あらすじ
インターハイ埼玉県予選決勝トーナメント1回戦。試合に入り込んだ恩田希は、その潜在能力を発揮し始め、浦和ゴールに迫る。だが、ゴールに迫った直後‥浦和の安達太良アリスのカウンターを喰らい失点してしまう。1-0で残り時間僅か・・誰一人闘志衰えず進むワラビーズに、ゴールは生まれるのか!?
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Posted by ブクログ
インターハイ埼玉予選での王者・浦和邦成戦の結末を収録した5巻である。
ただ、ここでの主役は浦和邦成側であった。しっかりと作られたチームの中で、女子サッカーの未来を憂いながら責任を背負う少女たちと、いまだチームすらまともに成立していない主人公らでは格が違った。
だが、ここでの挫折は次なる物語へのステップである。関東予選に進んだ浦和邦成と、全国を制覇した久乃木学園がこの予選で敗退する波乱を挟んで、物語は強豪校の二部チームが参戦するJKFBインターリーグへと舞台を移した。
ここから物語は本格的に始まっていくのだろう。
というわけで、ネタバレも含めての感想となったが、物語は正道を行くものであった。けれんみなく大変素晴らしい。
文句なしに星五つで評価している。これからも刊行を楽しみにしていきたい。
Posted by ブクログ
県予選1回戦・対浦和邦正。終了間際の失点で窮地に立たされるワラビーズ。ここで、下を向く選手は誰もいない。同点、その先の決勝点へ意気軒高な面々。
だがしかし。
ワラビーズを叩きのめすべく浦和邦正が、真の姿でとどめを刺しに来ます。
はぁあ、偽9番とはね。ミシャの可変3-5-2と0トップか。実力差を見せつけられて0-2の完敗。ワラビーズの挑戦はいったん終了になりました。
敗北から立ち上がるべく、奮起する面々。その中には、フットボールへの扉を叩くことを決意した越前の姿が。スペシャルな恩田たちでなく、ノーマルである彼女の成長が、今後の物語の核の一つになるのかなぁ、と期待してます。テクニックはまだまだかもしれない。だけど、越前だって、フットボールに触れてきた経験は恩田と同じなはずと思うので。
ポジションはたぶん左SB。ワラビーズのフォーメーション、そこだけ名前がまだないので。
さ、ワラビーズの挑戦はまた始まります。
その最初の言葉が、あまりにも純粋過ぎて琴線震わせる。キャプテンあんなこと言っちゃあダメ。最後の決戦に取っておかないと、ああいうのは。
一方で、彼女たち高校サッカーの勢力図に変化が。
王者久乃木の敗北、新勢力の栄泉船橋の登場。
群雄割拠が始まるぞ。