サイモン・シンのレビュー一覧

  • 暗号解読(上)

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    タイトルで暗号物の推理小説かと思って買ったら、まさかの解説本。
    が、実際あった暗号の解法や歴史が書かれていて、物語としても面白く、章毎に異なる種類の暗号を取り上げていて、章別に繰り返し読み返している。

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    2026年03月24日
  • 暗号解読(上)

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    まだ上巻だけだが、かなり面白かった。

    子供の頃、僕は暗号作りをしたことがあった。日本語の平文をまずローマ字に置き換えて、母音と子音に分解した。それぞれの母音に1から5の数値を与えて、一桁目として、子音を同じように数値化して二桁目に使用した。友達に見せたら、仕組みを見破られた。一桁目の数値のパターンが少ないこと、濁音の表現が"を使っていたことで、大体わかったのだそうだ。
    それから数年後、ひょんなことから点字の並びを見かけて、とてもおどろいた。日本語の点字は、まさにぼくが子供の頃作った暗号と思想が似ていた。数値ではなく点になっているだけだ。ぼくは、誰にもわからないように作った暗号は、盲目の人の会話をするための文字だった。それ以来暗号は作っていない。いまこうして、誰かが本に興味を持ってもらうような文章をなんとか自分の経験と照らして、できないかと考えている。

    本書では、稀代のサイエンスライターのサイモンシンさんの名著だ。前回オックスフォード大卒業の彬子女王の本を読んだので、ケンブリッジ大学の方の本を読もうと思ったのだった。
    最高に面白い。どんどん深刻なことを扱うことになる暗号と、大型化して複雑になっていく仕組みと、結局は鍵とか暗号表のノートを盗まれたら終わりという、アナログというか初歩的なことに落とし穴があって気が付かなかったり。

    上巻があまりにも暗号の終わりとしてどうしようもない状況だったので、下巻でまだ話すべきことがあることに、本当の著者の腕がかかっているのだなと思うところだ。

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    2026年03月06日
  • フェルマーの最終定理

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    高校2年生の時に読みふけり
    もうカバーもなくボロボロに
    今日がフェルマーの最終定理が証明された日ということもあり
    19年ぶりにページをめくります。
    あの時の興奮変わらずです。

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    2026年02月13日
  • フェルマーの最終定理

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    やはりサイモンシンは読ませるなぁ!期待を裏切らない。宇宙創生では理論物理学や天文学の世界に、素人の自分でも惹き込まれたが、まったく明るく無い数論の世界へもこれまたドラマティックに引き込んでくれた。数学ってこんなに面白いものだったんだ。

    時代背景や、数学者それぞれのキャラクターも描かれていて、最後まで飽きさせない。専門的な内容を素人にも分かるように面白く書いてくれるサイモンシンの力量と、様々な立場の人たちにも光を当てる公正さが彼の人柄に表れているように思えて、ますます好きになった。フェルマーの最終定理を通して、数学の大統一まで目指したワイルズに最後は感情移入し、感動せずにはいられなかった。数の世界に立ち向かう数学者が、パズルに夢中になる幼児のように純粋に思えた。彼らは数と格闘し、攻略したと思えば翻弄され、少しずつだが確実に未解決の問題を解いていく喜びを知り、魅了され、とにかく美しい数の世界を愛している。狂気と紙一重だが、そんなものと闘える情熱と頭脳を持てることが素晴らしい。彼1人の栄光だけでなく、新しい発見や理論の証明には、たくさんの過去の数学者や、同世代に生きる協力者の力が必要とされ、それが未来の数学者に遺伝子のように伝搬していく遺産なのだと思うと、なんて壮大なんだろう。

    この本を読んで、今からでも数学を勉強しなおしたい、そんな大人がたくさんいるんじゃないか。サイモンシンを読むと、こんなに面白い世界を教えてくれて、若いうちに理系を切り捨ててきてしまったのは勿体無かったなと本当に思う。

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    2026年02月05日
  • 宇宙創成(下)

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    物理の世界をわかりやすく、又科学者たちの人間模様も交えて興味深く読ませる筆致のスペシャリスト。宇宙の切り口は筆者によって様々だが、入門者にもグイグイ読ませる構成がさすが。科学の進歩に純然にスポットを当てた美談ばかりでなく、地位や名声に執着した人間らしい嫉妬や欲に翻弄された、科学者や科学界の裏側も描いていたのが面白かった。

    現在の科学は数多のサイエンティストやそれに関わる人たちの奮闘の末に発展していった。人間の好奇心は歩みを止めることはない。好奇心は過去と現在を繋ぐ遺伝子のようなものだ。

    サイモンシンの別の作品もぜひ読みたい!

