徳永圭のレビュー一覧

  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    *それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)

    姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
    きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。

    *隣の空も青い(飛鳥井千砂)

    同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
    国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。

    *ジ

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    2020年07月06日
  • 片桐酒店の副業

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    ネタバレ

    ブックファーストのオススメ本。とある過去を背負った酒屋のおにいさんの連続短編集。気軽にさらっと。背負っているものは重たいけど、副業を通して乗り越えていく。酒屋の話なのでお酒の話しを少し期待していたのだけど、殆どでてこなかった笑。

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    2020年03月16日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    「二人の部屋での同居生活」を物語の共通点とした、複数作家のアンソロジー。

    純愛をテーマにした作品だけでなく、なかなか複雑な事情を持った境遇や二人にフォーカスをあてた作品だったりするので、バラエティーに富んでいる。

    同居生活から見えてくる隣人との距離の取り方というかなんというか。妖怪や神様が登場する話(!)含め、考えさせられた。

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    2020年02月15日
  • XY

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    ネタバレ

    主人公は宗谷聡子という女性で、感情をあまり表に出さないクールな女性で、人生を惰性で暮らしている。
    ある時同僚で同性愛者である男性、日生に健康診断を勧められ受けることになる聡子。
    卵巣に腫瘍が見つかり、健常な人との差を感じつつ人生に絶望を抱く。そんな時に出会った堂島という同じような雰囲気を醸し出す男性に恋をする。彼との出会いにより聡子の生活は一変し、日々生をつないでいたと言っても過言ではない絵描きもしなくなるほど、堂島に魅了される。そんな堂島はかつての亡き妻の面影を聡子に移して接していたということを聡子は知る。嫉妬と焦りが湧き上がる中堂島は人生をやり直すため誰も知らない土地アメリカへ渡る。聡子は

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    2018年12月12日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    桐島や何者の朝井リョウさんとビブリアの三上さんに惹かれて購入。自分の中ではキャラ文芸と小説の間くらいを攻めているというイメージの新潮文庫nexってこともあって読んでみたけど、まさしく印象の通りだった。
    小説というカテゴライズがしっくりくる話から、これはもはやラノベだろって言いたくなるような話まで盛りだくさん。どれもこれもきっと作者の個性がありありと出ているに違いない。最初から最後まで様々なメニューを楽しめるお店に入ったような感じでした。個人的には「それでは二人組を作ってください」「ジャンピングニー」「月の砂漠を」「冷やし中華にマヨネーズ」の4作がお気に入り。
    こういうアンソロジー系って、作家さ

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    2018年11月01日
  • カーネーション

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    ネタバレ

    なんとなく手にとった本、初読み作家さんだけど、思った以上によかった。
    赤ちゃんが小さいときに思わず手を上げてしまう、夫とはうまくいかない、義母はトゲトゲしい…
    過去の自分を見ているようで読んでて辛くなった。いろいろあるよね〜と言いたくなる。
    最後、うまくいきすぎてると思うけど、小説なのでこれでよかった。
    はじめての子育て中のお母さん、忙しくて読む時間は無いだろうけど、ぜひ読んでほしいです。

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    2018年06月23日
  • カーネーション

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    2人の母諒子と美咲。
    閉ざされた育児の期間に、たった1回子供を叩いてしまったために離婚し子供を手放すことになった諒子。
    思うように行かないイヤイヤ期の娘杏に手を焼く美咲。
    子育て経験者には、心当たりのあるような2人の気持ちに苦しくなります。
    今になって思い返せば、その時間までもがいい思い出。
    さらに大きくなった子供に、違った意味で手を焼く時には、その頃のことなんてなんてことない事だったなどと思う始末。
    通り過ぎるまでの一時のことなんですけどね。

    二人の関係性など、読み進めるうちに、あーやっぱりねとなる展開で、安心して読みました。

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    2018年06月13日
  • 片桐酒店の副業

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    ネタバレ

     直線的ではなく、色んな線が現れて、時々驚く。
     未整理な気がする。
     ただ、心の揺らぎを表現する手段なのかもしれないけれど。それほどは成功していない。

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    2018年03月24日
  • 片桐酒店の副業

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    法に触れない限り「何でも」配達する酒屋の話です。
    トンデモな店が舞台なわりにものすごく突飛な内容なわけでもないのですが結構面白く読めました。
    ハラハラもしないし日常のちょい延長線上みたいな感じ?

    個人的には悪意を送る話が1番面白かったです。
    出てくる人がことごとく黒い上にそれが妙にリアル(笑)
    三千円も払わすなw依頼者もさすがに疑え!ww
    それに依頼者の無能さ加減は私も同じなんですが黒すぎてドン引き。

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    2016年10月08日
  • その名もエスペランサ

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    英文事務のはずが、自動車部品メーカーで部品係も兼務することになってしまった派遣社員・苑子が主人公のお仕事小説。
    頑固な性格ゆえぶち当たる壁、揺れ動く心境が痛々しく刺さる。でも、周囲の人と衝突しながら、支えられながらどんどん成長していく姿が晴れやか。スッキリ清々しい読後感でした。
    自動車部品メーカーの仕事を垣間見れ、面白かった。

