あらすじ
王族に死をもたらす“王室病”にかかった今世王レシェイヌ。王族命の家臣一族「灰色狼」は足弱も王室病に感染することを怖れ、強引に隔離する。「看病したい」と足弱がどんなに抗っても、今世王と灰色狼の意志は揺らがなかった。だが、今世王の病を知って、ラセイヌの支配に野心を燃やす男がいた。大臣カゴノオ家の長子アルゲは卑劣な手口で、灰色狼たちの手から足弱を拉致する。足弱を想い病と闘う今世王、閉じ込められた足弱、命を賭けて王族を救おうとする灰色狼の運命は!? WEB発BLノベル屈指の傑作、ここに完結! シリーズ分冊版第4巻!
※本書は分冊版です。電子限定書き下ろしショートを収録した単行本「緑土なす(2)きみ抱きて大地に還る<電子限定かきおろし付>【イラスト入り】」もございますので内容お確かめの上、お間違えないようご購入ください。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
後半は怒涛の展開。
神のごとき唯一無二の王をいだく国のもろさが、結果的に足弱の存在を危機に陥れることに。今世王だけではなく、周囲の人々たちの自らの犠牲をいとわず足弱を救おうとする姿に心震えた。そして、それらを乗り越えてなお立ちはだかる足弱の心の中にある大きな壁。超えたときに見せた、レシェイヌの鋼のように強かな想い。
萌えについては人それぞれでも、この物語性に惹かれない人はいないだろうと思わせるラスト。既読だったが、webで読んだときはなかった涙が出た。
Posted by ブクログ
ネット出だからかたまに素人っぽい行もあるんだけど、まとめかたがいちいち格調高くて、わくわくする。
エロスは濃いくて良いんだけど、受けが騒がしいのがやや萎え↓攻めが暴走するほど愛してるのは伝わってくる。
完結巻。王族しかかからない王族病にかかってしまった攻め。そして病が移らないよう離ればなれにされた受け。並行して誘拐される受け。
なんやかんやで無事祝宴!楽しませてもらいました。
灰色狼の忠誠心がもはや宗教wまぁ相手は神なのですけどね