受が同性愛かつ近親相姦に激しい抵抗を持ち、長く苦悩する。BLなのに、その辺安易に片づけられていないところがよかった。
結果的に、それらを全く意に介さない攻や灰色狼たちの存在が際立ち、話を魅力的にしていたと思う。
攻は受を溺愛しているも...続きを読む
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