あらすじ
累計500万部突破!『四月は君の嘘』の著者・新川直司の最新作は、女子サッカー。埼玉県蕨青南高校、通称「ワラビーズ」と呼ばれる弱小女子サッカー部に集まった個性豊かな少女達。名セリフの数々と、躍動感あふれる試合シーンで綴られる彼女達の物語から目を離せない!
興蓮館戦が開戦(キックオフ)!彼女たちの高水準なフットボールを前にあっけなく2点を先制されてしまうワラビーズ。そんな矢先、さらなる危機が迫る!だが、依然として闘志を燃やす者が――!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
周防が大活躍。ロッベンみたいなもんなんやろな。
興蓮館の目指すサッカーが日本独自のサッカー。
凡人にしか出来ないけれどその最高峰を目指そうっていう。
めちゃくちゃ難しいチャレンジやと思うけど面白いよな。
敵チームが魅力的すぎる。
Posted by ブクログ
JKFBインターリーグ決勝、興蓮館戦の熾烈な対決が描かれた10巻である。
前半中に数的不利となる激しい展開の中、後半から10人で逆襲に臨むワラビーズの闘志むき出しの姿と、それに対する興蓮館の女王に相応しい戦いぶりは手に汗握るものがあった。
スコアが目まぐるしく動く物語は見応えがあって、それでいて興蓮館のカツオの目論む壮大な「ジャパンオリジナル」の夢と、その夢に触発された凡庸なプレイヤーだった来栖の姿は印象深い。
「フットボールは犠牲だ」と言い切る深津監督とともに、両陣営の監督にスポットが当たった巻だったと言ってもいいかもしれない。
深津の戦術、この強さを活かす戦術変更の肝となる表紙の彼女、周防の活躍ぶりとその思いなども大きなところだった。
今回も文句なしに星五つ。前半から後半にかけてが収録された合間の巻だが、白熱した試合展開は本当に面白いの一言である。
中でも、カツオのジャパンオリジナルを語った「チェンジオブペースが出来なくて何が悪い」から始まる168Pで一コマに描かれた提言は、読むべき価値のある発言だろう。
この開き直りをこそ、実際の世界でも期待したいものである。