エドガー・アラン・ポーのレビュー一覧

  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    ネタバレ

     昨年刊行されたE.A.ポーの新訳傑作選。3冊シリーズの第1弾にあたる『ゴシックホラー編』。

     ポーの語りの技巧、言葉への拘りを訳出することに腐心したと訳者あとがきにあるが、訳自体はとても読みやすく、それでいて軽過ぎない。約80㌻に及ぶ作品解題とポーの生涯についてもかなりの読み応え。

    『ゴシックホラー編』と銘打たれているが、収録作を読み進めていくと、ポーが“生き埋め”や“地下への閉じ込め(壁に塗り込め)”、”蘇る美女“といったモチーフを繰り返し登場させていることに改めて気付く。それらはお気に入りであったと同時に、ポー自身に閉所恐怖症なり、何らかのオブセッションもあったのだろうな、と思えてく

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    2023年08月30日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    モルグ街の殺人はどこかで読んだことあったが、ミステリ好きとしては読まないわけに行かない。
    原点を感じる小説で、どれもミステリとして基本のような仕掛けがあり、しかし退屈ではなく、当時の読者の新鮮な驚きを追体験したような心地だった。
    黄金虫が個人的には好き。面白かった。

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    2023年07月09日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    推理小説を語るなら是非読んでおかないと、と思い手に取りました。推理小説の元祖と言われているので、内容も典型的なものなのかなという先入観を持っていましたが、最初に読んだ「モルグ街の殺人」から予想もしなかったオチに驚かされました。流石に名高い作者の作品だけあって一読の価値があったと思いました。

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    2023年04月18日
  • ポー傑作選2 怪奇ミステリー編 モルグ街の殺人

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    ポー傑作選2 怪奇ミステリー編
    『モルグ街の殺人』
    著:エドガー・アラン・ポー
    訳:河合祥一郎
    令和4年 角川文庫


    角川文庫から出ているエドガー・アラン・ポーの傑作選。怪奇ミステリーが沢山集められていて、面白い話が沢山。
    何作かに登場するデュパンは本当にスマートで、ホームズのモデルになったと言われても納得なキャラクター。
    巻末にはポーの死の真相に迫る文章もあって、面白い。

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    2022年10月26日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    今までに読んだミステリー小説の中でも、圧倒的に奇怪な作品でした。
    読み終わったあとは、余韻と共に背筋がゾクッとします。

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    2022年09月26日
  • 世界の名探偵1 デュパン【試し読み】

    購入済み

    デュパンすごい

    名探偵マニアではない人からすれば、正直そこまで名前を聞いたことがない主人公の名前ですが、その人となりを知ると、例えば恵まれない生活環境のなかでひたすら本を読んでいた半生であるなど、結構な努力家であることを思い知らされます。公的な資格を持っているわけでもないのに、警察関係者から頼りにされるまでに成長したデュパンはすごいと思います。

    #カッコいい #タメになる

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    2022年08月01日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    堕ちていく人がまざまざと書かれています。ホラー小説はポーを読んでから。黒猫だけでも読む価値あります。死や絶望、恐怖を描きながらもその先にある光をわかっていないとホラーって書けないと思う。

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    2022年04月25日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    いろんな人の訳で何度も読み、何度も読みたくなるポー。”お話”の原型が詰まっているように思うんだよね。

    巻末の「数奇なるポーの生涯」も力作で、1篇の作品のようですらある。

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    2022年04月03日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    史上初の推理小説。推理小説の父でもあるポーのモルグ街の殺人は、密室殺人、名探偵の登場、意外な犯人と現在受け継がれている推理小説の枠組みを確立したすばらしい作品であった。

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    2022年03月29日
  • ポー傑作選1 ゴシックホラー編 黒猫

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    エドガー・アラン・ポーの名作が詰め込まれた短編集。今作はあの有名な「大鴉」などの詩も含めたゴシックホラー編。読んだ事のある話もあればタイトルだけ知っていた話もありで、どの話もポーの技巧が凝らされた話ばかりである。「大鴉」だけでなく「黒猫」や「アッシャー家の崩壊」に「赤き死の仮面」も収録されているので、そんなに分厚くないながらも読み応えは抜群にあった。

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    2022年03月22日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    モルグ街は100分テキストで、盗まれた手紙はアンソロで既読。印象的だったのは「おまえが犯人だ」かな。ポーらしい不気味さありつつコミカルで吉。ホップフロッグはなんとも言えん気持ちになる。黄金虫は英語が母語ならさらに楽しそう

    (黄金虫が暗号解読の話だと知らず、「いつ、誰が死ぬの?」とハラハラ読んでいたのはここだけの話。暗号文出てきた時、キョトンとした笑)

    ポーはまさに「マガジニスト」なんだなーとしみじみと思う。この人ほんまになんでも書けるんだな(全部読んでないから知らんが)ミステリに関しては、今出ている基礎は全部ポーが作ったんじゃね?と乱暴なことも考える。私の大好きなクリスティーのアレ、たぶん

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    2022年03月09日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    六編からなる短編集。元祖ホラーな黒猫やこのご時世にピッタリの赤き死の仮面もいいですが、私的一推しは「落とし穴と振り子」!!これめちゃくちゃ面白かった!振り子のあたりは手に汗握るハラハラ感やし、ラストもスッキリ!

