エドガー・アラン・ポーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
予備知識なしで読んでいった。
「アッシャー家の崩壊」と「ヴァルドマール氏の死の真相」なんかは文章の凄味が感じられるようでよかった
だけど…これはポーの持ち味なのか、翻訳の具合なのか、
日本語にちょっと違和感を感じるところがあったような気もして、
さらに解説のほうでも「ん・・?」と思うところがあって
さらにポーは翻訳者いわく、修辞に特徴があるようで
はたしてこの1冊だけでポーを楽しんだことになるのか
他の翻訳と読み比べ、はたまた英語版を見てみるべきか?
ここまで「うー」となったことはいままであんまりないかも・・・個人的には翻訳のせいかな・・?と思うのですが。 -
Posted by ブクログ
エドガー・アラン・ポーは、黒猫ぐらいしか読んだことが無かった。それも高校生ぐらいの時に読んだので、暗いという印象しかない作家であった。
そして、本を読んだ感想は・・・。
正直、大して印象が無い。おもしろかったけれど、それ以上ではない。
若干うまく書かれたホラー小説を読んだ感じ。
あとがきによると、ポーの評価は、国によってまっぷたつにわかれるらしい。
イギリスやアメリカでは、「子供の書いたストーリー」とか「気味が悪いだけ」などの酷評を受ける反面、日本やフランスでは高い評価を受けている。映画の傾向などを見るとわからないでもない。白黒割り切ろうとする英米人と、割り切れない感覚がすきなフランス人 -
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Posted by ブクログ
阿部保訳のエドガー・アラン・ポー。
日夏耿之介訳よりも平易な訳であるが、かといって現代に即した口語で読みやすいという訳でもない。
(1956年発行だそうである)
死んだ妻への哀惜が込められた詩が多く、「大鴉」はまさに絶唱であるが、一方でポーの詩における美少女達は容姿も画一的で人格も希薄であり、ただロリータ・コンプレックス的に若いということが強調され、単なる「恋愛詩のための道具」「ポーの中の美少女のイデア」に貶められているきらいがないでもない。
ポーが十三歳年下の妻を早くに亡くしたということを踏まえると不適切な言葉ではあるが、私の眼には、純愛に名を借りた物言わぬ死せる美少女に対する一種偏執狂的