サイモン・シンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
海外アニメ「ザ・シンプソンズ」については真っ黄色のキャラクターぐらいしか知識がないんですが、著者が「フェルマーの最終定理」や「宇宙創生」のサイモン・シン、さらに翻訳が青木薫だったのでこれはもう間違いないと判断しました。まったく知らなかったんですが、あのアニメの脚本家たちはハーバードなど一流大学出身の数学マニアで、物語のあちこちに科学や数学のネタが仕込まれているそうです。この本はそれらのネタをかいつまんで、とても分かりやすく解説しています。シンプソンズを全然知らなくても面白かったです。ただ、最後の方に「フーチュラマ」というアニメの話題に移るんですが、そっちはなんとなく馴染めなかった。
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Posted by ブクログ
まず、作者の題材の選び方が素晴らしい。数学、暗号、宇宙ときて次は代替医療。代替医療と一口に言ってもその数はかなりあります。
鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法、この4大医療のほかにもアーユルヴェーダ、アレクサンダー法、アロマセラピー、イヤーキャンドル、オステオパシー、キレーションセラピー、クラニオサクラルセラピー、クリスタルセラピー、結腸洗浄、催眠療法、サプリメント、酸素療法、指圧、人智学医療、カッピング、スピリチュアルヒーリング、セルラーセラピー、デトックス、伝統中国医療、ナチュロパシー、ニューラルセラピー、パッチフラワーレメディ、ヒル療法、風水、フェルデンクライシス法、分子矯正医学、マグネットセラピー、マッサージ療法、瞑想、リフレクソロジー、リラクセーション、霊気など中にはこれも?というものも含まれていますが、科学的に有意なエビデンスがなければ検討の俎上に上がるという徹底ぶりです。
初めて聞く名前も多かったのですが、有名どころでは例えば、マグネットセラピーはピップエレキバンみたいなもの、カッピングはアントニオ猪木がやっていたが背中に丸いアザがでる、サプリメントでは魚油だけが特別扱い・・
まず最初の4大医療方法の結論から言えば、ハーブ療法は例外はあるが効果を誇張しすぎ、カイロプラクティックは腰痛だけには効果がある、鍼も同様、ホメオパシーに至っては効果ゼロ、あるのはプラシーボ効果だけ。
もちろん、プラシーボ効果にも考慮すべき側面はあるが、それなら医者が処方した薬も同様ということで、プラシーボ効果だけしか期待できないホメオパシーはやる意味がない。そして、こうした代替医療に傾斜することで、もっと効果の高い医療がなされず手遅れになるという弊害も出てくる。
このプラシーボ効果については、医師の安易な推奨についても著者は厳しく断罪する。
患者への気休めでホメオパシーを推奨すれば、それは医師がホメオパシーの効果を追認したことになるから、医療に詐欺文化が蔓延することになる。(P407)
最近、日本でも血液クレンジングという効果のないものを芸能人が拡散したことが問題になっていましたが、代替医療の分野でも同じことが起こっています。有名なところでは、ホメオパシー愛好家はシンディ・クロフォード、シェール、アーユルヴェーダはゴールディ・ホーン・・(P414)
本書では、代替医療をひろめた首謀者をリストアップしていますが、上のセレブ以外にも、医療研究者、大学、グル、メディア(この項で取り上げられた謎の化学物質の危険性を告発した記事・・センセーショナルに真実のみを誇張して書いたが、この物質とは単なる水だった、という1文は必読(P444)、医師、代替医療協会、政府と規制担当当局(多くの国ではサプリメントの安全性は保障されていないどころか、市場から回収するためには規制当局が有害であることを証明しなければならない)、WHO(過去にも鍼にお墨付きを与え、ホメオパシーも・・)などこのまま放置しておくと、代替医療天国になってしまいそうな状況です。
一方では、医薬品に関しては厳しい規制があり、研究段階だけで、前臨床試験(5年)、第1段階臨床試験(1年)、第2段階臨床試験(2年)、第3段階臨床試験(3年)、FDAレビュー(1年)など最短でも12年販売開始までに必要でさらに莫大な費用も掛かる。
ナチュラル、ホーリスティック、トラディショナルという言葉を使えば安心安全を担保しているかのように錯覚してしまう代替医療の世界とは異質です。
文庫本の訳者あとがきで、本書のサイモンシンが英国カイロプラクティック協会に名誉棄損で訴えられた顛末も書かれていますので本当にお得な1冊となっています。 -
Posted by ブクログ
暗号解読の下巻。本書では戦中から現代まで。直近で多少システムをかじるようになってから、暗号化の仕様でtripleDESを求められたが、本書ではDESの創られた経緯が紹介されていて興味深かった。
「コンピューターによる暗号化とはいっても、その手続きの大半は従来の方法と変わらない。実際、コンピューターによる暗号化と、エニグマのような機械による暗号化との大きな違いは、次の三点だけである。第一に、機械式の暗号機では、その機械を実際に作れなければ話にならないのに対し、コンピューターは、恐ろしく複雑な仮想暗号機をまねることができるという点である。…
第二の違いは、単純に速度の問題である。…
第三の、そしておそらく最大の違いは、コンピューターがスクランブルをかける対象はアルファベットの文字ではなく、数だという点である。」
「鍵配送がそれほどの大問題になるのは、まさに八方ふさがりの状況だからである。二人の人間が秘密文書を電話で送信したいとき、送信者はその文書を暗号化する。暗号化するためには、送信者は鍵を使わなければならない。鍵はそれ自体として秘密だから、秘密文書を送るためには秘密の鍵を送信しなければならない。つまり、あらかじめ秘密(鍵)を共有していなければ、秘密(暗号文書)はやりとりできないというジレンマに陥ってしまうのだ。」
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Posted by ブクログ
宇宙の平均密度を計算してみると、地球1000個分の体積にわずか1グラムというものだった。宇宙の大部分はからっぽの空間なのである。惑星、恒星、銀河などは例外的に多くの物質が集中しているところであって、極めて異例な場所ってことになる。
下記の話は『人類が知っていることすべての短い歴史(上) 』のレビュー
「原子のサイズを理解するために、原子の幅を1ミリと仮定してみる、そうすると一枚の紙の厚さがエンパアステートビルに相当する。その極めて極小の原子を大聖堂の大きさまで拡大してみる、すると原子核はハエほどの大きさにしかならないらしい」って同じこと言ってる気がする。