ニーチェのレビュー一覧

  • この人を見よ

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    ニーチェが発狂する1888年の前年の秋に書かれた。
    題名のラテン語“Ecce homo”は新約聖書『ヨハネによる福音書』19章5節から引用されてる。
    各章の表題が笑わせてくれる。
      ◆なぜ私は、こんなにも賢いのか?
      ◆なぜ私は、こんなにも利発なのか?
      ◆なぜ私は、こんなにも良い本を書くのか?
      ◆なぜ私は、一個の運命であるのか?
    もー、この表題見ただけで、好きになった。
    だって、おかしい。
    笑わせようとしてる?
    これを書いたとき、すでに狂い始めてたのでは?と考える人もいる。
    でも、たしかに彼は「こんなにも良い本」を書いた。
    彼の苦闘し続けた人生を、こんなふうに表現できるなん

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    2017年03月15日
  • 道徳の系譜学

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    西洋文明批判というニーチェの畢生の課題を、道徳の価値を問うという方法から遂行する。一応論文集という体裁はとっているが、中身はアフォリズムが敷き詰められた独特の文体である。しかしその中にも、道徳の起源を古き時代の支配関係、種族、生理学的反応などに見出そうとするニーチェの苦心が読み取れる。全てを混ぜっ返してしまうニーチェの筆法がよくわかる作品である。

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    2012年12月11日
  • 善悪の彼岸

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    生きているということは実はとんでもないことだったんだと思った。と言っても罪の意識なんかはまるで感じないのだが…

    道徳には二種類あって、高貴な者の道徳と、奴隷の道徳。
    高貴な者は強く、比類なき能力があり、自ら是とするものを「よい」こととなす。彼そのものが価値の創造者である。

    奴隷は高貴な者に奉仕するために存在し、命令され、過酷で悲惨な生活を強いられる。彼らは、強いものを恐怖する。彼らにとって恐怖させるものが「悪」である。その反対である彼ら自ら弱いものが「善」となる。

    ニーチェさんの時代、種々の要因から高貴な者の道徳が廃れ、奴隷的な人間が増大したため、危機感を抱いてこの書物を書いたそうである

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    2012年11月04日
  • 善悪の彼岸

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    力強いアフォリズムは断片的には心に響くが、何を訴えかけているのかは、ほとんどつかみきれなかった。真理は女性であるとしたためか、女性に対して辛辣な発言も少なくない。

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    2012年09月24日
  • この人を見よ

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    ネタバレ

    何をそんなに思いつめているのか、という印象しか受けない。彼は哲学者であるらしいが、詩人でもあり、狂人でもあろう。
    たまにこういう哲学者が現れるのかな、とも思う。今までの哲学にすべて絶望して、罵っている。まあ、分からなくもないが、破滅的思考は身を滅ぼす。もっともこれは彼の最後の作品であるので、他を読んでみないことには彼への評価も断片的でしかない。

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    2012年08月18日
  • 善悪の彼岸

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    ツァラトゥストラがまったく理解されなかったために、分かりやすく書いたのがこの本らしい。
    が、ツァラトゥストラのほうがまだ分かりやすいというへんな本。
    今何のことを言っているのか、というのが具体的にイメージできないと読み進めるのがきつい。
    でも夜中に勢いで書いたような文章は個人的には好き。
    さらにこれを解説・展開したのが道徳の系譜学だそうで。それを読みきったら理解できると期待して読みます。

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    2012年09月01日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    ≪神は死んだ≫で名を馳せるニーチェの主著。≪私は決して論文なぞ書かない≫との声明を発した彼だけに、アフォリズムと散文というスタイルを駆使して、哲学書とは感ぜられないほどに文学的なユーモア溢れる作品に仕上げている。読み物としてはすらすら読めるが、二―チェの思想の探究としては他の邦訳か2次文献を当たった方が良いだろう。

