サイモン・シンのレビュー一覧

  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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     シンプソンズの脚本家には数学の素養をもった人たちが少なからずいる。シンプソンズや彼らの担当したフューチュラマには数学ネタが詰まっているという。
     シンプソンズは全く見たことがなくても、それなりに面白く読めた。一般向け数学の解説も健在。シンプソンズもフューチュラマも見てみたいと思った。
     今までのサイモン・シン3部作からすると、内容は軽めで、ドラマ性も薄い。ワクワクするような読書体験を求めて読むと肩透かしだと思うが、気軽な読みものとしては十分に面白い。

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    2021年10月23日
  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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    ザ・シンプソンズに数学的な遊び・仕掛けが盛り込まれているのはわかった。が、肝心のザ・シンプソンズの作品が簡単に見られないのが致命的…

    このタイミングでYou-tubeに無料アップでもしてくれたらいいのに…

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    2021年09月12日
  • 数学者たちの楽園―「ザ・シンプソンズ」を作った天才たち―(新潮文庫)

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    海外アニメ「ザ・シンプソンズ」については真っ黄色のキャラクターぐらいしか知識がないんですが、著者が「フェルマーの最終定理」や「宇宙創生」のサイモン・シン、さらに翻訳が青木薫だったのでこれはもう間違いないと判断しました。まったく知らなかったんですが、あのアニメの脚本家たちはハーバードなど一流大学出身の数学マニアで、物語のあちこちに科学や数学のネタが仕込まれているそうです。この本はそれらのネタをかいつまんで、とても分かりやすく解説しています。シンプソンズを全然知らなくても面白かったです。ただ、最後の方に「フーチュラマ」というアニメの話題に移るんですが、そっちはなんとなく馴染めなかった。

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    2021年09月10日
  • 暗号解読(下)

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    暗号作成、解読の歴史、それに関わる人物たちの生い立ちや取り組み方、発見に至る経緯までも平易に書いた著作。暗号技術者の悲哀や戦争との関連など物語も記載され歴史の流れとともに暗号の推移を理解することができる。気分転換におすすめの著作。同著者のフェルマーの最終定理、の本もなかなか良い。

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    2021年05月16日
  • 暗号解読(上)

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    暗号の歴史、諜報活動の物語。暗号方式の説明は理解が厳しく、読み飛ばすが、人間模様はなかなか面白い。サイモンシンさんの著書は、フェルマーの最終定理がとてもおもしろかったので、これも読んでみ。あれほどハマれなかったな。

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    2021年01月01日
  • フェルマーの最終定理

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    算数数学は苦手 どれだけ凄いことなのは分からないけれど、
    とにかく凄いことなんだとは分かった。
    理解はできなくとも読み物として面白かった。
    でも理解できたら、もっとずっと面白いだろう。


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    2026年01月22日
  • 代替医療解剖

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    まず、作者の題材の選び方が素晴らしい。数学、暗号、宇宙ときて次は代替医療。代替医療と一口に言ってもその数はかなりあります。

    鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法、この4大医療のほかにもアーユルヴェーダ、アレクサンダー法、アロマセラピー、イヤーキャンドル、オステオパシー、キレーションセラピー、クラニオサクラルセラピー、クリスタルセラピー、結腸洗浄、催眠療法、サプリメント、酸素療法、指圧、人智学医療、カッピング、スピリチュアルヒーリング、セルラーセラピー、デトックス、伝統中国医療、ナチュロパシー、ニューラルセラピー、パッチフラワーレメディ、ヒル療法、風水、フェルデンクライシス法、分子矯正医学、マグネットセラピー、マッサージ療法、瞑想、リフレクソロジー、リラクセーション、霊気など中にはこれも?というものも含まれていますが、科学的に有意なエビデンスがなければ検討の俎上に上がるという徹底ぶりです。

    初めて聞く名前も多かったのですが、有名どころでは例えば、マグネットセラピーはピップエレキバンみたいなもの、カッピングはアントニオ猪木がやっていたが背中に丸いアザがでる、サプリメントでは魚油だけが特別扱い・・

    まず最初の4大医療方法の結論から言えば、ハーブ療法は例外はあるが効果を誇張しすぎ、カイロプラクティックは腰痛だけには効果がある、鍼も同様、ホメオパシーに至っては効果ゼロ、あるのはプラシーボ効果だけ。

    もちろん、プラシーボ効果にも考慮すべき側面はあるが、それなら医者が処方した薬も同様ということで、プラシーボ効果だけしか期待できないホメオパシーはやる意味がない。そして、こうした代替医療に傾斜することで、もっと効果の高い医療がなされず手遅れになるという弊害も出てくる。
    このプラシーボ効果については、医師の安易な推奨についても著者は厳しく断罪する。
    患者への気休めでホメオパシーを推奨すれば、それは医師がホメオパシーの効果を追認したことになるから、医療に詐欺文化が蔓延することになる。(P407)

    最近、日本でも血液クレンジングという効果のないものを芸能人が拡散したことが問題になっていましたが、代替医療の分野でも同じことが起こっています。有名なところでは、ホメオパシー愛好家はシンディ・クロフォード、シェール、アーユルヴェーダはゴールディ・ホーン・・(P414)

