新川直司のレビュー一覧
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ネタバレ最終巻。まだ中学生なのに母親を亡くし、恋をした相手が危篤って辛いなぁ。集中治療室から戻ってきたかをりと屋上で話す場面うるうるした。私の中に君がいるよって。そして迎える東日本ピアノコンクール。公生の状態は最悪。順番がきてピアノを前にしても尚下ばかり見る公生の空気を変えたのは椿のくしゃみ。無駄なストーリーなんてないんだな、と思った。まさか前巻で出てきた変なくしゃみがここで出てくるとは。弾き始めた公生はたくさんの観客を引き込んでいく。ここから最後まで涙なしに読めなかった。公生の見つけた音や、かをりへの想いとかを読んでたら涙止まらない。その上かをりからの手紙はさらに涙止まらなかった。公生のこと好きだっ
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ネタバレかをりが手術をしようと決心。もう一度公生と一緒に音楽をやろうと。公生は音楽でかをりにも生きる光を与えたのね。前巻で凪と公生の連弾により突き動かされた武士が12月の東日本ピアノコンクールで色気をまとって完全復活。絵見と公生と武士の3人でサンドイッチ食べてるとこ好きだな。お互いを高め合う同志みたいな関係を築けてるように見える。今回は公生と絵見の演奏はなし。後半は椿が公生に告白。告白だよね?公生のかをりへの気持ちを指摘するまでは別にいいけど、かをちゃんは渡が好きなんだよとか、相手にされるはずないとか言いすぎじゃないかな。可愛くないなぁと思いつつ、それが椿らしさだなぁとも思った。最後はかをり病状悪化。
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ネタバレ2人でガラコンサートに出ることにした公生とかをり。かをりが選曲したのは公生が母親を思い出してしまう愛の悲しみ。公生が気にしてた音が聴こえないということは、聴覚的な音に束縛されないという贈り物だと紘子さん。本当に何事も捉え方一つで変わるよなぁ。そしてガラコン当日。かをりが来ない。公生出てきて1人で弾き出したから、途中で登場して主役っぽいドラマがあるのかと思いきや、そんな事はなかった。前代未聞。目立ってなんぼ。「僕は凄い 僕を伴奏者に据える宮園かをりはもっと凄い」超速弾きで怒りに身をまかせた演奏。そこからまた音が変わる。カラフルに染める。紘子さんがなんで有馬家に寄り付かなかったのか、どんな思いでい
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ネタバレ公生の毎報コンクールのクライマックス。前巻で天才少年が戻ってきたと思わせる演奏から一転、乱れた演奏を始める公生。苦しみに溢れた演奏。しかも途中で弾くのをやめてしまう。公生がそんな苦しい中で思い出すのはかをりとのアゲイン。かをりを思ってかをりのために弾こうと決めた公生はまた演奏が変わる。音がきらめき出す。コンクールとしては無評価なのに、後悔のない顔をする公生。演奏後は公生の話題で持ちきり。これで毎報コンクールが終わる。武士より絵見、絵見より公生の演奏が見ていてどんどん引き込まれていく感覚がすごかった。みんな悔しそうなのに公生はそーゆうのないんだなぁと思っていたら、最後線路沿いを走っていくとこを見
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ネタバレ毎報コンクール後半。有馬公生だけを目標にピアノを弾いてきた武士と、有馬公生を倒すために否定するために弾き続けてきた絵見。今巻は絵見の演奏。多才で無限の可能性があった絵見は5歳で公生のピアノに感動しピアニストを目指した。同い年の子2人に大きな影響を与える公生はホントにすごかったんだろうなぁ。そして公生の演奏が始まる。他人に興味がなかった公生が他のピアニストたちに触発されて、止まっていた時間が動き出す。舞台に向かう公生の、音楽はこんなにも血が沸るものだったんだっていう言葉が印象的。でもピアノのすぐ真横に母親の影を見てしまう公生。このお母さんが表情ないし車椅子だし何回見ても慣れない。もはや怖い。弾き
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ネタバレ四巻となるこの巻では、インターハイ埼玉県予選決勝トーナメント一回戦で浦和邦成と対戦する物語が描かれている。試合的には後半半ばくらいまでが収録されている。
今回、ワラビーズのお地蔵さんが覚醒する物語が中心に描かれているが、コンテを完コピした浦和邦成の守備はそこまで甘いものではなく、終盤に流れるような展開で失点するところなどは非常にサッカーらしい描き方がされている印象だ。
ただ、物語としてはちょっと錯雑としている点は否めない。特に序盤、敵チームのキャラ(チカ)のかつてのミスを描いた部分などは当初「あれ、こんなあっさり点が入ったの?」と今の試合と勘違いしていた一面もあって、敵味方の視点移動と過 -
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詩人のいないサッカーは汚点。
2017現在のサッカーそのものに対する提言。メッシもCロナウドもすごいけど、アスリートとして最上最高なのであって、かつて世界を魅了したバッジオやロナウジーニョとは趣が違います。すごさに文句のつけようはないんだけどね、ファンタジーではないんだよね。現在のスペースを消しに消すサッカーの中で、ファンタジスタが生まれたらすごいことになるのは間違いないんだけど。
カテナチオをぶち壊すためにファンタジスタは生まれました。となると、バルサ式のポゼッションを覆すためか。ドイツのゲーゲンプレッシングを潜り抜けるためか。どちらかから、次代の稀代のフットボーラーが生まれてくる。それを期 -
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ネタバレユニフォーム改善を願ってのフットサル大会参加と、夏の大会の県予選のトーナメント初戦まで話を進めた3巻である。
2巻でぶち上げられたインテンシティトレーニングGet作戦(男子の練習に参加させてもらおうという企画)と痛ユニフォーム問題の解決が一遍に済ませられているのはテンポ感が良いが、一方で二年生のキャラが深められなかったのがやや痛いところだ。
また、テンポが良いのは一方で、キャラを量産して読者を混乱させている一面も否めない。トーナメント初戦で当たる浦和邦成は埼玉の覇者であり、それぞれキャラも濃いが、このキャラたちもトーナメントで使い捨てになるのかと思うとなんとも言えない。
物語そのもの -
匿名
ネタバレ 購入済み面白かったです。
登場人物の内面がよく描かれていて、話に引き込まれながら読めました。
舞台に向かう前の葛藤の緊張感、持っているものを全てぶつける演奏のスピード感や迫力、恋愛メインのシーンの高揚感や切なさ、日常生活の穏やかさなど、各シーンにメリハリがあり、読みやすかったです。
少し痒いくらいに気障でロマンチックな言葉づかいが最初気になったのですが、最後まで読んでみるとキラキラした青春ものらしさが出ていたし、ピュアで爽やかなだけではない切なく儚い雰囲気にも合っていて、むしろこれが良いのかもと思いました。
話の展開は最初から最後まで想像を裏切らず、それぞれの人物の考えや気持ちも言葉ではっきりとでも説明くさくない