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    2022年03月05日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    昔読んだのは、誰の訳だったか。

    これも再読。新訳で読み易い。そして何度読んでも『黒猫』怖い。『ライジーア」『赤き死の仮面』『アッシャー家の崩壊』『ウィリアム・ウィルソン』…あれ?全部いいな。今更だけれど、やっぱり凄いな、エドガー・アラン・ポー。今に続く原型がここにあるな。

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    2019年07月01日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    書かれた時代と翻訳のせいか、全体的に文章が仰々しくて読みずらく感じてしまった。それぞれの作品から、現代に生きる私は恐怖をそれほど感じないが、グロテスクで言い様のない不安や恐怖を読み手に伝える著者のエネルギーみたいなものを感じた。ポーの作品が、日本の江戸川乱歩に影響を与えたのを思うと感慨深い。著者の意図とは違うかもしれないが、人が本当に恐怖するものとは、人間の底のない想像力が作り出したものだと感じた。黒猫の言い伝え、伝染病、自分とそっくりな他人、奇怪な装飾、自然や芸術の底知れない力みたいなものへの。

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    2019年05月26日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    世界初の探偵小説は楽しかった。江戸川乱歩ばかりでポーの存在すら知らなかった私だが、真犯人の以外さが何年たってもなお新鮮で胸が踊ったのは作者のチカラそのもので驚嘆。色せずびっくり。黄金虫も暗号ということでかなり頭を使ったが良い作品でした

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    2018年08月21日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    ミステリ
    かかった時間150分くらい?

    「モルグ街の殺人」をはじめとした、ポーのミステリ短編集。「盗まれた手紙」は知っていたが、未読の短編がかなり魅力的でよかった。
    ミステリではあるが思索的で詩的で、そりゃ江戸川乱歩も憧れるわな、という感じである。なぜか「短編集II」から読んでしまったが、「I」も読んでみたい。

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    2018年07月23日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    ネタバレ

    モルグ街の殺人と黄金虫について記す。
    パリのモルグ街でレスパネー母娘が殺害された。現場の部屋では、家具は壊され、タンスや金庫は開け放たれ、そこら中に金貨が散乱している状態であった。数人の証言者からは、フランス人男性の叫び声ともう一人の声が聞こえたということのみしか判明しなかった。しかし、比類なき分析力を有するデュパンは、殺害方法、現場の様子、証言者の内容の食い違いなどから、フランス人男性から脱走したオランウータンがレスパネー夫人宅に入り、母娘を殺害したと導くのであった。
    サリバン島に住むルグランは、新種らしき黄金虫を捕獲する。羊皮紙に包んで持ち帰ったルグランは、その羊皮紙には熱すると文字が浮か

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    2018年04月07日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    「盗まれた手紙」はラカンをやるのにあらすじを知ってしまっていたが、それでも面白く読めた。
    「モルグ街の殺人」もいろんな前知識があるとさすがに犯人がわかってしまうが、それでも死体がなかなか陰惨な状況であるのに驚いたり、これが探偵小説のはじまりかぁという感慨があったりで、たのしめた。

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    2017年12月03日
  • モルグ街の殺人・黄金虫―ポー短編集II ミステリ編―

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    西澤くんに貸してもらった本☺︎
    最初むずかしすぎたけど、おもしろかった
    は?って思っても解説をきいていたら納得できることばかりだった
    一番の驚きは、これが1800年代に書かれた最初のミステリー小説だってこと…クオリティ。

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    2017年07月29日
  • 黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集I ゴシック編―

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    ネタバレ

    黒猫 (1843) 酒乱、猫の殺害、妻の殺害。屋敷もの。猫ドッペルゲンガーという面も。
    赤き死の仮面 (1842) 流行り病から退避して豪奢な頽廃。屋敷もの。
    ライジーア (1838) 美女再生。ふたりの女。
    落とし穴と振り子 (1842) 拷問。
    ウィリアム・ウィルソン (1839) ドッペルもの。屋敷もの。
    アッシャー家の崩壊 (1839) 屋敷もの。早すぎた埋葬。美女再生。

    何度目かのまとめて再読だが、思った以上に物々しい言葉遣いがいいムードを漂わせている。

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    2017年03月03日