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    2015年10月15日
  • 片桐酒店の副業

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    ちょっとハートフルな感じでよかったです。
    一話目のバイトくんが途中からまた登場してくれてホットした。
    悪意はちょっと怖かったけど、こういう嫌がらせの仕方もあるんだあとなんか、興味深かった。その後彼女がどうなったのか心配ですが。

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    2015年02月06日
  • 片桐酒店の副業

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    おもしろかった。

    副業ってなにかなーっと思い手にとる。
    なんでも運びます、まごころ便。
    いわゆる何でも屋的な。
    雰囲気としてはしおんさんの「まほろ駅前」に似てる。
    そーいや表紙の感じも似てたかも。
    主人公さんがどーも心にキズありそう、なとことかも。

    最初がバイトくんのお話だったので(ちょいちょい丸川くんが丸山くんと呼ばれるのを訂正するとこがおもしろかった)彼と片桐さんがコンビ組む感じかなーっと思ったんだが、2話目は片桐さん1人だったので少しああ、
    1話完結なんだーっと。
    まあ、結局はまた登場してきたけど。

    悪意を運ぶ回は、ちょっとドロッてしてた。

    病院で会った女性がもう一回でてくる、上

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    2014年05月13日
  • その名もエスペランサ

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    きんもちいーい!


    爽快、さっぱり、わかりやすい。

    帯にはお仕事小説を超えた生き方小説、とあって、いやでも、そんなことさえ考えなくていいんじゃないのかな。

    とにかく、感じいい。
    作者の人がきっと、素直でまっすぐなんじゃないのかな、とさえおもう。
    奥田英朗、荻原浩あたりのお仕事小説の爽やかさと、宮藤官九郎あたりのチームワークとかがいい感じに混ざって、最高に後味のいい読後感に仕上がってます。

    会社勤めをしてるとわかる。派遣を選択した矜恃、でも揺れる気持ち、派遣にプライドがあるほど正社員とは線を引き、だけどときどき沸き起こる仕事の姿勢への疑問や、自分の立場への不安感。

    さらに工場、というす

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    2014年04月09日
  • 片桐酒店の副業

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    子供が作ったおもちゃの宇宙船や離婚した妻との思い出の壺を送り届ける片桐章.嫌な上司に悪意を送ってくれと頼まれ、それにも対応する.冒頭に出てきた少女 望月藍の話も面白い.貧乏学生の丸川のちャラクターも良い.

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    2012年11月20日
  • 片桐酒店の副業

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    自分が勇気を出さなかったため失った彼女は、自分の親友を選んだ。自分の気持ちを押さえようとしながらも、ちょっとした意地悪をした結果、親友は亡くなってしまった。自分を責め、家業の酒屋を継いだ片桐。封印していた思い出や感情が色々な人と出会うことで引き出されてくる。
    「もし今現実から逃げてしまったら、苦しみに耐えていた、生きようとしていた過去の自分までも否定することになってしまう。今はそう思うようになった」心に残る言葉

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    2012年11月03日
  • 片桐酒店の副業

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    ジャケ買いしました。
    ナミヤ雑貨店の奇蹟とカササギたちの四季とまほろ駅前多田便利軒を何となく連想しました。
    最初の2章を読んで、こうゆうカンジで進んで行くんだろうな、と思ったら最後はいい意味で裏切られました。
    自分が向き合って来なかった過去が思い出されてチクリと胸が痛みます。

    「過去に折り合いをつけるって、よく言うだろう。最近思ったんだよ。それって実は、けじめをつけることとは少し違うんじゃないか。過去を抱え込んだまま、生きていくことを選ぶことなんじゃないかって。」
    …心に残る台詞でした。

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    2012年07月01日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    短編集は作家の実力が出ると思う。
    短い中でどれだけ自分の色を出せるか。

    そういった意味では、朝井リョウ、吉川トリコが楽しめた。

    後はまぁ、つまらなくないが印象には残らない。

    短編集とは、読んでいるその時間を楽しむものだと思う。

    お話を楽しみたければ長編を読むべし。

    星は3.3くらい。

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    2025年04月08日
  • ボナペティ! 臆病なシェフと運命のボルシチ

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    in French, the Bistro, Meuniere, Poiret, Fricassee means ...

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    2025年01月10日
  • ボナペティ! 臆病なシェフと運命のボルシチ

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    美味しいビストロがないなら、
    自分で作ればいいじゃない!

    仕事どん詰まり中のOL佳恵
    (食品会社勤務13年)。
    イケメン見習いシェフとの
    出会いでオーナーに!?
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    豪快、軽快、さわやか、そして料理。

    どん詰まりの佳恵の突破の仕方やパワフルさ、
    感情高ぶり怒ってしまったり強引になってしまうのも、
    なんか良かったです。
    自分にはない圧倒的パワーで、
    起業ってものすごく大変なんだろうなと思うので。

    そして相反するように、
    くすぶっている見習いシェフの健司。
    本人無自覚のイケメン。
    これもまたア

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    2024年10月19日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    色んな人の作品を読めて面白かった、別の本も読んでみようって沢山思えたし。サラーって読めて面白かった!女子的生活がお気に入り。

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    2024年07月04日