エドガー・アラン・ポーのレビュー一覧
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ネタバレうひゃあ。この世界観にまくらくらま先生の絵はよく似合う!ねこはかわいい。装飾やどす黒いイメージはゴシックホラー。こわい。重苦しい。でもいい。
この作品は過去に読んでいたハズなのだけれど、すっかり忘れていた。
改めて読んだのだが…、
「単なる猫やん」。
我が家の猫(ハチワレ・黒)となんら変わらない。
いや、元野良の我が家衆と比べると、ここまで甘えてくれるのはむしろうらやましい。
うっかりドアを開け忘れたり、自分で変なところにはいりこんでしまって出れなくなった時に「あけろー、だせー」と鳴くのも猫あるあるだ。
変な形の毛色がある猫もみたことがある。ハートはかわいくてバズるが、ほかはどうだろう。
内容は狂気に満ちて、重苦しく、どす黒い。
しかし、猫のシモベから見ると、なんてことない御猫様の行動だ。
月並みな感想だけれど、人間が一番怖い。
猫が不吉だとか、不幸を招いた、ではない。
気まぐれでただ甘えている猫の行動よりも、
アル中、DV気質、動物虐待をする男の思考行動のほうが怖い。当たり前のことなのだが。
そういう間に我が家のハチワレは足元に寝転んでいるのだが、いつみても上からの姿は黒いツチノコである。
アル中になれば、これが恐ろしい妖怪か大蛇の類いに見えるのだろう。
それが狂気の入口か。くわばらくわばら。
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Posted by ブクログ
ネタバレ昨年刊行されたE.A.ポーの新訳傑作選。3冊シリーズの第1弾にあたる『ゴシックホラー編』。
ポーの語りの技巧、言葉への拘りを訳出することに腐心したと訳者あとがきにあるが、訳自体はとても読みやすく、それでいて軽過ぎない。約80㌻に及ぶ作品解題とポーの生涯についてもかなりの読み応え。
『ゴシックホラー編』と銘打たれているが、収録作を読み進めていくと、ポーが“生き埋め”や“地下への閉じ込め(壁に塗り込め)”、”蘇る美女“といったモチーフを繰り返し登場させていることに改めて気付く。それらはお気に入りであったと同時に、ポー自身に閉所恐怖症なり、何らかのオブセッションもあったのだろうな、と思えてくる。
掉尾を飾る「跳び蛙」は、王様らに虐げられた道化師の復讐譚だが、これを下地に江戸川乱歩が書いたのが「踊る一寸法師」なのは有名な話。だが、乱歩が自分のフリークス嗜好や猟奇趣味全開で書いた酸鼻な残酷譚であるのに対し、ポーも同じく残酷ではありながらどこか冷静な観察者の目を保っているのがわかる。ポーの冷静な目、第三者的な態度、雰囲気というのは、例えば「黒猫」のように一人称で書かれた作品でも(狂気や恐怖にかられている描写ですら)感じられる。これは雑誌編集者としての経験も影響していたのではないか……と先日の読書会で聞いて、なるほど、と納得。
また、ポーの出世作と言える「大鴉」はじめ詩作も3編収録されているが、作品解題では各詩の構成や韻律について詳細に解説されており、「小説は面白いけど詩はどうもわからなくて」という読者(自分含め)にも、ポーの詩の技巧と凝り、味わい方が理解し易くなっている。
ポーは何度も読んでるよ、と言う人でも新たに愉しめる1冊ではないかと思う。 -
Posted by ブクログ
モルグ街は100分テキストで、盗まれた手紙はアンソロで既読。印象的だったのは「おまえが犯人だ」かな。ポーらしい不気味さありつつコミカルで吉。ホップフロッグはなんとも言えん気持ちになる。黄金虫は英語が母語ならさらに楽しそう
(黄金虫が暗号解読の話だと知らず、「いつ、誰が死ぬの?」とハラハラ読んでいたのはここだけの話。暗号文出てきた時、キョトンとした笑)
ポーはまさに「マガジニスト」なんだなーとしみじみと思う。この人ほんまになんでも書けるんだな(全部読んでないから知らんが)ミステリに関しては、今出ている基礎は全部ポーが作ったんじゃね?と乱暴なことも考える。私の大好きなクリスティーのアレ、たぶんポーのコレに影響受けてると思われ。 -
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エドガー・アラン・ポーの原作を一切読んだことがなくても、本書を読むと興味がわいてくる。そんな人も多いと思えた。そういう意味でも「成功している」と評価していい気がした。
物語もシンプルにおもしろい。作画もピッタリという感じで、いわゆる『変人だけど頭脳明晰』な感じがよく表現されている。きっとあなたも、すぐにデュパンのファンになる。
2つのエピソードが楽しめる内容だが、ひとつのエピソードは15分程度でサクっと読み終えることができるため、通勤などの隙間時間にちょうどいい。しかも、解決していく過程に学ぶべきところもあってきちんと推理モノの気持ちよさを感じさせてくれる。
推理小説に興味がない人間にこそぜひ読んでもらいたい一冊。