新川直司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
自分の中にあった感情に別れを告げ、その繋がりを外に広げていく。それぞれの愛が繋がっていき、温かくもあり、切なくもなる第7巻。
愛から巣立つ。辛かった、悲しかった、それでも母に愛されたいとおもった。その思いは確かに母に届いていて、その愛はしっかりと公生の中に生きていた。母の愛の繋がりを感じて弾いた「愛の悲しみ」はまさに今の公生を表現する曲でした。そして、そこから進んでいく公生は母が残してくれた愛から巣立っていく若鳥のように頼もしくもあり、悲しみも背負っているのがなんとも切なかった。ひとつひとつの動作やその動作が終わった後の余韻など間の取り方が今巻は特に良かった。1巻であれだけピアノを恐れていた少年が、ピアノをやっていて良かったと思えるほどの幸せを感じるこの話にはカタルシスを感じ取れました。ここからが本当のスタートなのだから彼がこれから進む修羅道は実に楽しみでもあり、不安でもあります。だけど、それこそが巣立ちっていうことなんでしょう。
愛を感じ取れた少年はどこか昔の無邪気な一面を見せるようで、また遠くに行ってしまおうとする。ここで椿を絡ませる展開にもっていく新川先生は実に上手いです。そして、悲しみの繋げ役となってしまうかをりの立ち位置も気になってしまう。音楽に大事なものを奪われてしまうものもいれば、音楽に取り残されてしまうものもいる。そんな今作品の終着点って一体どんなものなのか、想像できない分大いに期待しています。タイトルの意味を忘れずに見て行きたいですね。 -
購入済み
1巻買ったら
続きが気になってしまって、続巻も即購入。
話の流れはなんとなく想像できる感じだけど、
絵も結構好き。おススメします。
最近知ったことでは、作者、ヘビメタ好きなのに、クラシックのお話書いてるっていうギャップにも、うけました。
ただ、続巻まで読んでも、現在発行済み既刊においついているので、続きが気になってもすぐに新刊が出ない、、ですね。(2013年1月現在)
-
Posted by ブクログ
ネタバレ前回不穏な登場をしたライバル達が、実はものすごく熱い思いを公生に抱いている人たちだと知って、一気に好感度アップ!!
うわー、二人とも大好き!!
良かったねぇ、報われて…と思いました。
そんな丁寧に描かれた今までの四巻分にすっかり欺かれていました。
展開的にはありがちで、これだけ丁寧に公生の復活する過程が書かれていなければ、たぶん予測していただろう展開を、すっかり忘れていた頃ここで突き付けられて「うわーっ!やられた…!」と思いました。
うーむ、久々だわ、このしてやられた感。
でもいっそ清々しいほどの敗北感です。
元々結構ホラーで呪いだなぁと思っていたけど、まさしく呪縛。
これは弾けなくなるわ…と思います。
でもそれを乗り越えていく物語だ。
役者はそろっている、と思う。
頼むから公生が乗り越えていく為の力を、みんなで支えて欲しい -
Posted by ブクログ
ようやく前を向いた、と言うか半ば強制的にコンクールに出場することになった公生。
でも彼がそれを全力で拒否しなかっただけでもすごい前進だと思う。
「君はどんな君でも、君で、君でしかない」という意味の「君はどうせ君だよ」という言葉は、すごく多くの人の心に響いたみたいで嬉しい。
不器用だけど、驚くほど自分と対峙している公生の生き方に、これからどうなるのか、が気になります。
自分の気持ちに気付き始めた椿ちゃん、
渡が好きでいながら(…なんだよね、本当に)公生の深く関わっていくかをちゃん、
二人とも、鬼というより肉食獣みたいなところが好き(笑)
そした渡と椿ちゃんの精一杯と散り際が懐かしくて好ましくて、切なかった。
これからも一杯こんな場面はあるだろうけど、きっとそのどれひとつ取っても無駄にならない。
そんな気持ちにさせる精一杯さ。
この年になっても、こんな風に生きたいと思えるくらいに。
そしてライバル登場。
ワクワクとハラハラが入り混じって大変(笑)