新川直司のレビュー一覧
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あーそうそう。音楽ってこういうものなんだよなっていうのを如実に表した1冊。ページ半分をほぼ丸々演奏シーンに使って圧巻の序盤最終章、かな。
「聴いてくれた人が私を 忘れないように その人の心にずっと住めるように」「僕は たった1人でいいや 君だけでいいや」
どちらも等しく音楽なのだけど、きっと誰かに届かせたい、伝えたいと思ったときに、初めて演奏は力を持つのだと思う。これは自分で音楽をやっていても感じた。公生がそのことに気付いて、ようやく音を取り戻す展開は熱いな。熱いね。
一方で結果が出なければ悔しいと思う人もいれば、型破りな演奏を認めない人もいるし、公生の演奏をどう受け止めていいかわからな -
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ネタバレ第9話ラジカセと月
有馬公生の家で埃をかぶったピアノを見つけた宮園かをり。見かねて掃除を始め、ピアノの埃も払う。
ラジカセに録音した自分の音を聞いて、公生はショパンと向き合う。
第10話帰り道
けがをした公生を、澤部椿がおぶって帰った子供の頃。いろんな人と知り合って、自分だけの幼馴染じゃなくなって。でも。
地区総体の真っ最中、悩める椿。
第11話カゲささやく
「君は誰だい?」「君はどこにいるんだい?」
高校総体が終わり、毎報コンクールが近付く。黒猫と母の思い出は、バッハやショパンを理解できない公生に影を落としていた。
一人では落ち込んでいても、背中を押されて、前を向ければいい。
第12話 -
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自分の中にあった感情に別れを告げ、その繋がりを外に広げていく。それぞれの愛が繋がっていき、温かくもあり、切なくもなる第7巻。
愛から巣立つ。辛かった、悲しかった、それでも母に愛されたいとおもった。その思いは確かに母に届いていて、その愛はしっかりと公生の中に生きていた。母の愛の繋がりを感じて弾いた「愛の悲しみ」はまさに今の公生を表現する曲でした。そして、そこから進んでいく公生は母が残してくれた愛から巣立っていく若鳥のように頼もしくもあり、悲しみも背負っているのがなんとも切なかった。ひとつひとつの動作やその動作が終わった後の余韻など間の取り方が今巻は特に良かった。1巻であれだけピアノを恐れて -
購入済み
1巻買ったら
続きが気になってしまって、続巻も即購入。
話の流れはなんとなく想像できる感じだけど、
絵も結構好き。おススメします。
最近知ったことでは、作者、ヘビメタ好きなのに、クラシックのお話書いてるっていうギャップにも、うけました。
ただ、続巻まで読んでも、現在発行済み既刊においついているので、続きが気になってもすぐに新刊が出ない、、ですね。(2013年1月現在)