あらすじ
山奥で野人のように暮らしていた“足弱”は、初めて上京した都で、今世王レシェイヌの庶子の“兄上さま”だと発見され、宮殿に保護される。国土に緑をもたらす奇跡の力を持つ王族は、血族しか愛せない宿命。しかし流行病により、今や生き残っているのは今世王ただひとりだった。孤独のために死にかけていた今世王は足弱に夢中ですがりつき、愛を捧げる。王族命の家臣一族「灰色狼」もまた、足弱に尽くそうとする。自分が王族だとは思えない足弱は耐えられず、ついに宮殿をあとにしようとするが……。シリーズ分冊版第1巻!
※本書は分冊版です。電子限定書き下ろしショートを収録した単行本「緑土なす(1)黄金の王と杖と灰色狼<電子限定かきおろし付>【イラスト入り】」もございますので内容お確かめの上、お間違えないようご購入ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
web既読ですが書籍だとまた違う印象。想像以上に書籍向きだった。
受が同性愛かつ近親相姦に激しい抵抗を持ち、長く苦悩する。BLなのに、その辺安易に片づけられていないところがよかった。
結果的に、それらを全く意に介さない攻や灰色狼たちの存在が際立ち、話を魅力的にしていたと思う。
攻は受を溺愛しているものの、肝心の受がつらそうなのでHシーンに萌えはない。けれど、その物語性には深く惹きつけられた。結末まで知っているのに、後編の発売日が待ち遠しくなるほどに。
Posted by ブクログ
36才になるというのに足弱の恐れが痛ましいしまた愛おしい.灰色狼たちの忠誠心にも心打たれ,何よりただ一人絶滅危惧種のような今世王の喜びと今までの寂しさもよくわかる.登場人物が全て魅力的なのも読んでいて安心感があった.
ながいながい物語。
ずいぶん前にはまったけど…
こんなに表紙綺麗だったかな?
不思議な国の話しだったけど
しあわせより寂しい感じが印象的だったかな。