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    2012年04月22日
  • この人を見よ

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    ニーチェ自身がニーチェについて語る。書名の「この人」とはニーチェのことであり、当時世間から理解されることが少なかったニーチェが「(愚民ども)この私を(もっと)見よ!」と言っている。(笑)
    「解説」を読むとこんなにも深淵な大望が記されているのかと思いをいたすが、普通に読んでいると随所で笑いがこみあげてくる。(笑)
    章立てをみると、
    「なぜわたしはこんなに賢明なのか」
    「なぜわたしはこんなに利発なのか」
    「なぜわたしはこんなによい本を書くのか」
    といった感じでこれだけでも抱腹ものだ。(笑)
    「ひとにわたしのことを悪く思わせる技術を、どうしても身につけることができなかった」ニーチェさん。(笑)食べ物

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    2012年03月03日
  • この人を見よ

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    ひゃっひゃー(・∀・)
    おもしろすぎたww
    真剣に「なぜ私はこのように賢明なのか」
    「なぜ私はこれほど利発なのか」
    「なぜ私はこのようなよい本を書くのか」

    電車の中で笑いをこらえるのに必死でした。
    この1,2週間電車で乗り合わせたたくさんの人の中でまさか19歳の女の子がニーチェ読んでると思った人はいないだろう。

    途中からの著書の解説は元の本を読んでないのでよく分からなかったけど、一貫してたのは

    ドイツ大っっっ嫌い!!ヽ(`д´)ノ
    「飛びきりドイツ軽蔑者と見られることは私の野心でさえある」

    どんだけ嫌うねん(笑)
    よくもここまで嫌いである理由を書けるなぁと感心するほどです。
    ドイツ生ま

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    2011年10月23日
  • ツァラトゥストラII

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    ネタバレ

    本書には第3部から第4部が記載されている。

    第3部は、洞窟に帰る道すがら、自身の行動を振り返り、
    永劫回帰の思想を完成させるまで。

    振り返りということもあり、第1部、第2部で言及したことを
    ツァラトゥストラ自身が解説している感じになっている。
    よく、ニーチェを自己啓発本に仕立て上げたものがあるけど、
    たいていはこの三部からの引用が多いと思う。
    確かに処世術のように取れる言説が多いけど、
    あくまでもニーチェが目指したのは超人であり、
    人間とは乗り越えられるべきあるものに過ぎない。
    むしろまったく逆のことを言っていることもあったりして、
    あまりその手の本は読む気がしない。

    永劫回帰については

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    2011年08月01日
  • ツァラトゥストラI

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    ネタバレ

    主人公であるツァラトゥストラが人々に自身の超人思想を
    説いて回っているうちに永劫回帰という真理を見つける
    という物語風作品。
    ニーチェの代表的な作品。

    ツァラトゥストラは好きで何回か読み返しているが、
    読むたびに新しい発見があって面白い。

    そもそも、ニーチェを初めて読んでみようと思ったのは、
    発狂時の逸話がすごく印象的だったから。
    同情を毛嫌いしていたニーチェが鞭打たれている馬を助けようとして、
    そのまま昏倒し狂気の世界に入ったといわれる逸話。
    本当かどうかわからないけど、確かドストエフスキーの「罪と罰」に
    似た場面があり、それを日本の作家がエッセイで書いていたのを
    読んだのがきっかけだっ

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    2011年07月19日
  • この人を見よ

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    ネタバレ

     『なぜわたしはこんなに賢明なのか』、『なぜわたしはこんなに利発なのか』、『なぜわたしはこんなによい本を書くのか』など「なぜ~」シリーズと『ツァラトゥストラはかく語りき』、『善悪の彼岸』など各著書の解説文を収録した本。

     この本でも人々のルサンチマンの温床となる「道徳」を捏造してきたキリスト教に矛先を向けて筆を揮っている。これを読むとニーチェがやたらとポジティヴ志向であることがよくわからない。