    本書では、代替医療をひろめた首謀者をリストアップしていますが、上のセレブ以外にも、医療研究者、大学、グル、メディア(この項で取り上げられた謎の化学物質の危険性を告発した記事・・センセーショナルに真実のみを誇張して書いたが、この物質とは単なる水だった、という1文は必読(P444)、医師、代替医療協会、政府と規制担当当局(多くの国ではサプリメントの安全性は保障されていないどころか、市場から回収するためには規制当局が有害であることを証明しなければならない)、WHO(過去にも鍼にお墨付きを与え、ホメオパシーも・・)などこのまま放置しておくと、代替医療天国になってしまいそうな状況です。

    一方では、医薬品に関しては厳しい規制があり、研究段階だけで、前臨床試験(5年)、第1段階臨床試験(1年)、第2段階臨床試験(2年)、第3段階臨床試験(3年)、FDAレビュー(1年)など最短でも12年販売開始までに必要でさらに莫大な費用も掛かる。
    ナチュラル、ホーリスティック、トラディショナルという言葉を使えば安心安全を担保しているかのように錯覚してしまう代替医療の世界とは異質です。

    文庫本の訳者あとがきで、本書のサイモンシンが英国カイロプラクティック協会に名誉棄損で訴えられた顛末も書かれていますので本当にお得な1冊となっています。

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    2019年12月24日
  • 代替医療解剖

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    ワシントンは血を抜かれすぎて死んだ。瀉血が信じられていたからだ。壊血病患者は重労働を課された。ビタミンCが未知だったために。ナイチンゲールの登場以降、医療効果を科学的に測定しようという試みは、2000年代、ついに代替医療へと――。鍼、カイロ、ホメオパシー他の最新の科学的評価とは? 知られざる逸話とともに語られる、代替医療の真実。

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    2019年09月01日
  • 暗号解読(上)

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    セキュリティを一から理解するために。本書上巻では、戦時中くらいまでの暗号解読の歴史を振り返っている。一言でまとめると、何らかの規則性が見つかる(たとえば文字の頻度分析など)と、そこを起点に暗号は解読されてしまうということ。読み物としても面白かった。

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    2021年08月08日
  • 暗号解読(下)

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    暗号解読の下巻。本書では戦中から現代まで。直近で多少システムをかじるようになってから、暗号化の仕様でtripleDESを求められたが、本書ではDESの創られた経緯が紹介されていて興味深かった。
    「コンピューターによる暗号化とはいっても、その手続きの大半は従来の方法と変わらない。実際、コンピューターによる暗号化と、エニグマのような機械による暗号化との大きな違いは、次の三点だけである。第一に、機械式の暗号機では、その機械を実際に作れなければ話にならないのに対し、コンピューターは、恐ろしく複雑な仮想暗号機をまねることができるという点である。…
     第二の違いは、単純に速度の問題である。…
     第三の、そしておそらく最大の違いは、コンピューターがスクランブルをかける対象はアルファベットの文字ではなく、数だという点である。」
    「鍵配送がそれほどの大問題になるのは、まさに八方ふさがりの状況だからである。二人の人間が秘密文書を電話で送信したいとき、送信者はその文書を暗号化する。暗号化するためには、送信者は鍵を使わなければならない。鍵はそれ自体として秘密だから、秘密文書を送るためには秘密の鍵を送信しなければならない。つまり、あらかじめ秘密(鍵)を共有していなければ、秘密(暗号文書)はやりとりできないというジレンマに陥ってしまうのだ。」

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    2021年08月08日
  • 宇宙創成(下)

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     上下巻二冊を集約している下巻のエピローグには「宇宙の構造を詳しく調べていけばいくほど、宇宙は我々の登場をあらかじめ知っていたに違いないという証拠がみつかる」らしい、やはりこの世界はバーチャルリアリティー、仮想現実だった、なんてことが真実味を帯びてくる。これを恐怖ととらえるか、だからどうしたってとらえるかはあなた次第である。知識が増えると悩みが多くなるっていう理由はそこにある(笑

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    2017年04月29日
  • 宇宙創成(上)

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     宇宙の平均密度を計算してみると、地球1000個分の体積にわずか1グラムというものだった。宇宙の大部分はからっぽの空間なのである。惑星、恒星、銀河などは例外的に多くの物質が集中しているところであって、極めて異例な場所ってことになる。

     下記の話は『人類が知っていることすべての短い歴史(上) 』のレビュー
    「原子のサイズを理解するために、原子の幅を1ミリと仮定してみる、そうすると一枚の紙の厚さがエンパアステートビルに相当する。その極めて極小の原子を大聖堂の大きさまで拡大してみる、すると原子核はハエほどの大きさにしかならないらしい」って同じこと言ってる気がする。

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    2017年08月31日
  • 暗号解読(上)

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    上巻は、初歩的な暗号の構造と、初期の素朴な暗号から一段ずつ複雑になっていき第二次大戦頃の機械化されてその複雑さを一挙に増した暗号までの歴史が語られている。暗号にまつわるおもしろいエピソードを入れながら、複雑で難しい暗号の仕組みを分かりやすく説明していて、相変わらず(つまり、『フェルマーの最終定理』と同様)科学の楽しい読み物になっている。ただ、時代とともに複雑になっていく暗号の解読法の発見のされ方が、色々なところに存在している“パターンの抽出”ということで、毎回似通っているように思えてくるのが難点。

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    2023年10月13日