【感想・ネタバレ】さよなら私のクラマー(9)のレビュー

あらすじ

累計500万部突破!『四月は君の嘘』の著者・新川直司の最新作は、女子サッカー。埼玉県蕨青南高校、通称「ワラビーズ」と呼ばれる弱小女子サッカー部に集まった個性豊かな少女達。名セリフの数々と、躍動感あふれる試合シーンで綴られる彼女達の物語から目を離せない!

インターリーグ準決勝で栄泉船橋高校を下したワラビーズ。決勝の相手はエースストライカー・来栖未加を擁し、インターハイで日本一を成し遂げた・興蓮館高校。ついに開戦の笛が鳴る!!

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Posted by ブクログ

アオアシも主人公がSBでゲームメイクを任されるように、興蓮館の藤江梅芽のアラバロールも同じ。
今のサッカー界のトレンドを表してる。
姉妹の物語も魅力的。

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2020年03月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 藤江姉妹の複雑な関係にスポットを当てた9巻である。
 興蓮館高校を牽引する天才姉妹によって、JKFBインタリーグ決勝戦は押されに押されて、前半半ばにして見事に負け試合の様相を呈している。

 ワラビーズの物語は次巻以降に持ち越しとなっているが、敵方にスポットを当てて物語を展開する内容は正統派の手順だろう。
 怪我によって司令塔を失いながらも全国制覇を成し遂げた進行の興蓮館の模様と、怪我によって妹への嫉妬を忘れられた姉と、姉の怪我によって比べられることから解放された妹の複雑な心境が端的に描かれた巻だ。
 加えて、アラバロールというネット発祥の表現で偽サイドバック戦術を取り上げて、343ベースの可変型でポゼッション・カウンターの両局面をこなす万能型サッカーを展開する興蓮館のサッカー自体もよく描かれた巻だった。

 ドラマとサッカー戦術が高いレベルで融合しつつ、試合展開もコンパクトに描かれている。
 相変わらずの濃い物語だ。決勝序盤が描かれたまだまだこれからの巻だが、文句なしに星五つで評価したい。

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2019年09月02日

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