     「出来のよい人間は、堅くもあるが、同時に弾力性をもってよいにおいのする木で彫られているということ、これがその目安である。」という一節を心に留めておきたい。

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    2011年06月19日
  • 道徳の系譜学

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    読み物としては、善悪の彼岸のほうが面白かった。テンポも良かったし、語り口にキレがある。とはいえ、ルサンチマンやニヒリズムといったニーチェ用語に生で接することができて嬉しい。どこまでも冷徹な目で世界を眺める様子はさすが。
    論文形式といえど、結局はニーチェ節が満載で、敵対者に対して恐ろしいほどの語彙力であらん限りの悪口雑言を尽くすさまは、つい笑ってしまった。
    結論を小出しにしつつコネコネ、ネチネチと語る語り口で、途中でちょっと飽きた。でも解説が秀逸で、結論を一息で語ってくれる。

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    2011年06月10日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    第一部、第二部(上巻)の方が分かりやすいと感じた。またの機会に全体を読み返してみよう。
    個人的に好きなのは第一部。簡潔で力強く、心に響く。

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    2011年04月29日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    相変わらず難解だと思う。
    ただ、解説にも書いてあったのだが、第4部は、比較的とっつきやすい物語形式で何となく理解できたような気がする。
    まぁ、気がする。 だけですが。

    僕の中では、ベッドの中で読むと、間違いなくソッコーで睡魔に襲われる本です。

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    2011年03月20日
  • 善悪の彼岸

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    恥ずかしながらの初ニーチェ。善と悪というキリスト教的道徳に基づく価値基準に徹底的に反発し、民主主義的「平等」思想も「近代理念」も奴隷たることの心地よさに甘んじる畜群的な在り方だと糾弾するニーチェ、「自然」はむしろ高貴と卑俗との区別を持つものであり、まやかしの平等によってスポイルされつつあるヨーロッパ世界を“善悪の彼岸”に秩序を見出す新たな哲学によって変革していくべしと説く。牧師の息子として生まれながら信仰を捨て、ワーグナーに心酔してのち決別し、絶望と希望のはざまで既成概念と戦い続けるニーチェらしい、批判的でありながら厭世的になりきれない熱意は、その鋭さゆえに強さよりむしろ健気さを感じられる部分

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    2020年12月18日
  • この人を見よ

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    ニーチェという人は人は非常に高慢というか、自信過剰というか、毒舌なオッサンなのですが、それが逆に人間臭くて、そう言う所も魅力なのでは無いかと思うのです。しかし、これを出版しようとした事自体が凄いと思う。
    もう、これを書いた時点で少し狂乱な状態だったのかも知れないけれど、所々、ジャックナイフ的にハッとさせられる
    セリフがあったりします。

    個人的には「死後にも残る作品を生み出すには、その作品を創造している間に何度も死ななければならない」という言葉が印象に残りました。つまりはそれぐらいの苦労が必要だという事だと。でも、結局の所、言い訳ばっかりなんですよね。なんで、俺を認めてくれないんだ!!…って言

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    2009年10月07日
  • 善悪の彼岸

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    灰汁が強いので方法序説よりは☆を一つ減らしました。個人的には結構好きです。
    ふんふん、え〜、そう?とか自由に思いながら読むといいかと思います。

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    2009年10月04日
  • ツァラトゥストラ(下)

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    挫折! 「ペッパーズゴースト」で引用されていた「これが生きるってことだったのか。 よし、じゃ、もう一度!」だけ探して終了。

    「たった一度でいい。本当に魂が震えるほどの悦びを味わったのなら、その人生は生きるに値する。」
    これはニーチェ自身の言葉ではないらしい。

    ツァラトゥストラは2割も理解できなかったけれど、この考えと言葉は心に響く。

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    2025年04月23日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    挫折! 解説なしでは理解することはできなかった。
    キリスト教(聖書)を批判して、神は死んだのだから超人となり自分自身生きる意味を作り出せ、ただ生きる末人にはなるなという雰囲気は感じた。

    ニーチェ自身が「読書する怠け者を憎む」と書いていることからも、ツァラトゥストラを、読者に理解してもらおうとして書いているのではないことは分かった。

    「俺たちの曲をコピーするくらいなら自分たちで曲を作れ」と言ったハイスタンダードと似たものを感じた。

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    2025年04月23日