サイモン・シンのレビュー一覧
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暗号って漠然としたイメージしか湧かなかったけど、奥が深いし、そもそも紛争や戦争において、情報伝達と敵陣による情報傍受阻止は、負けないためには必須だったので、歴史はかなり古い。
第二次世界大戦中は、当時圧倒的な軍事力と科学技術力を誇っていたドイツ軍が、かの有名なエニグマを用いていた。しかしポーランド、イギリス、アメリカの数学者たちは、その解読に邁進しついには解読し戦争を優位に進めることに成功する。
今は誰でも使っている、インターネットや電子メールだが、盗み見されないようにどんな仕組みで暗号化されているのか、また受信者だけが中身を見ることが出来るのか、イメージを掴むことができた。
今は量子コンピュ -
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Posted by ブクログ
下巻は、ビックバン宇宙論vs静的宇宙論である。
現代はビックバンから宇宙が始まったということは小学生でも知っていることかもしれないが、1950~1960年代は論争としてどちらが正しい(観測と合う)か競い合っていた。
若い銀河がどこでも見られるのであれば、静的宇宙論のほうが有利な証拠となるし、遠くにしか見られなければビックバン宇宙論が有利な証拠となる。
また、宇宙には水素がほぼ93%を占めてヘリウム6.5%でその他の原子が残りである。なぜこの比率なのか。
という観測と理論上の成果。しかし、これらは後知恵でモデルを現実に適合するように修正を加えることができる。
とするならば、純粋に理論から予 -
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サイエンスノンフィクションの大御所サイモン・シン氏が今回取り上げるテーマは「代替医療」。通常医療と比べて代替医療は効果があるのか、皆が抱く疑問を科学的アプローチで検証・解明する。鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法をメインとし付録として51の代替医療が取り上げられている。
代替医療に治癒効果があるか否かは本文を読んでいただくとして、通常医療(すなわち西洋医学)への不信感が代替医療(東洋医学もある)の活況を許している側面がある。近代まで行われていた瀉血は何故効果が有ると言えるのか何故効果が無いと言えるのかの代表例であろう。そうした点から一定勢力かつ既成権力にありつつある代替医療を -
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暗号にまつわる紀元前から21世紀以降までの壮大な物語。
言語学、数学、コンピュータ科学などさまざまなジャンルの知識が盛り込まれていて面白かった。
線文字Bの解読など、暗号ではないが読解不能な言語を蘇らせるストーリーも非常に興味深かった。
暗号というと軍事用途などの機密保持のイメージが強かったが、数千年昔の単換字式暗号から現代のRSAに至るまで一般市民にとってもプライバシー保護に重要な役割を果たしてきたことを改めて認識した。
暗号技術は、ブレッチレーパークの例のように、その軍事上の有用性から新技術が公表されず、開発者や技術が一般的に認知されない場合もある。今現在も秘密裏に新たな暗号技術が開発さ