    どんな科学分野でも、人が初心者であることをやめてその分野の達人となるのは、自分は一生初心者のままだと知ったときである。
    ロビン・G・コリングウッド

    科学者とは、正しい答えを与える者ではなく、正しい問いを発する者である。
    クロード・レヴィ・ストロース

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    2026年01月03日
  • 宇宙創成(上)

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    チ、地球の運動についてや、リハックの野村泰記先生が面白いと感じた人は絶対に読むべき。ドンピシャにハマります。理系じゃなくても、なんとなくの知識だった宇宙についてのアレコレにより興味を持てる、文系こそ読むべき一冊。

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    2026年01月03日
  • フェルマーの最終定理

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    『フェルマーの最終定理が解かれた』
    その事実に向かって、紀元前から続く数学の歴史を辿る作品。
    場所も時代も文化も違う様々な主人公が数学の難問を解き明かし、その知恵が受け継がれてまた別の強大な難問へと話が移っていく、もはや数学をテーマにしたファンタジー小説のような読み感の傑作

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    2025年12月31日
  • 宇宙創成(下)

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    再読。

    やはり、サイエンス系の本は面白い。サイモンシンはその点でめちゃくちゃ言語化が上手いと思う。

    この本を読んだ後、「天地明察/冲方丁」が読みたくなりますよ。

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    2025年11月24日
  • 宇宙創成(上)

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    再読。

    サイモンシンの本で、一番読み込んだので5回目くらいの再読になります。今の宇宙論についてほぼすべて網羅し、予想されています。
    下巻では観測可能な宇宙の果てと、宇宙観測の起源について説明されています。

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    2025年11月24日
  • 宇宙創成(下)

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    下巻も非常に面白かったです。

    研究の世界では先取権、誰よりも早く発表することを意識することが多いみたいですが、意外と埋もれてしまうこともしばしば、というのがショックでもあり驚きでもありました。

    またガモフのおふざけのせい?で過小評価されてしまったアルファーの無念は心に来ました。

    それとハッブルがノーベル賞を取ることができなかった話も、とても印象的です。物理的な解釈を避けるその態度が個人的に好きだったのですが、そういった立場故にノーベル物理学賞から遠のいてしまう、という話は悲しいですね、仕方ないと言えばそうですが。

    物理では有名なフェルミとチャンドラセカールが、規約を違反して奥さんのグレースに選考が進んでいたことを伝えた話は、素敵すぎました。

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    2025年11月23日
  • 宇宙創成(上)

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    圧巻、非常に面白かったです。

    以前『フェルマーの最終定理』を拝読した時にも思いましたが、科学に関わる人物の物語は、その科学の内容以上に面白いなとつくづく感じさせられます。

    アインシュタインの相対性理論を示すまでには戦争の弊害があったり、コペルニクスの理論を先駆けて出版したレディクスは、序文に言及がなくて残念がったり、リーヴィットがセファイドの測定をする中で周期の法則性を知りたくなったり。

    多くの偉人たちにも自分と共感できることが必ずある。これだけの事実でどれだけ心が楽になることか。好奇心万歳!

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    2025年11月18日
  • 宇宙創成(上)

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    ネタバレ

    授業のため仕方なく買った本でしたが、まさかここまで面白いとは思っても見なかった。
    これまで先人たちが地球上から星を眺め、考えて実験し、それを後世の人たちが受け継いで解き明かしていく。好奇心というのは非常に素晴らしく、やっぱり研究者は尊敬されるものだなと感じた。
    この本の面白いところは、ただ行ったことだけを述べるのではなく、当時の研究者の人間についても描かれているところがあることでより面白くなっていると感じる。
    最後のビッグバン仮説に客観的証拠を残した人物が、まさかデータ取るのが好きなだけでそのデータの意味を探ろうとしてないってのがまた面白い。

