あらすじ
ヴェルサイユ宮殿、グレナ社との3社コラボ企画としてヴェルサイユ宮殿の総監修・フルサポートのもと、マリー・アントワネットを主人公にした漫画を描いた漫画家・惣領冬実。彼女はいかにマリー・アントワネットに迫ったか、21世紀に刷新されたマリー・アントワネット像とはどんな人物か。20世紀の名作ツヴァイク版の小説、『ベルサイユのばら』を越えて、全く新しい惣領にとってのマリー・アントワネット像の創作秘話。
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綿密な調査で積み上げられたマリー・アントワネットを描いた漫画の方の裏話。文献やベルサイユ宮殿そのものからわかる事実や、どのように調査をしたか、想像したかが作者の惣領先生により語られています。
それ以外にも、惣領先生の制作に対する真摯なスタンスがわかります。萩原先生との対談は違いが際立って面白いです。
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これまでマリー・アントワネットについてのイメージの元になっていた、シュテファン・ツヴァイクの伝記「マリー・アントワネット」等はドラマチックなストーリーで、多くの小説、映画、漫画などのベースになってきたそうですが、近年の研究によれば必ずしも正確でない資料、当時のゴシップ紙の情報などを元にした部分が混じっているのだそう。
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先にモーニング連載の漫画を読んでいました。おお、これはなかなか、既存のイメージからすると、新鮮な光景であるぞ、と、思っていましたが、なるほどなるほど。と、いう感じです。当時飛び交ったゴシップについては念頭にありましたが、面白かったです。情報の精査は本当に大変ですね、頭が下がります。資料として登場した本の、日本語訳が出たら読んでみたいんなぁ。萩尾先生との対談は、グッときました。自分は本当に良い時代に、漫画に触れていたなぁと思うようなお話が読めました。
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惣領冬実 さんの「チェーザレ破壊の創造者 」と「マリー・アントワネット」。どちらも情報量の多さと華麗な作画に圧倒される。それはこんなにも綿密で丁寧な情報収集の賜物だったのか…。マンガという形で、この賜物を受け取れることに感謝!
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新たなマリー・アントワネット像を描いた惣領冬実の『マリー・アントワネット』の制作秘話。
私としては、あの『マリー・アントワネット』は天地がひっくり返るくらいの新解釈だったので、どのようにしてそこにたどり着いたのかが分かって興味深かった。
萩尾望都と惣領冬実の対談を読んで、『王妃マルゴ』も読んでみたくなった。
また、私の専門の19世紀末の“切り裂きジャック”でも、タブロイド文化の隆盛が事件に大きな影響を与えている。
それ以前の世界では、記録として残されている歴史は全て“勝者の歴史”だったものが、勝者でも敗者でもない第三者から見た歴史が、ここまで後世の人々の歴史観を左右するという事実が印象的だった。
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私のマリー・アントワネットのイメージは、もろ『ベルサイユのばら』のアントワネットだ。そんなアントワネットのイメージが覆されたのが、惣領冬実さんの『マリー・アントワネット』である。
惣領さんの『マリー・アントワネット』を読んだとき、物足りなさを感じたが、今回この本を読んで、惣領さんの『マリー・アントワネット』になぜ物足りなく感じたかがわかった気がした。
そして、歴史漫画を描く難しさ、面白さというものを考えさせられた。惣領さんは、歴史漫画に対して常に真剣に向き合っていると感じた。だから、適当には描けない(だからm『チェーザレ』も止まってしまったようだ)。
歴史をイメージや先入観で見るのではなく、史実に沿って考えることの大切さを考えさせられた。
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相変わらず繊細で綺麗な絵だなぁ…
私が子供の頃から活躍されていた少女漫画家さんも大分お年を召されてきて大分絵が変わられたり線が太くなる方が増えた中、この方の絵はあまり変わらない気が。というかまあ惣領さんのマンガで最初に読んだ作品が「ピンクな君にブルーな僕」だったのもある意味特殊過ぎたような気がしないでもない。
なにせフランス革命・マリーアントワネットというとどうしてもベルばらを思いだしてしまうのであちらが正史のような気になってますがそんな訳もないんだよな。この続きは破滅しかないのですがなんとなくもう少し長く読んでいたかったなぁという気になりました。
Posted by ブクログ
惣領冬美さん「テェーザレ」読んで
なんて史実に迫る人だろうって思ってた
是非とも「マリーアントワネット」も読んでみたいな
私たちは「ベルばら」に胸ときめかせた世代だけれど
正に歴史の渦に投げ込まれたマリーアントワネット
最後はどんな境地だったのだろうか
≪ 漫画家も 過酷な仕事 描き続け ≫