エドガー・アラン・ポーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
エドガー・アラン・ポーの短編集。
なぜかこの人の文には惹きつけられるものがある。
以下ネタバレ。
黄金虫 ★★★
黄金の虫を見つけたことから発展してキャプテンキッドの宝を見つけ出すといったストーリー。冒険心からワクワクさせられる。暗号の解き方や骸骨を利用した宝のありか探しなど描写が面白い。
ヴァルドマール氏の死の真相 ★★★★
人の臨床の際に催眠術をかけたらどうなるかという話。最終的に死んでいる体から催眠術を解くと体が腐っていく。なんというか発想と描写に脱帽。
赤き死の仮面 ★★★
世の中には悪疫「赤き死」が蔓延していた。そこでプロスペロ公は千人を宮廷の中に住まわせ、宮廷には高い城壁な -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読はほぼしない私だが、エドガー・アラン・ポーはお話について行くだけで精一杯なので2周するくらいがちょうど良い。巽孝之氏の解説を読んで結構満足。
『黒猫』は何度でも読める犯罪小説。
『赤き死の仮面』は初読時には雰囲気に惑わされていたが、7つの部屋は一体何を表しているのでしょうかね。最後が「死」を表しているのだとして、人生におけるターニングポイントのようなもの?それともすべて死にまつわる何か?うーんわからん。「仮面の人物に実体がなかった」というのも不思議だ。実体を伴わない方が恐怖が増大するというだけの理由でそうしたとは思えない。うーんわからん。結論:再読してもわからん。
『ライジーア』は意志は肉 -
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Posted by ブクログ
ゴシック編に続きミステリ編ですが、編集者の趣味か?非ミステリも混じっています。3読目ともなればかなり余裕を持って読める。隠し場所の意外さに気を取られてサラッと流していたが、何気にデュパンは数学の公理は異教の伝説みたいなもんだとディスりまくっているのを見逃してはいけない。代数学専門の兄に読ませたら発狂しそうな内容だ。ポーは知り合いの数学者に大嫌いな奴でもいたのだろうか、それとも詩人としてのプライドか。論理の『モルグ街の殺人』、心理の『盗まれた手紙』と記憶しておこう。
『群衆の人』は人間観察が趣味の語り手がとある老人に惹かれて尾行するお話。都会人なら誰しもが持つ感情、罪悪の権化、ただ集団にいるだ -
Posted by ブクログ
ネタバレ某理由から『ベレニス』を再読したくて、どうせならと登録しました。
実はちょっと前に一読している短編集なのですが、初読ではお話についていくので精一杯だった覚えがあります。新潮文庫ミステリー編と比較すると、詩を含めてマイナーなのが結構載っています。
記憶薄めの感想をいくつか
『告げ口心臓』
前も思ったけど、被害者と犯人はどういう関係?読み飛ばした? その時は罪悪感のある等身大の人間だなんだとか書いたが、ふつうに異常な感覚神経の持ち主ですね。
『ベレニス』 【ネタバレ注意】
ポーこそが死者蘇生のモノマニアではないかというくらい鉄板ネタ。偏執狂の語り手はベレニスに対する恋慕の情はなく、あくまで分 -
Posted by ブクログ
短編集なんだけど最後まで読んでないです…。
モルグ街の殺人と群衆の人と盗まれた手紙だけ読んだので、そこだけ記述。
元祖密室殺人と言われているモルグ街の殺人だけど、あれ?このシーンみたことあるぞって思ったのが、その時直近でプレイしていた「レインコード」の場面。
あーじゃあトリックは縄梯子ね〜とか安直な考えで読み進めていたんだけど、あれ?これ縄梯子か?って途中で迷走する。
犯人オランウータンかよっていう衝撃的すぎる結末に短編ながらに横転した。
ミステリの世界の常識に惑わされた結果、ポーに翻弄されてしまった。
ポーの作品の中で出てくる名探偵デュパンは、ポアロとかとはまた違った英国紳士の渋さがあっ -
購入済み
探偵小説の元祖ということで有名な本書。
そういう意味で興味深いものですが
物語としては、現代のものとは比べるべくもないので
マニアが、探偵小説の元祖ってどんなもの
と思って読むものですね。