塚田有那のレビュー一覧
-
「死」を学際的に検討する過程で、よりよい「生」とは何かについて考えされさせられた。死とは生物学的な個体の絶命という意味を超えた観念であると感じた。死者を弔うのは他者であるが、その死者の存命中はもちろん、死後に至っても相互作用の中で誰かの自己と社会が形成されていく。そのような「分人」的観点で捉えると、...続きを読むPosted by ブクログ
-
綿密な調査で積み上げられたマリー・アントワネットを描いた漫画の方の裏話。文献やベルサイユ宮殿そのものからわかる事実や、どのように調査をしたか、想像したかが作者の惣領先生により語られています。
それ以外にも、惣領先生の制作に対する真摯なスタンスがわかります。萩原先生との対談は違いが際立って面白いです。Posted by ブクログ -
これまでマリー・アントワネットについてのイメージの元になっていた、シュテファン・ツヴァイクの伝記「マリー・アントワネット」等はドラマチックなストーリーで、多くの小説、映画、漫画などのベースになってきたそうですが、近年の研究によれば必ずしも正確でない資料、当時のゴシップ紙の情報などを元にした部分が混じ...続きを読むPosted by ブクログ
-
先にモーニング連載の漫画を読んでいました。おお、これはなかなか、既存のイメージからすると、新鮮な光景であるぞ、と、思っていましたが、なるほどなるほど。と、いう感じです。当時飛び交ったゴシップについては念頭にありましたが、面白かったです。情報の精査は本当に大変ですね、頭が下がります。資料として登場した...続きを読むPosted by ブクログ
-
惣領冬実 さんの「チェーザレ破壊の創造者 」と「マリー・アントワネット」。どちらも情報量の多さと華麗な作画に圧倒される。それはこんなにも綿密で丁寧な情報収集の賜物だったのか…。マンガという形で、この賜物を受け取れることに感謝!
Posted by ブクログ -
UIデザインの哲学と事例が詰まった一冊。あらゆる視点・論点で「連続性」が重要だと語られている。Fluid Interfaceは全てが繋がっているような動的な体験をつくる。そもそも道具は身体的な、精神的な延長としての役割を担う。サービス設計の影響力は大きくユーザーのwell-beignまでを考慮する必...続きを読むPosted by ブクログ
-
新たなマリー・アントワネット像を描いた惣領冬実の『マリー・アントワネット』の制作秘話。
私としては、あの『マリー・アントワネット』は天地がひっくり返るくらいの新解釈だったので、どのようにしてそこにたどり着いたのかが分かって興味深かった。
萩尾望都と惣領冬実の対談を読んで、『王妃マルゴ』も読んでみた...続きを読むPosted by ブクログ -
私のマリー・アントワネットのイメージは、もろ『ベルサイユのばら』のアントワネットだ。そんなアントワネットのイメージが覆されたのが、惣領冬実さんの『マリー・アントワネット』である。
惣領さんの『マリー・アントワネット』を読んだとき、物足りなさを感じたが、今回この本を読んで、惣領さんの『マリー・アント...続きを読むPosted by ブクログ -
死生観は時代と共に変わるものなので、今生きている人たちが死後CGで作られて何かに使われることに対して、良い気がしないというのであればそれがやっていいところとそうでないところのラインなのだと思います。
テクノロジーの進化の前に、死が身近でなくなっているから、CG作ったりマインドアップロードとかそういう...続きを読むPosted by ブクログ -
惣領冬美さん「テェーザレ」読んで
なんて史実に迫る人だろうって思ってた
是非とも「マリーアントワネット」も読んでみたいな
私たちは「ベルばら」に胸ときめかせた世代だけれど
正に歴史の渦に投げ込まれたマリーアントワネット
最後はどんな境地だったのだろうか
≪ 漫画家も 過酷な仕事 描き続け ≫Posted by ブクログ -
相変わらず繊細で綺麗な絵だなぁ…
私が子供の頃から活躍されていた少女漫画家さんも大分お年を召されてきて大分絵が変わられたり線が太くなる方が増えた中、この方の絵はあまり変わらない気が。というかまあ惣領さんのマンガで最初に読んだ作品が「ピンクな君にブルーな僕」だったのもある意味特殊過ぎたような気がしない...続きを読むPosted by ブクログ -
もう少しマリーアントワネットやルイ16世のエピソードを読みたかった。惣領さんの熱心なファンじゃないと後半はちょっときつい。でもフランスに何人か友達がいるので、マンガ文化についての話は興味深かった。Posted by ブクログ