エドガー・アラン・ポーのレビュー一覧
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ネタバレ昨年刊行されたE.A.ポーの新訳傑作選。3冊シリーズの第1弾にあたる『ゴシックホラー編』。
ポーの語りの技巧、言葉への拘りを訳出することに腐心したと訳者あとがきにあるが、訳自体はとても読みやすく、それでいて軽過ぎない。約80㌻に及ぶ作品解題とポーの生涯についてもかなりの読み応え。
『ゴシックホラー編』と銘打たれているが、収録作を読み進めていくと、ポーが“生き埋め”や“地下への閉じ込め(壁に塗り込め)”、”蘇る美女“といったモチーフを繰り返し登場させていることに改めて気付く。それらはお気に入りであったと同時に、ポー自身に閉所恐怖症なり、何らかのオブセッションもあったのだろうな、と思えてく -
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Posted by ブクログ
モルグ街は100分テキストで、盗まれた手紙はアンソロで既読。印象的だったのは「おまえが犯人だ」かな。ポーらしい不気味さありつつコミカルで吉。ホップフロッグはなんとも言えん気持ちになる。黄金虫は英語が母語ならさらに楽しそう
(黄金虫が暗号解読の話だと知らず、「いつ、誰が死ぬの?」とハラハラ読んでいたのはここだけの話。暗号文出てきた時、キョトンとした笑)
ポーはまさに「マガジニスト」なんだなーとしみじみと思う。この人ほんまになんでも書けるんだな(全部読んでないから知らんが)ミステリに関しては、今出ている基礎は全部ポーが作ったんじゃね?と乱暴なことも考える。私の大好きなクリスティーのアレ、たぶん -
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Posted by ブクログ
ネタバレモルグ街の殺人と黄金虫について記す。
パリのモルグ街でレスパネー母娘が殺害された。現場の部屋では、家具は壊され、タンスや金庫は開け放たれ、そこら中に金貨が散乱している状態であった。数人の証言者からは、フランス人男性の叫び声ともう一人の声が聞こえたということのみしか判明しなかった。しかし、比類なき分析力を有するデュパンは、殺害方法、現場の様子、証言者の内容の食い違いなどから、フランス人男性から脱走したオランウータンがレスパネー夫人宅に入り、母娘を殺害したと導くのであった。
サリバン島に住むルグランは、新種らしき黄金虫を捕獲する。羊皮紙に包んで持ち帰ったルグランは、その羊皮紙には熱すると文字が浮か -
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