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    2025年08月06日
  • 宇宙創成(下)

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    我々が当たり前のように理解しているビッグバン・モデルがどのように証明されてきたのか、事細かく知ることができた。
    138億年も前にこの広大な宇宙がどのように始まったのか、知恵を絞って少しずつ事実を明らかにして、仮説を組み立てていく流れは非常に面白かった。
    上巻の内容も含めると、宇宙に関する謎を解き明かすためのバトンを、紀元前6世紀からずっと受け継いできて今に至っていることがよく分かった。
    そしてこれから先、どんなことが新しく明らかになるのか、楽しみになった。

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    2025年07月23日
  • 宇宙創成(上)

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    サイモン・シンの著作「フェルマーの最終定理」が面白かったので、こちらの本を手に取った。
    紀元前6世紀の古代ギリシャから、1931年のハッブルの法則、ビッグバン理論まで、人間がどのように宇宙を理解してきたかを一気に理解できた。
    難しい内容もあるが、図やグラフが豊富に散りばめられているので、しっかり理解しながら読み進められる。
    手も届かない、行くこともできない壮大な宇宙を、あの手この手で解明していくところに、人間の知恵の偉大さを感じた。
    上巻でこのボリュームと満足度。下巻も楽しみ。

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    2025年06月11日
  • 暗号解読(上)

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    上巻では単アルファベット暗号のエピソードからエニグマ暗号まで。非常に面白い。電報・無線によって通信速度・範囲が飛躍的に伸びたことで暗号の必要性がそれまで以上に高まったという。
    色々な暗号が考案されているが暗号解読者は暗号作成者の癖や暗号の利用法の癖・そして頻度分析によって解読していく。
    非常に面白い本。エニグマの理屈もよくわかった。

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    2025年05月06日
  • 宇宙創成(上)

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    科学者たちがどう宇宙の創成にあたる謎を解明してきたか、群像劇や歴史エンタメのような感覚で一気に読むことができた。
    古代から科学者たちが努力を重ね、少しずつ真理に迫っていく様は感動する。ニュートンやアインシュタインがどう凄いのかもこれを読んで始めて分かった(ような気がする)

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    2025年03月15日
  • 暗号解読(下)

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    ### 上巻

    歴史において長い間、暗号作成者と暗号解読者の戦いは、暗号解読者優位が続いていた。(多くの暗号は解読方法が発見されてきた)というのが、現代とギャップがあって面白いポイント。

    暗号史において、エニグマ解読にまつわるエピソードがやはり上巻の中で一番の読みどころ。

    ### 下巻

    暗号解読ではないが、類似のものとして古代文字の解読が取り上げられている(古代エジプトのヒエログリフ、古代ギリシャの線文字B)。また、誰も理解できない言語を操るアメリカ先住民ナヴァホ族を暗号通信担当として軍に迎え入れたアメリカ軍の話も面白い。

    そして、暗号というものが生まれてからずっと付きまとってきた「鍵配送問題」をついに解決した、RSA暗号の話が暗号史におけるクライマックス。

    最後の章では、RSA暗号を解読する可能性を持つ量子コンピュータを紹介する一方、量子コンピュータが更なる強固な暗号を生み出す可能性についても触れている。

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    2024年11月18日
  • 暗号解読(上)

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    暗号技術(解読)の発展を、その必要性や重要性を歴史的背景や関わった人物を描写しながら、知ることが出来る良書です。実は、量子コンピュータって世界のどこかで、もう出来てるんではないかと思いました。

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    2024年09月29日
  • 宇宙創成(下)

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    サイモン・シンのフェルマーが面白く、同時に宇宙論にも興味を持っていたので手に取った。期待通り、宇宙論自体についても、その解明の過程についても、そして科学の面白さまで、期待を超えて楽しむことができた。

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    2024年09月19日
  • 代替医療解剖

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    鍼、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブの代替療法を次々に取り上げながら、その効果の低いこと、ないこと、身体に害をなすことを論証している。プラセボ、二重盲検法など、科学が確立した手法、概念についても詳しく説明を加えている。

    医療リテラシーが高まる本。今も色褪せていない。
    代替医療が掲げる、総合性、自然由来、伝統という背骨に当たる傾向性を叩き切る。

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    2024年05月16日